加勢牧場の牧場ブログ

新潟県長岡市でガンジー種という牛を飼育し、日々日本一美味しい牛乳を生産しようと頑張っている酪農家のブログです。

加勢牧場の牛の飼い方

2010-12-09 06:40:15 | 加勢牧場物語
加勢牧場の牛舎内の写真です。
みんなカメラに興味深々




加勢牧場では「つなぎ飼い」といわれる方法で牛さんたちを飼養しています。



この飼養方法は、一頭一頭の牛の管理が容易で、「はなし飼い」に比べると病気などの
発見が迅速なことが大きな利点です。また牛同士のケンカを抑えられるため、ケガの予防にもなります。
ただ運動不足になりがちなので、今後の課題となっています。



牛たちに与えるエサは、アメリカやオーストラリアで作られた干し草を与えています。
過去、新潟の大地と自分たちの手で育てたエサを与えたいと思い、自分たちで作った干し草
を牛たちに与えていましたが、新潟のような湿気が強く、なかなか乾燥しない地域では安定した干し草
を作ることができず、結果牛たちに良いエサを与え続けることができなかったのです。



残念ながら自分たちで作ったエサを与えることによって、牛の体調が悪くなり牛乳の質も低下したため、
安定し、栄養価の高い外国産の干し草を与えるようにしています。



その他、加勢牧場では浄水器を通した水を牛に与えています。牛は一日に約100㍑の水を飲む動物です。
また、牛乳の主成分の8割は「水」でできています。少しでも良い水を与え、少しでも良い牛乳を
出してもらおうと設置しました。


あと、意外にウケが良いのが、牛さんにモーツァルトの音楽を聞かせてあげていることです。
ほとんどの牛が妊娠中なんです。人間の妊婦さんにモーツァルトを聞かせれうと、α波が出て
胎教に良いと聞いたので、牛にも良いと思いチャレンジしてみました。
結果は・・・・。
あまり良く分かりませんが『牛たちの飼育環境をもっと良くしていこうという心構えが大切なんです




ストレスの少ない環境を牛たちに提供してあげることにより、より良い牛乳を出してくれるようになります。
加勢牧場の飼養環境はまだまだ完璧とは言えませんが、今後も少しでも良い牛乳を搾れるように努力していきたいと思っています。




放牧風景。

『つなぎ飼い』と言っても、定期的に外で遊ばせて体力をつけさせます