しかぜきょうこの1日1枚+

スペイン在住フラメンコ研究家/通訳コーディネーターによるフラメンコCD紹介

第39回 おめでとうございます

2006-01-01 14:07:39 | そのほか
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

しかしながらスペインにはクリスマスソングはあっても正月ソングはない。
いやですね、クリスマスから1月6日のレジェスの祝日まではお祭り気分で
ま、おめでとーな感じはあるんで、クリスマス過ぎてもクリスマスソングうたっても許される、つーのはあるんだけどね。

というわけでまずはとりいそぎ新年のご挨拶だけで、というのもなんなので
しかぜのはじめの1枚の話でもしましょうか。
わたしがフラメンコにのめりこみはじめたときは、
市場にフラメンコのレコード(CDじゃないのね、まだ)もほんと数少なくて、
ま、これは今でもそーかもだけど大手のレコード屋さんにいかないかぎり、
フラメンコのアルバムなんてぜんぜん
ないよ~っていう感じなのでした。
そんな中、ガデスの舞台に夢中になって、と
にかくフラメンコの録音、ということで
買ってきたのがパコ・デ・ルシアの「野いちご」のカセットテープでした。
都下の繁華街のレコード屋さんに唯一あったフラメンコの録音。
いや、フラメンコ、とでかくかいてはあったのでしたが、聴いた私の耳は?に。
え?これがフラメンコ?
それもそのはず、これ若き日のパコが数多く録音した
中南米やスペインのポピュラーソングのうちの1枚なんですね。
はい。フラメンコギターの天才がひいていますが曲はフラメンコじゃありません。
?なまま聴いてたわたし。
ま、そのうち、当時、廃盤になりかけていたイスパボックスのコレクション
(これももちろんレコードね)をあちこちで探して買うようになり
アントニオ・マイレーナでまじめなカンテ・フラメンコを手探りでききはじめ
フェルナンダにショックをうけ。。。
曲種の区別もつかなかったのがだんだんにのめりこんでいったのでした。はい。

パコは今でも大好きですが、このアルバムを聴きなおすことはめったにない。
でもひさしぶりに聴いてみようかな。。。