染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
皆様の気軽なコメントをお待ちしています。

鉄腕アトムの未来

2020年07月27日 | 店主の一日
鉄腕アトムを読んでいたころ、「未来にはいろんなロボットができて、働かなくてよくなるんではないか」と淡い期待を描いていた。
戦争も争いごともなく誰もが平和に豊かに生活する未来をなんとなくイメージしていた。
(もちろん、アトムは物語の中で悪役と戦うのだけれど)

パソコンを例にとれば、便利になるどころか、今度は使うのが大変になってしまい、補助金の申請をしようとしたら、紙と違ってデータファイルにすればいいのだから、とにかく内容が複雑でわかりにくい。(ここ数日のこと。果たしてキャッシュレス社会はよいことなのでしょうか)
だからQ&A なんてファイルも作られていて、こちらはわかりやすい。(このQ&Aだけで十分なのではないか?)
便利というよりもどんどん複雑になってしまって、ちっとも幸せになっていけていない気がします。

世の中の仕事も効率化を重視するあまりに、仕事を細切れにして人の代替化ができる様になってきたので、きっとその仕事の中では全体像が見渡せなくて、あまり楽しくなさそうだとも思うのです。〜そういう意味ではきはだやは属人性が強いので、面白いけれどあまり効率がよろしくない。

コロナ禍でそんなことを考えていたら新聞の見出しで見つけた。


「資本論」
そういえば、学生の頃、ゼミの先生がチラとそのサワリを話した。
もちろん。サワリでわかる話ではないし、既にすっかり忘れている。
ただ「資本論、もしくマルクスについて話した」ことを覚えているに過ぎない。
表紙が赤いのがやけに気になるのはなぜだろう。
読んでみると中々、面白く、その本のペースに飲み込まれてしまいそうになる。
あまりにも本の持つテーマが大き過ぎて、著者が資本論の成果を例示した出来事も歴史も僕の知識の中では全く批判ができない。
著者の考える資本論の枠組みに合わせる様にして、歴史上の出来事を解釈していく。きっと、こういう本は書き手の思想によって、その方向性が大きく変わってくるのでしょう。
新自由主義の信奉者の視点で書くと全く違う本ができあがりそうな気がしないでもありません。


コメント (2)
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