反転授業実践ブログ

反転授業の取り組みその他を周知させていただきます。

反転授業2年目 ジグソー形式の解説を強化中

2014-04-29 22:29:45 | 日記
 授業が始まって約2週間が経ちました。
クラス替えがあり、初めて反転授業で学習する生徒もいて
どのようになるか関心を持って授業に臨んでいました。
 感覚的な回答ですが、2年目の方がスムーズに授業に入れました。
たぶん1年から反転授業を受けていた生徒が、他の生徒へアドバイスしてくれていろお陰だと
思います。1年の時よりは自立的な学習者になっている生徒が多いため、協働学習もスムーズです。
高校2年になって受験を意識する仕掛けを施しているためか、意識が1年に比べて随分高くなっています。
 そこで1年の時に実施していたジグソーを用いた協働学習をさらに強化したく取り組み始めました。
昨年同様、担当の問題を解いた証を持って班員全員で私に説明をしに来るのは同じですが、
その際、プリントの予習(担当以外の問題も解いていること)がすべてできていることを条件に変更しました。
それと、全員が解けただけで私のところに来るのではなく
まずは班員同士で解説の仕方をブラッシュアップさせてくることを働き掛け始めました。
まだ始めて2週間ゆえ、きちっとできていませんが、生徒の負荷をまたかけました。
けれど、単に高校数学の知識を伝授するのではなく、それを通じてプレゼン能力・コミュニケーション能力・さらには
コラボレーション能力も数学の授業を通じて養おうとすれば当然負荷がかかりますが、社会で生きていくには
数学力同様必要な力だと私は考えます。
 生徒には、今その力が本当に必要と思えていないかもしれませんが、きっと将来気付いてくれると思います。
またそう信じて、邪魔くさくて面倒だと感じている生徒と対峙していきます。


NZでFlipped classroomの記事を見つけました

2014-04-21 23:45:25 | 日記
NZの訪問していた学校のstuff roomで机上にあった雑誌に目を通していると
偶然にも反転授業の記事が目に飛び込んできました。
自分でも驚きました。
やはり、NZでも反転授業は新しい取り組みのようで、まだまだ実践している先生は少ないようです。
いろいろな可能性があることが書かれているような記事でした。
職員室で数名の先生とこれについて話をすると、すでにご存知の先生と
はじめ聞いた先生とにやはり分かれましたが、反転授業については英語により情報源が多いため
苦もなく情報を集めておられました。
日本で取り入れてやっていることを伝えると、この学校の生徒は家であまり学習をする習慣が乏しいので
反転授業は理想的ではあるが難しいという話でした。

それぞれの国で学習に対しての文化や伝統が異なるので反転授業に取り組むといっても一筋縄ではいかない
ことを再認識する機会に恵まれました。


       

海外研修(NZ)先の学校で授業見学してきました

2014-04-20 06:20:36 | 日記
 先月後半約2週間、NZ海外研修の引率にいってました。
生徒はプログラムが用意されていて、原則生徒たちといっしょに行動していました。
午前中は学校内の研修なので、生徒と離団して
数学のnormal classの見学をかなりさせていただきました。
 NZはクラス単位での授業ではなく、各科目で生徒到達度別のクラス編成をおこなっており
毎時間生徒が教室を移動するスタイルです。日本のようにクラスルームが決まっている形とは
ずいぶん異なります。伺ったcollegeが田舎ということもあるかもしれませんが、
教室は平屋で広い敷地にそれぞれ科目別に教室棟がありました。
この教室の作りにも、NZでは学習単位が個人であるという理念を感じました。
日本ではクラス作りが大切で、クラス目標を掲げたり、生徒にいろいろなことを考えさせるために掲示物で貼ったりと
HR教室の作り方に担任のカラーがでます。このことも生徒を教育する上で大切な仕掛けだと考えます。
教育の難しさでおもしろさは答えが一つでないというところだと思っています。

教室内の掲示物の写真を添付しておきます。
NZでは普通教室ですが、日本でいうと
音楽室のような特別教室をイメージしていただくと良いかと思います。

        




2年目の反転授業開始から、1週間が経ちました。

2014-04-19 06:21:06 | 日記
 今年度の本格的な授業が始まってから1週間経ちました。
今年も3クラス受け持っており、そのクラスは反転授業を利用した展開をしていきます。
クラス替えのため、約3分の1の生徒が今年度から反転学習に取り組みます。
昨年から反転授業を受けている生徒は、ずいぶん予習することにも慣れてきました。
今週は、主として教科書の予習をする期間として問題演習は少なめにしているので、
教科書がかなりのペースで進んでいます。というのも、今年担当の3クラスについては、
理系2クラスと文系1クラスでどちらかといえば
数学が得意な生徒のクラスです。
 大学入試を意識しスピードをあげながらかつ反転学習で生きる力をつけるという負荷の
掛け方は、ある程度数学が得意にしてる生徒に向きと考えます。
本来、反転授業(ブルーム提唱の完全習得学習など)は個人の到達がスピードのベースですが、
大学受験を意識している文理コースでは100%個人の到達スピードに委ねているわけにはいきません。
2年間で高校3年間の学習を一応終了するペースゆえに仕方がないと思っています。
 大学附属として進学コースなら、ここまでスピードをあげる必要はなく
教科書レベルの定着をもっと図れると思います。
それぞれのコースやレベルで反転学習は形を変えて利用していきます。


JMOOCとある先生

2014-04-15 23:29:32 | 日記
 今朝のニュースでJMOOCが取り上げられていました。
そこでの紹介は、すでにMOOCが世界規模で広まっている中
言語が英語中心なので日本ではなかなか広まらない。
そこで、日本語版MOOCをたちあげたみたいなコメントが述べられていましたが、
本校英語科中西が心配する情報格差を露呈するそのものだとも思いました。
日本で知識を広めることももちろん重要だと思っているので、JMOOC自体もすごくいい取り組みだと思います。
ただし、世界の情報はやはり英語だということをもっと意識しなければ5年10年20年スパンでますます
情報から隔離されてしまうことを意識して教壇に立ちたいと思っています。
 もう一つは、昨年授業見学に来られた大阪の府立高校の先生が
講義を録画してYouTubeに流すという話を耳にしました。
チョーク&トークだけだった先生が授業見学に来られ、そして触発され、
解説影像を作ってあげようとしてくださること自体うれしいことです。
少しずつ、日本の教育が変化していく様子が感じ取られる一日となりました。