牧師の読書日記 

読んだ本の感想を中心に書いています。

10月30日(火) 「生きた供え物」 ウォッチマン・ニー著  生きる水の川

2012-10-30 14:18:45 | 日記

 ウォッチマン・ニー(1903-1972)は、20世紀中国の教会指導者。最後の20年間を中国共産党の迫害によって牢獄で過ごした。  
 
 この本には実際的なキリスト者生活についての基本的な教えが書かれている。
 テーマ聖句にしている聖書のことばは、ローマ人への手紙12章1節。 「あなたがたのからだを、神に受け入れられる、聖い、生きた供え物としてささげなさい。」

 本からの引用。「早起き」の章から。 「早朝はマナ(聖書のことば)を集める最上の時です。祈りと賛美と交わりを、神のことばに融合することを学びなさい。、、、、、、、早朝には交わり、賛美、マナ、それに祈りがあるようにしましょう。、、、、、早朝は祈りのための時間です。神と交わりマナで養われた後、人はすべてのものを神の御前に置き、それらのために注意深く祈るように力づけられます。祈りは力を要します。弱い人は祈れません。交わりとマナでの養いから、集められた新しい力をもって、人は祈ること(自分自身のため、教会のため、そして全世界のため)ができるのです。、、、、毎朝神の御前で注意してなすべき四つの事柄を知っておく必要があります。交わり、賛美、聖書朗読、それに祈りです。」

 次に「聖書研究」の章からの引用。 「聖書は日々、とぎれなく連続して読まれねばなりません。旧約と新約聖書が一緒に読まれるならば最善です。読むのはあまり早過ぎないように、しかし毎日系統的にすべきです。」

 最後に「祈り」の章からの引用。 「祈りは二つの部分に分けられるでしょう。最初の部分は何の約束もなしで約束が与えられるまで祈ること、神のみことばなしで、みことばを受けるまで祈ることです。すべての祈りはこの方法で始まります。、、、、この部分は祈りの部分です。第二の部分は約束が与えられた点から約束の成就まで、神のことばを受けたところからみことばの成就までです。この期間は祈りではなく賛美をすべきです。そうです。最初の部分は祈りであり、第二の部分は賛美です。ことばのないところから神のことばまでの最初の部分では祈りなさい。神の約束を受けたところからその約束が成就するまでの、第二の部分では、賛美しなさい。これが祈りの秘訣です。、、、、、、、人々は熱心に祈らなければなりません。彼らは信仰が与えられるまで祈るべきです。私たちは第一の部分を無信仰から信仰までの祈りということができましょう。第二の部分は信仰から実際の所有までの賛美です。]


  ウォッチマン・ニーの本にはいつも教えられる。霊的な深みがある。早朝というゴールデンタイムに神様と交わりを持つことがとても大切。人間同士もお互いを知り合うには会話を通しての交わりが必要。神との関係も同じで、神を知り、神に知っていただくためには聖書の言葉と祈りを通してのコミュニケーションが必要。祈りつつ聖書を読み、聖書を通して神に語っていただき、神様の御心を知る。神のご計画を理解する。神が喜ばれることと神が憎まれることを覚える。そして神の自分に対する約束を受け取る。信仰を与えていただく。今度は神からの言葉に対する応答として、祈りを通して自分の心を知ってもらう。自分の悩みを訴える。聖書の約束の言葉を用いて祈る。最後に祈りを賛美に変えていく。約束が成就することを覚えて、祈りが答えられることを信じて、神様を賛美する。祈りと賛美の関係が分かりやすく説明してあると思う。多くのクリスチャンは祈りで終わってしまって、賛美へいかないので祈りが答えられないケースが多いのではないだろうか。これは本当に答えられる祈りの秘訣だと思う。聖書の言葉と祈りと賛美が融合した神様との交わりを一日のはじまりに持つことができれば、持たない時とは全く違う一日になるであろう。そのような神との交わりを積み重ねた一生を過ごすことができれば、そのような習慣を持たない一生とは全く異なった人生となるであろう。