人生ブンダバー

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福岡正夫『歴史の中の経済学』

2008-11-14 05:48:40 | 読書
久しぶりに経済学の本を読んでみようと、図書館から福岡正夫『歴史の中の経済学
 一つの評伝集』(1999、創文社。6510円)を借りてきた。480ページの大冊であ
る。

取り上げられている経済学者は、①アダム・スミス、②カール・マルクス、③ジェ
ヴォンズ、④レオン・ワルラス、⑤エッジワース、⑥シュンペーター、⑦マーシャ
ル、⑧ピグウ、⑨ケインズ、⑩フランク・ラムゼーの10人である。



経済学は科学ではあるが、数学の公理のようにきわめて普遍性があるものではな
い。ましてや経済が「生き物」であるだけに、時代とともに経済学の(クーン所
謂)パラダイムも変化するのは当然である。

<ケインズ>  (注;オーストラリアの観光地はケアンズである。)
イギリス古典派リカアドオの研究家として知られた小泉信三博士は、常々ケインズ
のここが分からない(といっても私には「ここ」自体が難しい。)と言っておられ
たのではなかったかしらん。

論文を発表した時には大方に理解できなくとも、後になって理解されるということ
もある。

ケインズの『一般理論』(正確には『雇用・利子および貨幣の一般理論』)はいま
や岩波文庫で読むことができる古典であるが、これは絶対読んではいけないという
話がある。(「絶対」理解できない。)

『一般理論』は今日では経済原論でシンプルに整理されているが、発表当時は経済
学者の批判が一斉蜂起したと本書にあるのはおもしろい。しかし、今日ケインズの
名前が知られているということは当時の多くの批判に持ちこたえた証拠と言えよう。

(本書では無論書かれていないが、ケインズが同性愛者であったとは最近知った。)


--こう書いているうちに、福岡先生の本書の内容か、私自身の考えか分からなく
なってきた。


本書には数学(*)も頻繁に出てくるので、私には半分も理解できないが、おもし
ろかった!

(*)経済学には数学が必須である。数学者から経済学者になった人もいる。(た
   しか稲田献一さんがそうだった。)
   私の高校時代の親友S君は高3で理系を選択、数Ⅲまで勉強して、「近経」
   の総本山、阪大・経済に進んだ。
   私は、高校から大学まで数学が苦手で、経済学部から音楽部に転部したよう
   なものだった。



     --------------------------------------

関脇 安馬(あま)
モンゴル出身の安馬(あま)は今場所大関を狙っているとのことであるが、3日
目、4日目と連敗してしまった。4日目などは明らかに立会いが「アマ」かった。
このままでは大関昇進は難しく、関脇の地位に「アマ」んじなければならないかな。






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