今回は、赴任後3ヶ月後の第1号報告書です。
任地に着いてまもなくの状態で書いた報告書なので、
今思うといろいろと変えたい表現はありますが、
あえてそのままで載せますね。
(言葉足らずの箇所や誤字脱字があるかもしれません。ご了承ください。)
≪要約≫
私が配属先は、南アの北東部にあるMpumalanga州の中のEhlanzeni地域内にあるMalelaneCircuitOfficeである。
このCircuitには、代々複数のボランティアが在籍していて、南アの青年海外協力隊事業のなかでは、比較的歴史のある事業だと言える。この地域を含むMpumalanga州は現在、理数科教育強化プロジェクトを実施中であり、Primary段階からの基礎学力(特に算数科)の向上に取り組んでおり、私の要請もその一部と考えられる。
私に対する要請は、配属されるCircuit内のPrimaryを巡回して、数学科の教職員に対して、指導助言を行い、そして教職員向けのワークショップを開催して、現地教員の指導力の向上をはかることである。
私は現在、私のカウンターパートと言えるCircuitManager(この地区の学校をとりまとめる責任者)と今後の活動計画を作成中である。現在は、Circuit内の5つのクラスターを順番に巡回して、実際に教師と顔を合わせている段階であり、南アにおける数学教育の現状と課題を把握している段階である。各学校のGrade4~6(Interphase)と7(Seniorphase)の算数科の授業を参観させていただいているところである。
今後の活動計画については、現在CircuitManagerと相談している最中であるが、巡回型のこの要請は、人脈が第一と言え、さまざまな人とのつながりなしでは、いかなる成果もなしえないので、地に足ついた活動をするためにも現場を多く見ることを重視する必要があるようだ。
最後に、南アは、豊富な資源と整備された道路網があり、その上にさまざまな民族の方々が生活する未来に対して大きな希望をもてる国だと感じています。そのなかで私が何をできるのかを精一杯考えていく所存です。
≪活動地域及び配属先の概要≫
私の活動地域は、南アの北東部のMpumalanga州の中のEhlanzeni地域内のMalelaneCircuitである。EhlanzeniRegionには、3つのCircuitがあり、その一つがMalelaneCircuitになる。
このCircuitには、私の住むKamhlushwa地区をはじめとする5つのクラスター(地域)があり、それを取りまとめているのが、私の配属先であるMalelaneCircuitである。このCircuitには現在25校の公立小学校、約10数校のSecondarySchool、10校弱、IndependentSchool(私立学校)があり、それらの学校を総括する役割を担っている。配属先が所属するMpumalanga州は現在、理数科教育強化プロジェクトを行っており、PrimarySchool段階からの特に算数科を中心とした基礎学力の向上を掲げている。これはもちろんMalelaneCircuitでも同様で、同地区の各学校では、算数科を中心とした授業編成がなされている。
≪ボランティアの所属する部局の概要≫
Malelane Circuitは、地区内の公立および私立の小学校と中・高等学校をまとめて管理する、日本で言うところの教育委員会のような組織である。
このCircuitでは、主に基本的な業務として、各会議(Principle MeetingやClark Meeting)の主宰、Department(教育省)と各学校をつなぐ、各学校のPrinciple(校長)をまと
めるなどの役割がある。ちなみにEducator(教員)は、Teachers Centreに所属していると聞いている。
私のカウンターパートにあたる人が、Circuit Managerになるのではないかと思われる。彼は、このCircuitの責任者で、基本的に彼の言うことが絶対で、彼を中心に回っている。ただ、彼は着任後、まだ9カ月ほどしか経っていないので、彼は、まだJICAボランティアがどのように活動していったらいいのかが、いまいちピンとこないようで、私もできる限り彼と会話する時間を取り、活動状況を決めているのが現状である(前任者のときとは違う方です)。
≪配属先のニーズ≫
配属先からは、MalelaneCircuit内の該当小学校のIntermediatePhase(Grade4~6)とSeniorPhase(Grade7)の算数科教諭に対して、指導および助言を行うことを求められている。
具体的には、該当授業を参観して、授業後に指導助言を行ったり、実際にTT(チームティーティング)の形式をとり、担当教諭の前で、子どもたちに直接集団指導を行ったりすることである。そのため、日本での指導方法や南アとのカリキュラムの違い、学校運営システムなどにかなり精通していることが望ましいと思われる。実際、現地教員から日本の教育システムなどに対して、度々聞かれることがあるからだ。
また、前任者と同様、赴任1年後を目安に、教職員向けの算数科ワークショップを行うことが求められている。現時点では、前任者とCircuitManagerが違うため、詳細は不明。ただ、前任者同様、地区内の5つのクラスターごと(各クラスターは約5校程度)に開催する予定である。また要請に応じて、他のCircuitでも行うことも想定される。
≪活動計画準備状況≫
赴任後早々よりCircuit内の各学校の校長をはじめとする教職員の方々にお会いすることができた。任地に到着後2ヶ月しか経っていないが、全5つのクラスターのうち、3つの地域のPrimarySchoolを学校訪問することができた。次のターム以降に他のクラスターにも顔を出して、現地の教職員とともに、南アにおける数学教育の現状と課題の把握に努めていきたい。
活動計画については、現時点でCircuitManagerと今後の予定についてじっくり話す機会がとれていないので、作成については、もう少し時間がかかりそうである。ただ、先ほども述べたが、CircuitManagerとは、今年いっぱいは学校巡回を中心として、南アの現状把握とそれに対する課題の発見に専念すること、また前任者同様1年後を目処に、教職員向けのワークショップを行うことをすでに申し合わせている。
≪受入国の印象≫
南アフリカ共和国は、日本にいたときは、世界有数の危険な国だとマスコミ等で聞いていたが、話で聞くのと実際来てみるのとでは大きく異なることが分かった。
初めに、治安面。たしかに日本の報道のとおり、危険で近寄りがたい場所はあるので注意が必要だが、それが決してすべてではない。防犯対策のために日頃から周囲を気にしながら歩いたり、目があったら挨拶をするなどの努力を怠らなければ、危険な目に遭う可能性はぐんと下がるだろう。
次に、交通面。この国は、アパルトヘイト時代から主要な道路網が整備されて、首都から任地ま での間、ほぼすべてが舗装道路である。これには、とても驚いた。しかし公共交通網は、あまり整備されていないのが現状である。コンビといわれる乗合タクシは、ときに不便で利用しがたい。また、ときに長時間待つ必要がある。ただこれも他の途上国に比べるとはるかにいいのではないかと思う。
最後に諸々に問題はあるが、全体としては、将来にとても希望のもてる国であるという印象である。豊富な資源と雄大な自然、そしてあたたかい人々は、この国の宝だと言える。
任地に着いてまもなくの状態で書いた報告書なので、
今思うといろいろと変えたい表現はありますが、
あえてそのままで載せますね。
(言葉足らずの箇所や誤字脱字があるかもしれません。ご了承ください。)
≪要約≫
私が配属先は、南アの北東部にあるMpumalanga州の中のEhlanzeni地域内にあるMalelaneCircuitOfficeである。
このCircuitには、代々複数のボランティアが在籍していて、南アの青年海外協力隊事業のなかでは、比較的歴史のある事業だと言える。この地域を含むMpumalanga州は現在、理数科教育強化プロジェクトを実施中であり、Primary段階からの基礎学力(特に算数科)の向上に取り組んでおり、私の要請もその一部と考えられる。
私に対する要請は、配属されるCircuit内のPrimaryを巡回して、数学科の教職員に対して、指導助言を行い、そして教職員向けのワークショップを開催して、現地教員の指導力の向上をはかることである。
私は現在、私のカウンターパートと言えるCircuitManager(この地区の学校をとりまとめる責任者)と今後の活動計画を作成中である。現在は、Circuit内の5つのクラスターを順番に巡回して、実際に教師と顔を合わせている段階であり、南アにおける数学教育の現状と課題を把握している段階である。各学校のGrade4~6(Interphase)と7(Seniorphase)の算数科の授業を参観させていただいているところである。
今後の活動計画については、現在CircuitManagerと相談している最中であるが、巡回型のこの要請は、人脈が第一と言え、さまざまな人とのつながりなしでは、いかなる成果もなしえないので、地に足ついた活動をするためにも現場を多く見ることを重視する必要があるようだ。
最後に、南アは、豊富な資源と整備された道路網があり、その上にさまざまな民族の方々が生活する未来に対して大きな希望をもてる国だと感じています。そのなかで私が何をできるのかを精一杯考えていく所存です。
≪活動地域及び配属先の概要≫
私の活動地域は、南アの北東部のMpumalanga州の中のEhlanzeni地域内のMalelaneCircuitである。EhlanzeniRegionには、3つのCircuitがあり、その一つがMalelaneCircuitになる。
このCircuitには、私の住むKamhlushwa地区をはじめとする5つのクラスター(地域)があり、それを取りまとめているのが、私の配属先であるMalelaneCircuitである。このCircuitには現在25校の公立小学校、約10数校のSecondarySchool、10校弱、IndependentSchool(私立学校)があり、それらの学校を総括する役割を担っている。配属先が所属するMpumalanga州は現在、理数科教育強化プロジェクトを行っており、PrimarySchool段階からの特に算数科を中心とした基礎学力の向上を掲げている。これはもちろんMalelaneCircuitでも同様で、同地区の各学校では、算数科を中心とした授業編成がなされている。
≪ボランティアの所属する部局の概要≫
Malelane Circuitは、地区内の公立および私立の小学校と中・高等学校をまとめて管理する、日本で言うところの教育委員会のような組織である。
このCircuitでは、主に基本的な業務として、各会議(Principle MeetingやClark Meeting)の主宰、Department(教育省)と各学校をつなぐ、各学校のPrinciple(校長)をまと
めるなどの役割がある。ちなみにEducator(教員)は、Teachers Centreに所属していると聞いている。
私のカウンターパートにあたる人が、Circuit Managerになるのではないかと思われる。彼は、このCircuitの責任者で、基本的に彼の言うことが絶対で、彼を中心に回っている。ただ、彼は着任後、まだ9カ月ほどしか経っていないので、彼は、まだJICAボランティアがどのように活動していったらいいのかが、いまいちピンとこないようで、私もできる限り彼と会話する時間を取り、活動状況を決めているのが現状である(前任者のときとは違う方です)。
≪配属先のニーズ≫
配属先からは、MalelaneCircuit内の該当小学校のIntermediatePhase(Grade4~6)とSeniorPhase(Grade7)の算数科教諭に対して、指導および助言を行うことを求められている。
具体的には、該当授業を参観して、授業後に指導助言を行ったり、実際にTT(チームティーティング)の形式をとり、担当教諭の前で、子どもたちに直接集団指導を行ったりすることである。そのため、日本での指導方法や南アとのカリキュラムの違い、学校運営システムなどにかなり精通していることが望ましいと思われる。実際、現地教員から日本の教育システムなどに対して、度々聞かれることがあるからだ。
また、前任者と同様、赴任1年後を目安に、教職員向けの算数科ワークショップを行うことが求められている。現時点では、前任者とCircuitManagerが違うため、詳細は不明。ただ、前任者同様、地区内の5つのクラスターごと(各クラスターは約5校程度)に開催する予定である。また要請に応じて、他のCircuitでも行うことも想定される。
≪活動計画準備状況≫
赴任後早々よりCircuit内の各学校の校長をはじめとする教職員の方々にお会いすることができた。任地に到着後2ヶ月しか経っていないが、全5つのクラスターのうち、3つの地域のPrimarySchoolを学校訪問することができた。次のターム以降に他のクラスターにも顔を出して、現地の教職員とともに、南アにおける数学教育の現状と課題の把握に努めていきたい。
活動計画については、現時点でCircuitManagerと今後の予定についてじっくり話す機会がとれていないので、作成については、もう少し時間がかかりそうである。ただ、先ほども述べたが、CircuitManagerとは、今年いっぱいは学校巡回を中心として、南アの現状把握とそれに対する課題の発見に専念すること、また前任者同様1年後を目処に、教職員向けのワークショップを行うことをすでに申し合わせている。
≪受入国の印象≫
南アフリカ共和国は、日本にいたときは、世界有数の危険な国だとマスコミ等で聞いていたが、話で聞くのと実際来てみるのとでは大きく異なることが分かった。
初めに、治安面。たしかに日本の報道のとおり、危険で近寄りがたい場所はあるので注意が必要だが、それが決してすべてではない。防犯対策のために日頃から周囲を気にしながら歩いたり、目があったら挨拶をするなどの努力を怠らなければ、危険な目に遭う可能性はぐんと下がるだろう。
次に、交通面。この国は、アパルトヘイト時代から主要な道路網が整備されて、首都から任地ま での間、ほぼすべてが舗装道路である。これには、とても驚いた。しかし公共交通網は、あまり整備されていないのが現状である。コンビといわれる乗合タクシは、ときに不便で利用しがたい。また、ときに長時間待つ必要がある。ただこれも他の途上国に比べるとはるかにいいのではないかと思う。
最後に諸々に問題はあるが、全体としては、将来にとても希望のもてる国であるという印象である。豊富な資源と雄大な自然、そしてあたたかい人々は、この国の宝だと言える。