かやのなか

あれやこれやと考える

一寸の脇役にも五分の出番

2015-08-21 00:23:42 | 日々のこと
「ゴッドファーザー」とか「俺たちに明日はない」とかホラー映画とか、映画の中で簡単に蜂の巣になって死んだり、流れ弾で死んだり、背景で死んだり、ほとんど殺されるシーンのためだけに出てくるような脇役キャラを見ていると、いままでのこいつの数十年の人生は一体なんだったん?としみじみ思う。
昔そういうことを誰かに言ってみたら「つまらん死に方する奴はそれ相応のつまらん奴だったということです」みたいな返答をもらった。それで私は、まぁ確かにそうなんだけど、そういうことが言いたかったわけじゃなくて、と感じつつもうまく言葉で説明できなかったので、そのあとは適当に会話を終えた気がする。
つまらん脇役も、きっと前日の夜は家に帰ってシャワーの一つでも浴びたんだろうなとか、寝る前は歯磨きしたんだろうなとか、トイレでおならしたんだろうなとか、勝手に想像するわけです。
おれは生まれたときからワルだったとかいうやつも、さすがに赤ん坊の頃にはフツーにあやされたりキャッキャ笑ったりしてたんでしょ。ぎゃーぎゃー泣いてガラガラされてキャッキャしてたんでしょ。と思いをはせるわけです。

Q. にいちゃんなんでホタルすぐに死んでしまうん? 
A. 軟弱者だからだッ!!!

そうはいっても一分の虫にも五分の魂。
昔の人はすぐ死ぬかわりにたくさん産んでた。今はなかなか死なないかわりにあんまり産まない。どっちがマトモなんでしょう。

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