日本も残すところあと、3日。
あっという間でした。
相変わらず荷物を持ってあちこち渡り歩くひと月余りでしたが
久しぶりの日本は私たちにまた、色んなチャンスを与えてくれました。
特にこの一年の自分たちの姿を改めて見つめ直し、今後の方向性を明確にすることは、事の原点である
日本だからこそ出来たことなのかもしれません。
少し話は反れまして、
今年の一時帰国のトマトの個人的な目標のひとつとして、旦那であるぺーたんの家族との距離を
縮めることがありました。
このブログを最初から読んでくださっている方はご存知だと思いますが、私とるんるんは、こちらに
渡ってくるほんの数ヶ月前に初めて、ぺーたん家族に会いました。
結婚と、渡豪の報告のためでした。
それから数週間後に結婚した私たち。
その翌月に友人たちにお披露目パーティーを開いてもらい、2ヵ月後にはもうオーストラリアに発つ、
という具合でした。
そんなわけで、とにかく時間に追われていた私たちは、ぺーたん家族と十分な時間を持つ間もないまま
日本を離れることになったのです。
息子が初めて彼女を家に連れてきたと思ったら、どこの誰だかわけの分からない10歳も年上の、
それも子持ち。
そして電撃的な結婚宣言。
その上に、外国経験などまるでない息子が、その人とその人の子供とで海外に移住するなどと、
とんでもないことを言い出したのです。
私がもしぺーたんの母親だったら・・・。
義母のように笑顔で祝福し、応援の言葉など送ることができただろうか?
仲の良い義姉弟たちは、一体どんな気持ちだっただろうか?
子供を持つ同じ女性として、当時の義母の心境を思うと今でも胸がぎゅっとなります。
もっと早くから会えていたら。
もっと早くからるんるんと私のことを知ってもらえていたら。
少しはぺーたんの家族を安心させることができたかも知れないのに。
空港で泣き崩れる義母に、罪悪感を抱くことなくオーストラリアに飛べたのに。
私と出会ってしまったから。
私と出会ってしまったから。
あなたの息子はあなたから遠く離れてしまった。
私とさえ出会わなければ・・・・
彼女たちから遠く離れた国にいながらにして、日に日に大きくなるそんな思いは、勝手に一人歩きをはじめ、
それは時にかたちを変えて、自分をひどく苦しめたりもしました。
だからこそ大切にしなければと思っていたぺーたん家族との時間。。
でも昨年の一時帰国の際はその思いが強すぎたせいか、必要以上に気を使いすぎていたところもあって、
自分の実家や妹のところで寝泊りしがちになり、積極的にコミュニケーションを取るところまでいきませんでした。
結局、思ったように距離を縮めることができないままアデレードに戻ってしまった私は、そのことだけがずっと
心残りでした。
だからその分、今回こそは必ず・・
そんな今年の一時帰国でした。
でも、そんな私の気合いを吹き飛ばすかのように、るんるんが思わぬ行動を取ったのです。
迎えてくれたみんなの顔を見たとたん、義母や義姉に飛びつき、抱き締め合って再会を喜んだ彼女・・・
その場面を目の当たりにしたとき、
ぺーたん家族はいつもここで、私たちのことを、両手を広げて待っていていてくれたんだ・・・
そう気付かされたのです。
この2年間、ぺーたん同様、るんるんと私にも絶やすことなく送り続けられていたぺーたん家族からの
愛のテレパシー。
るんるんはきっと最初から、そして離れている間もずっと、それをまっすぐ全身で感じとっていたんだと思います。
そして心の中で、トマト家族のようにぺーたん家族とも、いつも、いつも、手をつないでいたんだと思います。
私はそれまでの自分の浅はかさを反省すると、次から次へと溢れ出す感謝の気持ちを、思い切り胸の奥に
しまい込みました。
口に出して伝えるには重すぎたその気持ち。
心の奥にひっそりと潜んでいた水色の感情が行き場を失くし、スッと消えていった瞬間でした。
自分的にぺーたん家族との距離が一気に縮まったこの日本滞在期間
もっともこの距離は、自分自身が作り出していたものに過ぎなかったんだと、今ならわかるけれど。
また今年は義姉のところに新しい家族が誕生したこともあり、昨年に増してにぎやかなお正月を迎える事が
できました。
みんなと一緒にテレビを観たり、台所に立ったり、赤ちゃんと遊んだり、カフェに行っておしゃべりしたり。
そんななんてことのない時間が、私の中に十分な自信と大きな安らぎを齎せてくれました。
結婚をしてすぐ離れ離れになってしまったためいまいち実感が湧かなかった、自分は、ぺーたん家の嫁であり、
娘であるということ。
自分とるんるんは、ぺーたん家の家族の一員であるということ。
次に会えるその日まで、しっかりと繋がれた絆への自信と安らぎは私にとって、今回得た、最大の宝物です
焼肉を食べに連れて行ってもらったあの日。
”おいしいね”を何度も繰り返すみんなの笑顔を眺めながら私は、
この家族の一員であるということにただただ幸せがこみ上げてきて、
今にも零れ落ちそうな涙をこらえるのに精いっぱいでした。
←クリックでポイントが加算、ランキングに反映されマス。1日1回クリックして応援してくださいまし。
いつも陰で応援してくださっている皆様、本当にありがとうございます。