鮎の俳句日記

その日の徒然を載せていきます

おくのほそ道を書く 千住

2012-04-20 20:52:08 | おくのほそ道を書く(月)





     千住




ゆく春や鳥啼き魚の目は涙



過ぎ行く春をおしんで
人間ならぬ鳥までも啼き
魚の眼は涙でうるむ


これを旅の最初の句として出発したのだが
名残おしさになかなか足が前に進まない

道の途中には並んで
後ろ影が見えなくなるまで 見送っていて
くれる ようだった。



江戸の深川で日常見慣れた生き物に 離別の情を託す

私も悲しいが お前たちも悲しいであろう。

お互いに寂しくなるね

そんな 気持ちがくみとれる 句です。

春に別れ
慣れ親しんだ 深川の家も売り
旅立つ 芭蕉さん

色々の感慨をこの一句に読み込であるのです。


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