反転授業実践ブログ

反転授業の取り組みその他を周知させていただきます。

今年度最後の授業見学

2015-02-23 23:06:31 | 日記
 先週、今年度最後の英語と数学の授業見学がありました。
英語の先生は九州から来られ、「反転授業が変える教育の未来」に付箋を貼られて
意見交換時に本の内容について質問を頂きました。
 このように本を書くことで今までにないつながりを頂けたことと
また本を介して授業デザインについて意見交換が深まる感じを受けました。
 また数学は大阪の南の方の私立学校の教員で以前からの知り合いでした。
実際に協働学習がどのような形で行われているか見たくて来られましたが、
生徒の積極的に学び合う姿勢に感動していただけました。
 「同じ50分の授業どのように使ったら数学力が向上するか考えて行動しよう」
この言葉かけで、自ら学び生徒が年度当初よりかなり増えましたとお伝えしました。
すると、教え込む授業から、生徒同士学び合い理解を深めあいことは
すごく有効な手段で、その先生も実践されていますが時間が余り取れないみたいです。
そこで、反転授業が利いてくるのかと納得していただけました。
 今年度も多くの方に見学していただけました。参考になったかどうかは
わかりませんが、重ねて感謝いたします。ありがとうございました。


高2 1月模試の結果が出ました。

2015-02-18 23:33:15 | 日記
 数字で測れる力として模試の結果が戻ってきました。
毎回の受験者数は40万人以上の母集団の模試なので
そこで算出される偏差値の意味はそれなりに信頼性があると考えられます。
反転授業×協働学習を中心にしたクラスの数学の模試成績(全国偏差値)の推移ですが、
 7月61.4 ⇒ 11月 60.8 そしてこの1月が63.6と
急激に伸びたというものではありませんが、それでも着実に伸びていると思います。
 生徒たちに自ら学ぶことで成績が出せたね。私が教壇で教え込んだことは
ほとんどなかったけど、授業中は理解し合っている姿は、自ら学んでいる生徒が多かったですと
称賛しました。
 さらに学力と同時に、他の生徒に解説する行為によって人前で話をするトレーニングも行いましたが、
これについてはまだまだ邪魔くさがる生徒もいます。一手間、二手間で、本当にこれでコミュニケーション能力に
つながっている実感がなかなか持てないからだと思いまし。これに関しては、即効性のあるものではなく
今後この取り組みの成果が出れば良いと思っています。コミュニケーション能力が向上したかはどうかは
別にして、明らかに生徒同士の会話が増え、男女問わずいろいろと話しやすい環境を仕掛けたことは事実です。

数学力をつけることとコミュニケーション能力をつけることの2つを目的に授業の活動を課しても
模試結果は出るということがわかりました。
それはやはり反転授業を利用して、教科書の解説を省き生徒の自律的な問題演習を中心に
数学の時間を過ごしてきたからだと考えます。あともう一つ、最初は受動的な学習に慣れていた
生徒も、能動的に学ぼうとする仕掛けに素直に取り組めることのできた生徒に恵まれていたから
できたと思います。

授業見学に来られたり、セミナー会場にて反転授業×協働学習の成果はと度々聞かれました。
その返答として今まではあまり変わりませんといってきましたが、
これからは「少しずつ生徒も慣れてきてまた上級生に
なるにつれて、意識の高まりも相俟って成果が出てきた」と言えそうです。






今学期の解説動画をすべて配信しました

2015-02-07 22:48:44 | 日記
2月の23日から3学期期末考査が始まります。それに向けての解説動画を
1月中にすべて配信しました。1年から2年3学期まで、700本の解説動画になりました。
今でも予習が滞る生徒もいますが、早目早目の予習をしかけて何とか予習⇒演習⇒復習のかたちを
仕掛けています。実際には演習プリントまで予習できている生徒は少ないですが、一斉授業していても
同じ状況が今までもあったので変わらないと思います。
継続して記述しているように、授業時間以外でも教科書を進めることが理屈上可能なので、
進捗状況は計画的に設計でき、テスト1週間前までには数学Ⅲの微分法(教科書+問題集全問)がすべて終了します。
プリント枚数は32枚、教科書60ページを1月9日~2月14日(ほぼ5週間)で終わらすことができます。
また2月16日~21日の1週間は振り返り(復習)にあてます。

ところで1月の最初に行った実力試験の結果が間もなくでます。1年でどれだけ数学力が伸ばせられたのか
ペーパーテストで測られる学力の推移はどうだったのか気になるところです。

前にも記述しましたが、私の授業デザインは目に見えない力(ペーパーテストで測ることができない)も
授業内で同時に訓練していると考えます。他の生徒に教えたり、わからなければ自ら聞きに行ったり、お互いに理解を
深めていく話し合いをしたりといった力です。(廊下から見れば授業崩壊と見られかねないですが)
授業時間内のすべてを教師が管理監督するのではなく、生徒の自発的な学習姿勢によって授業中の時間が
経過しています。ただし、この点については生徒の積極的な姿勢がどこまで自律的かに委ねるところが
大きいので、すべての生徒がこの授業形態に大満足とはなっていません。

成績が極端に下がらなければこの授業形態はありと考えます。
反転授業と協働学習は別のもので、反転授業や解説動画はこれからの時代のおいて
不可欠な学習ツールだと思います。ただし、さらに創造的な能力を身につけるのには
どのような授業形態が良いのか、本当に協働学習が効果的なのかということも含めて
手探り状態です。実践してみてそれなりに手ごたえは感じているところですが。


教科書を中心とした反転授業も残すところ数学Ⅲの積分法と式と曲線を残すのみとなりました。
あと100本も解説動画を作成すればこのスタイルの反転授業は一段落と考えています。