ダイニングチェア座面編み替え実演

クラフトフェア スクエアは晴天の中、暑すぎる感もありましたが、
約3年ぶりのフェア開催でまさに熱い二日間となりました。
諸先輩方々、ただ今木工絶賛修行中、以前ご購入いただいたお客様を始め、初めて私の椅子に座っていただいた方々。
本当にたくさんの人に見ていただきました。
大変お世話になっているお客様が搬入搬出、掃除まで率先して手伝ってくださったり、
「ザフスツールに座るようになってから腰が痛くならなくなりました。」
「20年前にクラフトフェアで買ったあぐら・正座椅子今でも全然傷みもなくいい艶で、大活躍してますよ。」
などなど作り手として本当に嬉しいお言葉、たくさんいただきました。
感慨無量です。
心より感謝しております。
本当にありがとうございました。

クラフトスクエアの方ではワークショップ、実演、制作工程が分かる展示等を出展条件にされており、
私は椅子の座面の七島い編みの実演をしました。
湿度20%気温30℃近くという座編みには悪条件でしたが、私としては作業しているとお客様と気軽におしゃべりもできて展示販売としては好条件でした。
座編みの椅子に興味を持ってくださったお客様をはじめ、現役の家具リペア職人さん、職業訓練校の生徒さん、座編み修行中の方等々
たくさんの人に見ていただき、編みたての七島いのいやされる香りもお届けできました。


実演ではこのダイニングチェアの編み替え依頼の1脚が編み上がりました。

ホウノキザフスツール節有り まつもとクラフトスクエア2022

ホウノキザフスツール
座面ホウノキ材　丸鑿叩き仕上げ
脚キハダ材 末広がり型 銑による削り出し
オイルフィニッシュクリア仕上げ

　
朴の木の中でも珍しい色の濃い材です。
最後に残った一枚は座面のちょうど真ん中に大きな節があり、注文のものには控えていました。
展示会用に大きな節を活かして制作しました。
この個性を長所として気に入っていただければ嬉しいです。
節の横に開いた穴は埋めて、耐久性、強度にはまったく問題ありません。
身長156cmの女性がちょうど良い座面高に設定しています。
実際に座っていただき座面をミリ単位で調整し後日お渡しいたします。
座面を低くする事が可能です。

今週末28日（土）29日（日）開催される
まつもとクラフトフェア スクエア
https://matsumoto-crafts.com
に出展いたします。
私は松本イオンモール空庭やまびこ広場にて開催のクラフトスクエアの方に出展いたします。

この椅子の他、七島い編み椅子各種出展し、スツールの七島い編みの実演をする予定です。
座り心地をお確かめください。
心より皆様のお越しをお待ちしております。

お越しの際はコロナ感染対策にご協力お願いいたします。


右側のザフスツールはご注文の椅子です。
座面は同じくホウノキ材
脚は紡錘形、銑による削り出し仕上げ
身長に合わせ座面高も高く制作してあります。

カウンターチェア

ショールームにて座っていただいたカウンターチェアを元に
座面はもう少し丸みをつけてペーパーコード編み、
白系の木を活かし、全体に白く仕上げて、
座面高はカウンターに合わせ
そんなご希望にお応えし制作しました。

　
ショールームに置いてある色の濃い方は
座面七島い編み
ヤマザクラ材、柿渋塗り発色後オイルフィニッシュクリア仕上げです。
本日工房にお越しいただきお渡しできました。
とても気に入ってくださり嬉しい限りです。
本当にありがとうございました。

　

北アルプスの夕焼け

夕焼けと北アルプスの残雪。
黄昏時


サンも夕焼けの中散歩から帰りひと休み
でもまだまだ大好きなボール遊びは終わらない

オオフトイによるゴッホの椅子の座編み教室

昨年夏に森林文化アカデミーで刈り取り収穫したオオフトイをアカデミーの先生の久津輪さんから分けていただき、座編みをしたことをきっかけに、
昨日は久津輪さんと生徒さん（元中学高校の美術の先生）が工房まで来られて、それぞれご自分でグリーンウッドワークで制作したゴッホの椅子の枠に座編みし完成していただきました。

　

　

　

　
オオフトイの性質、収穫時期、収穫時の注意点、保存方法、作業前の湿らせ方などいろいろな課題も含め、勉強、考察、話し合い、これまでの人生経験などの話も交えながらのとても楽しい、有意義な濃い一日となりました。

本当にありがとうございました。
この先の楽しみがまたひとつ増えました。
これからもよろしくお願いいたします。

新緑の気持ちいいGWでした

ようやく大町、工房周りも新緑の素晴らしい季節です。
森からはどこからともなく良い香りがしてきます。
よく両親が言っていた「生きたまま天国に来ちゃったねー」という言葉を思い出しました。
本当にそんな感じです。

　
ダイニングチェアDC-04、小径木ベビーチェア、あぐら・正座椅子も七島い編み終わり、
陽射しの柔らかい時間帯は直射日光で初期乾燥します。
朝晩はまだ涼しいので座面の乾燥には具合が良いです。
sunも番犬、看板犬としてせっせとお仕事中、いい仕事してくれていますよ。

リョウブのオットマンスツール

まずはショールームにてオットマンスツールに座っていただきました。
座面の大きさや座り心地はこのままで、高さを30cmに、
脚は自然木で節や枝を少し残してごつごつしたワイルドな感じが好みです。
というご注文でした。

　　
　
リョウブの小径木のこの部分がちょうど良さそう、と節を活かして制作しました。


座面は七島い編み。中心の交差するところを後ろにずらし編みする方法で
太ももの裏側を広く受けるため一層ゆったりとした座り心地になります。

小径木の椅子の場合、そのものの持つ存在感と造形美が助けになり、
どう活かすかだけ考えて作ればかっこいい椅子になってくれます。

リョウブという木は工房周りにも高木の下に普通に生えている中低木です。
サルスベリのようなつるっとした肌感、皮の濃い茶色と削った部分の白とのコントラストがとても綺麗で、表情がでます。
細い木ですがとても固く、粘りがあります。
その強さから昔は天秤棒に使ったそうです。
細い枝でもそう簡単には折れないので曲りをそのまま椅子の脚に使うことができます。
２〜３mに切った小径木は梁の上等に置いて2.3年乾燥して使います。
しっかり乾燥すれば木口割れもほとんどなく椅子の材料として素晴らしい素材となります。