染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
皆様の気軽なコメントをお待ちしています。

宮本茂十郎碑招魂祭

2015年05月03日 | 店主の一日
今日は「十日町きものまつり」です。
成人式に合わせて行われている十日町のイベントです。
どう「きものまつり」か?と言われるとなんともですが、様々なイベントがあって賑わいます。

さておき、それに先立って宮本公園では織物関係者が集まって「宮本茂十郎碑招魂祭」があります。
明石の浪人「もじゅう」が越後の地に流れこの地で透綾織の技術を広めたとされています。
これが現在の明石ちぢみの源流となったものです。
その十日町織物の祖を毎年、おまつりしています。
諏訪神社の上がり口に大きな碑があります。


時々、きもの販売に携わる人で極めて不勉強な人が「兵庫の明石で織った」というのを聞くことがありますが、それは間違いですので。
一応。

それにしても暑いです。
年によっては寒さを感じる日もあるほどですが、今日は25度を超えそう。
とても袷なんて着ていられそうもないので、羽織も長着も単衣で。
それでも一日きものをきていると「がっしゃ、がっしゃ」になりそうですが、雨が降って「がっしゃ、がっしゃ」になるよりはいいかと。
いい一日でありますように。
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4 コメント

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Unknown (コエド川越)
2015-05-08 00:54:26
きはだやさんの天蚕ショールを購入してから、こちらのブログを拝見しております。

今日は初めて宮本茂十郎さんという方のことを知りました。それにしても、新潟という涼しげな土地で(当方暑いぜ埼玉です。)何故「透綾」が作られるようになったのでしょう?
無知蒙昧の素朴な疑問です。

ともあれ、本当に暑いですね。衣替えは5月から。単衣も5月から。浴衣、夏着物は6月から、って1ヵ月早めてもいいですよね。
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コエド川越様 (きは店)
2015-05-08 10:53:16
ありがとうございます。
正倉院に「越布」の献納物があり、平安時代の「延喜式」にも上布の記載があることから、この地は古くからの麻織物の産地であったようです。
近世では京都、大阪、奈良への麻原料の集散地であったようですから、良質の苧麻が採れたのでしょう。
また冬は雪が多く農業もできないので、農閑期の仕事として麻織物が発達したと思われます。
本来の上布は乾燥した気候の中で織ることができないので冬季の湿度が高い時期に織ります。雪や湿度も味方したのでしょう。織ったものを春になって消費地に出荷する循環があったようです。
十日町は明石ちぢみのヒット以降、絹織物に産業が移っていき今日に至ります。


確かに暑いですねえ。
最近のきものの絡むイベントなどでは「暑い時には単衣でお出かけください」みたいな書き方をしてあるものを見かけます。ルールそのものの変更はできないけれど、実態に合わせて解釈をするといったところでしょうか。
先日、十日町ではきものまつりが開催されました。
前の日から「明日は暑そうだ」という感触があったので単衣を用意して着ていきました。
この単衣の頃は風が心地よくきものの袂をぬけていきます。きものを着ていて一番、心地よい季節かと思います。
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Unknown (コエド川越)
2015-05-08 22:42:05
子供の頃「夏の暑さをとっておいて冬に使い、冬の寒さをしまっておいて夏に出せたらいいのに」と思っていましたが、まさに夏のための涼しい織物が冬の寒さと雪によってもたらされていたんですね。
興味深いお話、ありがとうございます。
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コエドさま (きは店)
2015-05-09 10:27:12
十日町は雪が豪雪地帯です。雪そのものををうまく商用利用できればと皆、知恵を絞りますがまだまだコストの方が多く、容易でありません。

川越はよい街ですね。
僕も以前に丸広さんに行ったことがあります。
催事で行くのでなかなか日中に市内観光とは行きませんが、観光資源も多く住みよさそうな街と思います。
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