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人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
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松本健一『昭和天皇伝説』(朝日文庫)

2009-03-07 10:53:23 | 近現代史
副題に「たった一人のたたかい」とある本書(550円)は、昭和天皇の崩御から4年
目の平成4(1992)年河出書房新社から刊行された。文庫版解説は保阪正康氏であ
る。




<目次>
第1章 記憶の王
第2章 カリスマたち
第3章 神輿の人
第4章 天皇の「政治」
幻の人--終りの章


昭和天皇もいよいよ歴史の世界に入ってきた。しかし、これは昭和天皇の歴史(昭
和史)そのものではない。昭和天皇に関わるいくつかの考察(ないしは分析)とい
っていいだろう。

三島由紀夫が戦後の「天皇制」を批判していたのは三島を読んで知っていたが、そ
んな話も登場する。
--三島由紀夫は自決七日前に「小泉信三が悪い。とっても悪いよ。あれは悪いや
つで大逆臣ですよ」(『図書新聞』12月12日号)とまで「問題発言」をしていたと
いう。三島は現状を「週刊誌天皇制」と批判していたのである。

三島由紀夫が自決したのは昭和45年11月25日の水曜日(ワグネルの練習日)だった
が、翌26日の『入江相政日記』には「(御前は)三島由紀夫のことも仰せだった」
と書かれているそうだ。


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