反転授業実践ブログ

反転授業の取り組みその他を周知させていただきます。

高校3年における授業

2015-04-29 09:12:49 | 日記
 反転授業を始めてから3年目。高校1年生から持ち上がりで行ってきた反転授業ですが、
高校3年での授業形態を書いておきます。
 自分が担当のコース(国公立志望コース)では、習熟度別クラス編成をおこなっており、
ここではよく理解できてクラスよりS理系・Ⅰ理系・Ⅱ理系(仮称)としておきます。
 S理系は2時間だけの授業で、教科書の範囲としては曲線と式が残っているだけで、その解説動画が間に合わなく、
従来の教壇から語りかける授業を行っています。生徒も、各自で数学を取り組む姿勢があるので、昨年から
協働学習があまり活発にならない部分がありました。また大学受験モードも高まり、とにかく今は演習をたくさんさせて下さい
といった空気です。
 Ⅰ理系は、数学Ⅲの積分範囲を昨年同様ジグソー法×協働学習を行っています。このクラスは週に7単位と多いことと
今までに協働学習することで理解が深まることを体験しており、積極的な学び合いができています。積分法の内容の難しさも
ちょうど良いようで、簡単に理解もできないけど互いにしっかり考えれば理解できるといった様子です。今、授業中にかけている言葉は、普通の50分の授業と自分たちで学び合う50分同じ50分なら授業を上回る学びにして大学受験にみんなで向かおうと声かけしています。一方、数学演習では反転授業は終わり、入試演習となっているのでこれはそのまま予習を課して、
授業ではグループは作っていますが、私が主導して解答解説を行っています。ここでは、大学受験に向けた演習と
協働学習のバランスが3年生では大事と考えるからです。
 Ⅱ理系クラスは、今年から担当するクラスで、数学の全国偏差値も50そこそこの成績で、学び合いを昨年は
行っていなかったので、反転授業こそ行っていますが協働学習までは行っていません。ペアーになって
聞き合うぐらいです。それでも、反転授業を取り入れることで問題演習の数が増えたことと教科書の問題を繰り返し
取り組ませることができているので、徐々に数学Ⅲの微分法もできています。
 理論に基づいた授業形態を実践しているというよりは、それぞれのレベルに応じた授業スタイルを考え合わせながら
大学受験に向かう最終学年の授業を進めています。

 昨日、お会いした先生から他大受験コースで協働学習を実践しているのがすごいという言葉を
頂きましたが、生徒の数学力をつけるには知識の定着(インプットとアウトプットのバランス)と
知識の統合をどのように授業中に図るのかが大切だと思っているので、反転授業を実践したことで
授業中にいろいろな取り組みができましたとお伝えしました。

解説動画の作成も、残すところあと1章分となりました。

2015-04-05 23:01:37 | 日記
 2年前から作成してきた解説動画ですが、本日数学Ⅲの積分法をUPし、
残すところあと1章(式と曲線)分となりました。
動画作成は、集中して朝から休憩をはさみながら一気に作成しています。
今日は、体積・線分の長さ・微分方程式といったところを20本程度作りました。
たぶんあと30本程度の解説動画で教科書ベースの解説動画作成は終了です。
総数は何本になることやら、楽しみです。
 
 ところで生徒には、この春休みに解説動画を利用した予習と既習範囲の復習を
自らのペースで行うように課題を出しています。やらされてつく学力もありますが、
自らやろうと思って取り組むほうが明らかに学力の伸長が著しいものがあります。
最初は自立的な学習者ならざるを得ない仕掛けに面喰った生徒たちも、
この頃はずいぶん慣れてくれました。わたしが教科書のすべてを1から丁寧に全体に
教えることはないというやり方への彼らなりの学びではあるけれども、
その結果模試の結果に結び付いたことは、教師が教え込むことが授業だということに
そうとは限らないということを示しています。
 
 3年間、順調に持ち上がることができた最終学年です。
高校における反転授業×協働学習のとりあえずの締めくくりをして
大学でまた社会で必要とされる力を少しでも身につけられるものいしたいと考えています。



新年度が始まりました

2015-04-01 22:34:01 | 日記
 期末試験が終了し、そのあと修学旅行や三者懇談そして終業式と
ばたばたしているうちに新年度を迎えました。
 高校で学習する内容の反転授業は、あと2章分を残すのみで1学期の中間試験で終了します。
反転授業を利用した、協働学習の部分についてはひきつづき行いますが、
ジグソーの頻度も今までに比べて少なくして、大学入試に向けた演習を重視することを
考えています。
 大学入試で問われるものは、協働や協調といったものは測られないので、3年生でバランスが低くなるは
仕方がないと考えます。別の見方をすれば、生きる力のT字型の縦棒を強くする1年と考えるのが妥当だと思います。
演習授業でも、できる限り生徒の主体性を引き出しながら主体的に取り組める授業を目指したいと思います。
4月9日授業開始です。