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パパログ

日常で感じた事などを綴ります。

典子は今

2010年02月08日 | 本・音楽・映画
と言ってもラリピーの方ではないですよ(笑)

このパパログを読んでいる人の中に映画「典子は今」を観た人は
どれくらい居るだろうか?
私は小学生の時に、母親に連れられて映画館に見に行きました。
当時映画ってまだ贅沢?なものだったので、今みたいにポケモンや
ドラえもんみたいに気軽に観れる様なものではありませんでした。

この映画を観て感じた事は、「典子さんは腕が無くて可愛そう」とか思わず
私は「人間の足って手みたいに自在に使えるんだ~」と驚いた記憶があります。
私は知らなかったけど、当時はこの映画はとても反響があったそうですね。
私はこの映画や典子さんの事はずっと記憶にありました。

しかし映画上映後はどこでどうしているのか、さっぱり聞く事がありませんでした。
当時はインターネットも無いし、なかなか知る術もありませんでしたからね~。

今年のお正月に実家に行った時に、母の書棚を何気に見ていたらこの本を見つけ
貸してもらい毎日寝床について少しずつ読んで読破しました。
読破なんて書くと大袈裟ですが、私は興味が無いと書籍は読まない人なので
非常に珍しいです(苦笑)

白井のり子さんの生い立ちや映画撮影の事、その後の生活などは
読めばわかりますが、元気で過ごされていて何だか安心しました。

私は胃を全て失って食事や日常生活も若干支障が出ています。
胃癌から生還したけど胃を失った事は事実で、お腹一杯ご飯を食べれない辛さや
見えない臓器とは言え、体の一部を失った事の精神的なショックは
術後年くらいは引きずっていました。

のり子さんも生まれつき腕が無い事で色々悩んだりした事もあったと思いますが、
本を読むと前向きに生き続けてきた事がわかり、強い人なんだな~と感じました。
恐れ多くて決して私と同じだとは思いませんが、確かにクヨクヨしていても
元に戻るわけではないので、同じなら前向きに元気な気持ちで過ごした方が
健康的なんですよね。

聞くところによると、胃癌から復活した患者は暴飲暴食が物理的に出来ないのと
規則正しい生活に必然的になるので長生きするそうです。
そういったことから、逆に「健康に配慮できるようになって良かったのかも」と
自分で思うようになりました。
話が逸れてしまったけど、映画を見た方は是非この本をお勧めしたいです。