風の子広場

特別な意味はありません。近くの広場です。
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エッセーを中心に書いてゆくつもりです。

お念仏

2006-11-21 16:57:10 | 五木寛之の言葉
五木寛之著「蓮如物語」より、

蓮如は瀕死で道端で倒れている老人に言った。
「わたしは真実、阿弥陀さまのすくいを信じてい
ます。一点の迷いもありません。このわたしはの
信心は、母から、いや仏からいただいたもの。
わたしの言葉を信じてくださって結構です」

「ありがたいことだ」と老人はつぶやいた。そし
てうれしそうに蓮如の手をにぎると、
「なむあびだぶつ」と、苦しい息のなかでとなえ
そのまま動かなくなった。

「なむあびだぶつ」と唱えれば救われるというこ
とは、にわかには信じられない。

「お念仏とは自分の口でとなえるのもだとばかり
思っていたのだが、じつは目に見えぬ大きな力に
よってとなえさせられているということに気がつ
いたのである。」

「目に見えぬ大きな力」とは、五木さんは、他力
と呼んでいる「創造主」なのだろう。まだ、私に
は理解できない。

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