ぼくは40歳を過ぎてから、相対音感を身につけました。ぼくが考えたトレーニング方法を紹介します。
「中高年からでも大丈夫」--ニコニコ音楽生活--
今までの耳コピー法で上達しなかったのは何故? 3
まずは、
1.ベース音を聴き取る(全て取る必要はなく、小節の頭や重要そうな部分でよい)
2.ベース音からコード進行を判断する
ということで、ベース音の聴き取りに挑戦しました。
実際に行ってみると、「低い音というのは聴き取ずらい」という壁が待っていました。
(一般的には、人間は低い音よりは高い音の方が聴き取りやすいそうです。高い音といっても限度はありますが...。))
曲の中には、ベースが入っているのに、あまり前面に出てこないため、集中して聴いても良く分からない場合もありました。
聴こえた場合でも、2つの音程差が近いと、同じ音が続いているのか半音違っているのか、またはもっと音程差があるのか分からなくなってしまいました。
考えてみたら、ベースの音以外でも音程が近いと判断できなくなる耳だったのですから、低い音ならなお更分からなくなっても当たり前ですね。(現在は、例えば短メロフレーズで「レミソラ」と「メミソラ」を交互に歌ってみて違いを認識するということなどを行っていたら、理解できるようになりました。)
それでも聴き取れた音があった場合は、その音を「ウー」というように伸ばして歌いながら、楽器でその音を探しました。(この方法を、実際に耳コピーしたい対象であるギターソロを取る場合にも使用しましたが、これが音感の訓練の妨げになっていたのではと思っています。詳しくは後日)
苦労しながら聴き取った後、「ベース音からコード進行を判断する」わけですが、そのベース音が単純にコードのルート音になるとは限りませんでした。
(これは、どんな曲を対称にするかによります。あくまでもぼくが耳コピーしたかった曲はこういう場合が多かったということです。「ベース音=コードのルート音」という曲も沢山あります。)
例えば「ドシ↓ラ↓ソ↓」と聴き取った場合は、
C Bm Am G にはならないで(そういう場合もあるでしょうが)、
C Em/B Am G
や
C Cmaj7/B C6/A C/G
や
C G/B F/A G
となったりします。
コードの可能性は、まだまだありますね。
シに対しては、E7/B や、ラに対しては、Fm/A、ソに対しては、Am7/G、G7... などなど。
というように、ベース音からコードを判断するのは音感が良いか、(音の響きから判断できない場合は)ある程度の音楽的知識を持った人でないと簡単にはいかないのではというのが実感でした。
つづく。
ちなみに、ぼくが今どのようにコードを取るかというと
1. 響きから取るように努力する
2. (違和感があったら)ベース音を確かめてみる
3. (それでも違和感があったら)知識を駆使してみる
4. (まだそれでも違和感があったら)適当にコードを合わせてみる
5. (まだまだそれでも違和感があったら)そのうち分かる日がくるさと諦める(全く同じように聴こえなくても、似たコード(代理コード)が見つかったら万々歳!!)
といった感じです。
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