鮎の俳句日記

その日の徒然を載せていきます

おくのほそ道を書く しのぶの里

2012-06-25 21:32:25 | おくのほそ道を書く(月)



明けくればしのぶもぢ摺りの石を尋ねて 信夫の里に行く

遥か山陰の小里に 石半ば土に埋もれてあり 里のわらべの来たりて教へける

「昔はこの山の上にはべりしを往来の人の麦草を荒らしてこの石を試みはべるを憎みて
この谷に突き落とせば 石の面 下ざまに伏したり」 といふ

さもあるべきことにや




    早苗とる手もとや昔しのぶ摺り



今 稲の苗取りをしている娘たちの手つきをみていると昔

衣にしのぶ摺りをしたときの手つきがしのばれて

なんともなつかしい   季語 早苗とり





しのぶのもじ摺り石をみにきたのに その石は半分土にうもれていた。

土地の子供のいうには

この石は 山の上にあったのだけれど 通るひとが 麦をあらすので
谷に落として しまったという

石の表面が下向きになって しまったのだという。

そんなことが あるのだろうか?


古今集の しのぶの歌を書きとめておきます、 こんなんがあります。



       みちのくのしのぶもぢずり誰ゆえに乱れむと思ふ我ならなくに


         
           古今和歌集  恋4



           源 融






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