ザフスツール zafu stool お客様の声

2021-09-05 | 椅子

木楽工房の椅子、ザフスツール zafu stoolを紹介してくださいました。
ザフスツールのことを的確に表現していただいて、とても伝わりやすくまとめてくださっています。
お客様の声として共有しても良い。と承諾をいただいたので投稿させていただきます。
以下、そのままの文章で投稿させていただいております。

とてもシンプルな形だけど、すごーく座り心地の良い椅子。
その名もザフスツール!
木楽工房さん(大町市)に作って戴きました。私専用の一点ものとなっております。
「背もたれがない?!肘掛けもない?なんだこりゃ?」と思いますよね。私もそう思いました。
うっかり座ったらもう大変です。
人生初の、ひと座り惚れ、してしまいました。
勝手に背筋が伸びて、骨盤も良い位置に安定してしまうんです。驚きました。瞑想している時の、“あの”心地いいポジションです。
しかもオーダーして1ヶ月ほどで我が家にお迎え出来ましたので。全部ハンドメイドなのに…仕事がお早い!
木楽工房さん、カウンセリングなどとても丁寧で、ご説明もきめ細かく、何より、作ることが好き!オーラで溢れておられました。密やかな熱意もありありと感じました。
なので不意打ちでしたが、運命の出会いに感謝しつつ、嬉しくご依頼させて戴きました。
お話伺ったところ、工房では木工家具全般作っておられるのですが、チェアフィッテング等を学ばれているうちに、“椅子”の奥深さに心惹かれ、色んな形やパターンを作り続けたそうです。
すると段々と「肘掛けはいるのか?背もたれって必要なのか?」と疑問を抱くようになっていったそうです。
マイナスの美学とでも言いましょうか。
そしてある時、ある木材と出会って、そのインスピレーションを頼りに無意識に掘り出していったところ、この形が生まれたと言うのです。
「あの木との出会いがなければ、この形は生まれなかったと思う」とのお話には…震えました。
たとえ同じ木の種類だとしても、育った場所や年数など、また癖が出るものもあり、総じて言うと材木ひとつ一つに個性がある、なんていうのはニワカな私でも聞いたことがありましたが。。。
木が、教えてくれる、伝えてくれる、なりたい形がある…のかもしれないと思うと…もしかしすると自然と人間との共同作業なのかもしれませんね。量産品は購入しやすく魅力もあってとても良いものですが、そういった取り組みが出来るのは手仕事ならではだと思います。
他にもいろんなエピソードを伺えました。その道のプロとお話するのは、本当に楽しいです。
知らないことを知れます。自分は知らないことの方が多いんだな、ということも知れます。
ちなみに、ザフスツールの“ザフ”とは、坐禅をする時に使う“坐蒲”のことだそうです。
それで瞑想の時の“あの”感じがしたんですね。僭越ながらそんなフィードバックもさせていただきましたら、とても喜んで下さいました。ユーザーさんのフィードバックは製作者さんにとっても嬉しいのだそうです。
実際オーダーされる方には、スポーツ選手やヨガインストラクターさんなども多いそうです。あとは腰痛で悩んでいる方も。気をつけている、もしくは、苦しんでいるからこそ分かることもありますね。
このお椅子。
硬そうに見えるけど、柔らかいんですよね…痛くないです。疲れないです。ゆえに、もたれる必要がない。
自分でも何を言っているか分かりません笑笑
本当に不思議な椅子なんです!
余談ですが今回のこちらの作品は、座面は栗材、脚はタモ材となっております。
木目の美しさもさることながら、手彫りの凹凸タッチを敢えて残しており、より魅力を引き立てています。
お尻がツルツル滑っちゃうこともありません笑
家具という性質ゆえ機能性もしっかりしております。
日本特有の高湿度や温度差、あるいは、長期使用による歪み等の不具合が出ないように勘案して加工頂いておりますし、メンテナンスは基本不要です。
もし万が一乾燥が気になったらオイルかワックスを塗布する程度だそう。
ですが「人が触れて日常のなかで使ってもらえれば乾燥することはほぼないし、自然と艶が出てきます」とのこと。楽しみです。
今後一生のパートナーとなる逸品だと思っております。大事にお付き合いしていきたいです。
名前はマロンちゃんにしました。
素敵な作品、本当にありがとうございます!
出会いは奇跡、奇跡に感謝

以上、

本当にありがとうございました。
今後の椅子作りの励みになります。
心より感謝しております。 
木楽工房 山形英三

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アンティーク椅子の座面編み替え

2021-09-05 | 椅子
アンティークショップからの椅子の座面編み替え

  
古くなった座面と背面を取り除き、七島いにより新しく編み替えました。


背面に関しては表裏どちらとも見えるので結び目を作らない方法で編み進みました。
手間のかかる方法ですが楽しい作業です。
元の材料は、座面は七島いに近い草編みでした。


背面はうす緑色の幅広い紙と濃い緑色の幅狭い紙と黄色い細いヒモをねじり合わせて、自然の草を編み込んだように見せたペーパーコード編みでした。
外国では座面を編み込んだ椅子の歴史が長いのでいろいろな工夫がとても面白く、こうして海を越えて技術が伝わるんだなあと思いました。

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