人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
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城山三郎『賢人たちの世』(文春文庫)

2009-03-30 05:28:10 | 読書
私が新聞の政治面をよく読んでいた頃、「三賢人」と呼ばれた政治家がいた。椎名
悦三郎、前尾繁三郎、灘尾弘吉の三人である。その明治生まれの政治家としての生
き方を書いたのが本書である。中心となる時代は昭和40年代から50年代、政界浄化
に臨んだ三賢人の物語である。

(注)
椎名悦三郎;明治31(1898)~昭和54(1979)年
前尾繁三郎;明治32(1899)~平成6(1994)年
灘尾弘吉;明示38(1905)~昭和56(1981)年



本書は広田弘毅を描いた『落日燃ゆ』とともに城山三郎の傑作といっていいだろう。


なお知米派で賢人といわれた政治家椎名素夫(もとお)(昭和5(1930)年~平成
19(2007))年は椎名悦三郎の次男である。

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