かやのなか

あれやこれやと考える

双子

2022-01-19 01:24:00 | 日々のこと
10階建てのマンションの6階に住んでいる。仕事帰り、マンションの入り口に母と子供3人の親子連れがいた。子供2人は一見して双子とわかる。つまり背丈と服装が全く同じで、よちよち歩き。至近距離で確認すると顔はあまり似ていなかった。この双子は前も見かけた事がある。そのときは片方が母親の胸元に抱かれ、片方は背負われていた。大きくなっている。と思わず口に出すと、長女らしき子と母に笑われた。向こうもこちらを覚えていた。わたしには子供がいないからわからないが、人間の子は想像よりも早く成長するのだなと感心した。
隠し部屋を査察して、粘っていたらとうとう図書館から督促状が届いた。しかも切手付きの葉書が舞い込んできたので、罪悪感がこの上ない。明日ブックポストに入れて本はAmazonで購入することにした。柴田元幸の解説に挙げられた、スティーブン•ミルハウザー、バリー•ユアグロー、レベッカ•ブラウンの3名については職場の図書館で探すだろう。
偏差値73の学校に在籍する少年の事件、放火や殺人にことごとく失敗したのは、どこかで無意識のブレーキがかかったおかげではないかと感じる。人は簡単に自分自身を見失うが、案外無意識は嘘をつかない。良心が杜撰さを引き寄せたと思いたい。受験に成功しなくてもいずれ人生は素晴らしいものになる、としたり顔で言うのも無責任な気がして、素晴らしいかどうかは本人が感じることだし、実際この世は救いようのないクソの可能性がある。どう頑張ってもいずれ老いて退場しなければならないのはやりきれない。あの双子だって百年後は死んでいるか、しわくちゃのお婆さんになっている。数年後のことを考え出したら辛くなる。だから今日と明日のことだけ考える。今晩のクリームシチューは珠玉の出来だった。

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