染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
皆様の気軽なコメントをお待ちしています。

観蛍 第二夜

2010年07月02日 | 店主の一日
今日も蒸し暑い日でした。
朝からホームページの修正騒ぎがあって、昨日に引き続き慌ただしい日でした。
まあ、ホームページも無事に直って、メールの受信もできる様になりました。お騒がせしました。
僕の怠慢に端を発した騒ぎでしたが、スタッフのみんなが、「まあ、そんな事もありますよ」くらいの雰囲気でいてくれてありがたかったです。
さて、今日もほたる狩りにいきました。
毎年きている場所。ここは平家ホタルの多い沢です。林の中でたくさんのホタルが光ります。
インドネシアには「ホタルの木」と云われるくらい群生している木があるそうですが、林の中で静かに呼吸するホタルもいいものです。
今日は更にその沢を越えた先に行ってみました。
途中からは街頭もなく真っ暗な道です。それらしい場所で時々停車しながらホタルスポットを探します。
時としてそれは200mおきくらいだったりもします。
でも、回りの植生や風向きのためか、沢の水の匂いが甘い匂いがしたり、渋そうな匂いがしたりします。
甘い匂いのする沢で目を凝らしてみましたが、思った程ではありませんでした。ホタルの感じる甘い匂いと僕の感じる甘い匂いが違うのかもしれません。
あはは。
道は真っ暗で人家も全くありません。それでも空は一山向こうの集落の灯りを映すのかぼんやりとした明るさがあります。急に生暖かい風が吹いて、「すぅ」と白い服の人影が出るのではないかと思ったりもして、怖くなってしまう程です。
何度か停まった先に、鬱蒼とした林がみえました。
方々、ほたるスポットを探しているとなんとく、いそうな場所が解るんですよね。。
林の中にはたくさんのホタルが静かに光を放っていました。
呼応し、牽制しながら闇の中でたくさんの光が呼吸をしています。
人なんか来やしません。深い闇の中です。
真っ暗な林の奥にいるホタルを眺めていると、いつの間にか星の瞬きと区別がつかなくなるようです。
微かに吹く風が蒸し暑い空気をかき回していきます。
十日町は程よく、整備されていますので、もっと自然が濃く残る沢は、十日町のはずれにも、他の町にもたくさんあって、もっとたくさんのホタルがいるところもあるのでしょう。
あるいは群生する地域を保護して観光スポットとしている町もあると思います。
そことは比べるべくもない程の光かもしれませんが、この静かな澱みの中で観る光をとても愛おしく思うのです。
コメント
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