kazhik.movie

観た映画の感想など

白バラの祈り

2006-03-25 | 新作
ナチス時代のドイツで反戦ビラを作って逮捕、処刑された女子学生の物語。

ゾフィー・ショルは反戦グループ「白バラ」の活動に参加し、ビラを作って兄とともに大学へ行く。人目につかないように注意してビラを廊下に置いていったが、大学当局の人間に目撃されてその場で逮捕されてしまう。ゾフィーは最初は犯行を否認するが、いっしょに逮捕された兄が犯行を認めたことを知って方針を転換。ヒトラーの功績を主張する尋問官モーアに対し、ナチスがユダヤ人や精神障害者を虐殺していることを指摘し、ドイツ兵は無駄死にしていると断言する。モーアが「兄に言われてやっただけということにしろ」とすすめても拒否し、断頭台を選んだ。

ゾフィー役のユリア・イェンチは眼に力強さがあった。モーア役のアレクサンダー・ヘルトはナチスを支持しつつもゾフィーに助け船を出すという役どころを好演。

ただ、ゾフィーとモーアの対決が作品の大半を占めていて、白バラがどんなグループだったのかは簡単に描かれているだけなのは残念だった。ちょっと単調すぎる感じ。尋問官と議論して何の意味があるのか?と思ってしまった。


公式サイト:http://www.shirobaranoinori.com/
トラックバック先:ミチの雑記帳
評価:★★★★