染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
皆様の気軽なコメントをお待ちしています。

南禅寺、対龍山荘のこと

2024年07月16日 | 店主の一日
京都南禅寺近くに「対龍山荘」と言う庭園があります。

周辺には多くの名庭があり一部は公開されていますが、対龍山荘は非公開で、長らくは京都の着物関連のI社の所有でありました。現在の所有者は国内の大手家具販売会社。札幌に拠を置くあちらです。

もう20年以上前になりますが、そのI社が山荘を手放すという話が出た時にお取引先であったI社に願って私の両親と私三人を中に入れていただいた事があります。
当時の写真が残っていないのが残念ですが、手入れの行き届いた素晴らしい庭でした。年間に相当の維持費がかかるとのことでしたが、それにも増して人を中に入れないことでこれほどにも美しく庭を保つ事ができるのかと感心しました。
母屋からの庭の眺めはとても広大に見えるような配置で、庭を歩くと各々の角度から全く違う景色が現れてくるのでした。
母屋にある茶室も素晴らしいものでした。僕は茶道音痴なので、こんなことを言うてよいやらわかりませんが、調度やその佇まいの迫力が緊張を強いるような素晴らしい建物でした。
対龍山荘に入ったのはその時が最初で最後です。
最近では時折、特別公開がされているようなので機会があればもう一度見てみたいものです。
南禅寺を歩くと時折そんなことを思いだすのです。
コメント
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