昨日の中日新聞でおもしろい記事をみつけました。
今夏、2年ぶり3度目の甲子園出場を果たした常葉学園橘高校(静岡市)野球部は
14年間、朝読書を続けているそうです。
週に一度は読み聞かせの時間を設けています。
同校は有力選手を集めてはいませんが
朝読書を続けるうちに100校以上が競う静岡県内で
屈指の強豪チームに成長してきました。
監督の黒沢学さん曰く、
『本を読むことは人間教育として大事なこと。
野球部としては、指示を聞いて頭でイメージできるようにと始めたが、
今はその目標を達成しつつある』
読み聞かせを担当しているのは
『本を読んで甲子園にいこう!』の著者である村上淳子さん。
本を読んで甲子園へいこう! | |
村上 淳子 | |
ポプラ社 |
38年間、静岡県の小中学校で教師を務め、
国語の授業中に退屈そうな生徒を前に
教科書に出てくる作家の短編を読み聞かせたそうです。
すると、生徒が目を輝かせて聞き入るようになり病みつきになりました。
村上さん曰く、
『読み聞かせは幼い子供にも続けたい。
お話しを読むと言うより、心を伝える行為と考えて』
『親の肉声で聞くのが一番よく、
愛されているという満足感につながる』
成長とともに聞く力がつけば絵本だけでなく
短編の文学作品や創作童話などジャンルを広げるとよい。
読み聞かせは年齢に関係なく楽しめる。
大人になってからは時には読み手になり、
いとしい大切な人に心を込めて本を読む時間を大切に。
中日新聞 2012年10月5日 はぐくむ より
親が子供を傷つける事件が絶えない世の中です。
どうやって子供と共有できる時間を持てばいいのか、
その方法が分らないと話す親がいます。
気軽に絵本を選んで
一緒に読む時間が親子のささやかな時間にならないかな。
子供にばかりあれこれ求めず、親も共に
努力して、
勉強して、
遊んで、
家族になろうよ