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染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
皆様の気軽なコメントをお待ちしています。

made in Cassina~「座る」概念の固まり。

2009年06月04日 | 店主の一日
僕は椅子を見るのが好きです。買うとかなり高いのと、それなりに邪魔なので買いはしませんが、お店なんかでも腕組みをしながら眺めてみたりします。
先日、出張に出た時に森美術館で開催していたカッシーナ展を見てきました。フランク・ロイド・ライト、ル・コルビジェ、フィリップ・スタルクなど著名な建築家がデザインした椅子達はどれも美しく魅力的です。カッシーナで製造された椅子はニューヨーク近代美術館などにも所蔵があり、それらは椅子以上の存在感を感じます。まるで「座る」事の概念が固まりになって置かれているみたいです。優れた構造と美しいデザインによって成り立っています。ジオ・ポンティのスーパーレジェーラは華奢で美しく、ちょっと無理をさせてみたい感覚になります。
美しいフォルムとそれを成り立たせるフレームの設計。
織物も椅子と似ています。縦糸と緯糸の交差によって織物ができます。糸の種類、本数、織るときの組織によって織物は決まります。その糸のバランスを考えて織物を作るのがきはだやの仕事です。
構造とデザイン。ものを作るのはみんな同じ気もします。
示唆の多い展示でした。会期末まで僅かです。お近くにお出かけになったらご覧になっていみてください。
http://www.cassina-ixc.com/ja/

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