ひみつの独り言

kimura君おっかけおばさんの本音

ICWR

2009-06-08 20:51:11 | Weblog
難解と言ったけれど、それは観る人によっていか様にも受け止められるから。
でも、監督が描きたかった痛み、苦しみはしっかりと伝わってきました。
だから、ズシンと重く、吐き気を催しそうだった。
クラインと同じくあの残虐な殺しの場面が何度も蘇ってくる・・・。
正にホーンテッドよ。
救いがあるとしたら、シタオだけど、やっぱり存在感としては弱かった。
もっと強烈なシタオの存在感を勝手に期待していった私としては、残念だったのですよ。
でも、監督としては、それでよかったのかもしれない。
私が期待したようなものだったら、かなりオプティミスティックな作品に
なったかもしれないから。
あれはあれで良かったのだ・・。
と、今になって思う私。
全世界はほとんど悪と苦しみに覆われていて、救いとなるキリストもほとんど息絶えそうな力ない状況。
それが今現在の世界だと・・・。
でも、希望がないわけではない・・・・。
クラインによって十字架から解き放たれたシタオがそれを感じさせる。
あそこからまた救いが広がっていくのだろうか・・・??
ちょっと、確信はできない余韻を残していますけれど・・。
監督がこの映画によって提示した世界観は、本当に醜いグロテスクなもの。
気持ち悪いと思わなければ、逆に監督の伝えたかったものは伝わってないん
じゃないかしら?
私には、伝わりすぎたかもしれないわ・・。
やられてしまってます・・・。
また、観にいくつもりですけれど、打たれに行くようなもの。
やっぱり、美しいものが心地よい・・。