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日本人の知的能力を増進するための提案をするブログです。

負けじ魂

2015-09-07 20:47:49 | 政治
【荒木貞夫氏(陸軍大将)】曰く、
・> 「(米軍が戦争に)勝ったと僕は言わせないです。まだやって勝つか、負けるか、分からんですよ。あの時に(米軍が日本本土に)上陸してごらんなさい…彼らは(日本上陸作戦の)計画を発表しているもんね。九州、とにかくやったならば、血は流したかもしれんけど、惨たんたる光景を、敵軍が私は受けたと思いますね。そういうことでもって、終戦になったんでしょう」

負けじ魂か。彼の洞察力か、妄想か。

・> 「だから、敗戦とは言ってないよ。終戦と言っとる。それを文士やら何やらがやせ我慢をして終戦なんと言わんで、『敗戦じゃないか』『負けたんじゃないか』と言っとる。そりゃ戦を知らない者の言ですよ。簡単な言葉で言やあ、負けたと思うときに初めて負ける。負けたと思わなけりゃ、負けるもんじゃないということを歴戦の士は教えているものね」

恣意 (私意・我がまま・身勝手) による戦いか。彼には、リーズン (理性・理由・適当) が無い。リーズナブルな結論を求めるための議論にならない。力説に意味もない。国際社会の審判員は務まらない。

・> 「(対米開戦をしなければ)ジリ貧と言った東条(英機)君の言葉も、必ずしも一人を責めることはできんじゃないかと。どうせしなびてしまうようにさせられるなら、目の黒いうちにイチかバチか(戦争を)しようというのは、普通の人の頭じゃないかと、こう、私は言いたいのです」

交渉下手か。いくさ上手か。後は野となれ山となれ。

・> 「戦争中にあったことは、いつまでもグズグズ言うのは、これは間違いだ」

日本語脳裏においては、過去の内容は疾く風化する。過去の内容に、筋道だった解析はいつまでたってもできない。’早く忘れろ’ ということか。

・> 「逆コース(1950年代前半の日本の再軍備などを指す)なら逆コースでよろしい、と。いま端的に言うなら、憲法問題。(改正反対などと)グズグズ何か言うなら(明治政府の)五箇条のご誓文でいいじゃないかと」

無哲学・能天気の国民には、’ あるべき姿’ (大同) に達することが難しい。だから、紛争の種になる小異は捨てられない。建設的なことはなにもない。’あるべき姿’ が定まらなければ、正も逆もない。民族の歴史は繰り返すか。



・> 荒木貞夫(1877~1966年) 陸軍大将。陸軍大臣、文部大臣も務める。天皇親政のもとで、国家改造を進めようとした「皇道派」の首領格。文相時代は「皇道教育」を軸に、軍国主義教育を推し進めた。



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政治音痴

2015-09-07 01:35:45 | 国際・政治
【鈴木貞一氏(陸軍中将、戦時中は内閣顧問)】曰く、
・>「戦争責任を考える上については、やっぱり国民のね、政治的な、その何と言うか、責任と言うかね。もし、国民が戦争を本当に欲しないというそれが、政治の上に強く反映しておれば、そうできないわけなんだ。だから、僕は政治家の力が足りないと。足りなかったと。もしも、戦争が誤りであるとすればだよ、その誤りを直すだけの政治の力が足りなかったと」「政治の力が足りないということは、何かと言うと、国民の政治力が、すなわち、政治家は一人で立っているんじゃないわけだからね。国民の基盤の上に立っているんだから。今日の言葉で言うならば、世論というものがだね、本当に、はっきりしていないことから起こっていると思うんだな」「当時の堂々たる政治家が、極端に言うなら、軍に頭を下げるようなことをやっておった。そういうことでは、軍人を責めることが、むしろ僕は無理だと思うんだ」

意思のあるところに方法がある。
意思のないところには、方法がない。だから、意思のない人には、責任が果たせない。
日本人には、意思がない。だから、責任者にはなれない。国がひっくり返った時にも、責任者は出なかった。政治音痴か。
とかく、この世は無責任。

・> 鈴木貞一(1888~1989年) 陸軍中将。第2次近衛文麿内閣で国務相兼企画院総裁を務める。1941年の御前会議で、日本の経済力と軍事力を分析した結果として、天皇に対し「座して相手の圧迫を待つに比しまして、国力の保持増進上(対米開戦は)有利であると確信いたします」と進言した。100歳まで生き、A級戦犯最後の生き残りと言われた。




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