反転授業実践ブログ

反転授業の取り組みその他を周知させていただきます。

「解説動画を作成する意味がわからない」

2015-06-25 23:10:24 | 日記
 一つ前の記事で生徒が解説動画を作り共有するアイデアを書きました。
そこでAPP (explain everything)をまさにプレゼントしようとしたタイミングで
生徒の何名かが「解説動画を作成する意味がわからないし手間の割に必要性を感じないという」
と言ってきました。自分が作成していた解説動画も、全員視聴していたわけではないと理解しています。
また文字から必要な知識が獲得できればそれでいいとも言ってきました。
 もう少し正確に書けば、私の考えでは紙の解答(模範解答)だけでは伝えきれない行間部分や背景などを動画を使って他の生徒のために
作って欲しいし、それが簡単作成できることを経験して欲しいという狙いがありました。
 私の説明の不味さとともに高校3年生の受験生心理として大学受験に追われている状況で
受験に必要のない動画作成はしたくないといった正直な気持ちだったと思います。
無理やり作るものでもないので、動画作成についてはよし作ってやろうという思いの生徒のみに
やっていってもらうように今年はします。
 動画プロジェクトを入れることで”Understand”以上の深い学習に繋げたいとかんがえました。しかし受験が”Understand"止まりなのでそれ以上学ぶインセンティブが働かないというジレンマに陥ってしまいました。覚える=>理解するの繰り返しだけだと、人間はすぐにその知識を忘れてしまいますし、他の学問と組み合わせて人生に活かすということができません。生徒にとっては受験が終われば忘れてもよい知識と考えているかもしれませんが、それでは社会に出て困る生徒になることでしょう。
 今回の件は、生徒が自分にとって何が大事かをきちんと考えて、行動に移すことができているので自主性は育まれていると考えます。ただ、その「大事」なことが受験一色になると自分で自分の首を絞めることになるので長期的なビジョンを持つこと余裕も欲しいところですが、担任としては生徒の気持ちに余裕のないところもわかるのでプロジェクトを立ち上げた時期が良くありませんでした。

 



itunes U を用いた課題設定を活用予定

2015-06-22 23:13:59 | 日記
 校内でitunes Uのさらに発展した実践例を本日学ぶことができました。
その中で、Tpackの考え方を聞かせていただきましたが、
まだまだ授業に落とし込めるだけの授業デザインが私にはできませんでした。
ブルームの教育目標の分類学Taxonomy of Education Objectivesも話題に上がりましたが
高次思考能力を伸ばしていく方法をはまだまだこれから考えていかないといけないと
思いを新たにしました。
 つい最近、itunes Uのコースをcloseではありますが立ち上げました。
そこでは生徒が数学の解答を作成してそれを代わりに私が上げているといったものです。
これまでは私の方で解説動画を作成していましたが、生徒に動画を作成する術と道具を貸して
生徒自身で解答と解説を作ってもらっています。解説の不備やウソはないかの点検こそすれ
生徒の各自のペースで学習する道具にこれもなりえます。
 生徒に作成させることに周りの先生に驚かれています。私の場合は反転授業の先に
このような取り組みを考えました。


教科書の解説動画による反転授業は終了です

2015-06-21 19:46:01 | 日記
私が継続して解説動画を作成する反転授業は6月上旬に終了しました。
ではその次は?と思われている方も多いと思います。
高校で学習する数学の基本的事項はすべて学習した後は
入試演習が始まります。これを引き続きジグソーを利用した協働学習を行います。
3年になってからは、受験も近づき生徒が行う解説のための準備の時間が取りずらくなり
私が解説を行う授業の割合も増えて半分程度になりました。
予習・復習の時間的なバランスを考えるとこの程度が今のところいい塩梅と考えております。

「反転授業が変える教育の未来」の紹介が月刊「教職研修」7月号に
掲載されました。学校を動かすビジョンとリーダーシップを掲げている教育開発研究所に
取り上げていただいたことに喜んでいます。
少しずつながらいろいろな方々に読んでいただけており、合わせて喜んでおります。
さらにこのブログも開設から2年余りとなりましたが、延べで10万件のアクセスを頂きました。
これもひとえに反転授業について皆様が興味を持っていただけている賜物だと思っております。
奇をてらうこともなく、授業の実践報告を中心に綴っていきます。