努力万能

目標は生活を支配し、夢は人生を支配する
二兎追う者のみ二兎を得る

グラハム・ハンコック『神々の指紋』上下, 小学館文庫, 1999(1996).

2009年06月20日 | 本の感想
6月20日

おもしろいんやが、根拠をちゃんと確認できないところが悔しい。
最初にある南極の地図の話なんか、もっと詳細な地図を張り付けて、
先行研究ももっと詳細に解説してくれてたら、
より説得力を増すおもしろい見解やと思うんやが。
そこは文庫本やから仕方のないところなのか、トンデモ本ということなのか。

フィクションとして、感嘆しながら読むと非常におもしろい。
でも、
ノンフィクションとして読もうとすると、
根拠の提示の少なさと断定表現の多さにイライラしてしまう。
詳細な資料の提示と解説があれば…
掲載されている写真や地図も見にくくて…
まあ文庫本やからしゃあないかもしれんが…

書誌情報が掲載されている最終ページに
「この文庫の詳しい内容はインターネットで24時間ご覧になれます。」
とあったので、
これはもしやもっと資料を提示した詳細な説明があるのかと思い、
ページを開いてみたものの「詳しい内容」にはたどり着けず。
はたしてその「詳しい内容」とはどこに?

後編はピラミッドの話。
未知の古代文明へのフリとして見ないなら、
ピラミッドのことがいろいろ紹介されていて結構読める。
ただし、飽きてきて流し読みになってしまう時もかなりあったが。
そして最後は南極大陸移動説へ。
最後はこの強引さがすごい。
南極の氷が解けると未知の古代文明の跡が出てくるということか。
少し温暖化に期待してしまう。

総じて展開が強引であり、説明が不足しているからなのか論理の飛躍がはなはだしいが、
いろいろ仮説を発想していくという過程は、
この本から学べることなのかもしれないなあ、とは思う。

これに懲りず次は『創世の守護神』を読んでみよう。
あと、ボーヴァルの『オリオン・ミステリー』も。
神々の指紋 (上) (小学館文庫)
グラハム・ハンコック
小学館

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2 コメント

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ご参考までに (almadaini)
2009-06-23 11:52:20
東海大学の春田先生のサイト。
http://pubweb.cc.u-tokai.ac.jp/haruta/hancock/index.html
まあいろいろあるということです。
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Unknown (カズナリ)
2009-06-23 21:13:32
丁寧すぎて感心します。
返信する

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