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人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

はえぎわ公演 「春々」

2010-02-07 05:10:05 | Weblog
私は演劇関係は疎いのだが、下北沢は演劇のメッカらしい。中でもザ・スズナリ劇
場はその最高峰のようだ。先輩のYさんのお誘いを受け、そのザ・スズナリで、は
えぎわ公演「春々」の千秋楽を観た。(2月3日(水))

「はえぎわ」はノゾエ征爾氏(→こちら)が主宰する劇団である。私はうかつにも知ら
なかったのだが、その道では有名な方らしい。しかも、お父様がなんと私がワグネ
ル1年のときの4年の学生指揮者(難曲「草野心平の詩から」。40年前!)だったと
は!

さて舞台は男女4人が登場するところから始まった。最初は分からなかったが、机を
囲み、無言で食事をする風景のようだ。なぜかしらん目隠しをしている男性がいる。
長身の男が「ゴチソウサマ」と食べ終えると、影のナレーター(?)が「ちょっと待っ
て。それだけでいいのかな?みんなキミの食べ終えるのを待っていたんだよ」と呼び
掛けると、その男はしぶしぶ「待っていてくれてありがとう」という。途中いろいろ--
やくざ、切腹シーン、ダンス、体当たり演技なども登場、本当にいろいろあって、最後
は一種のハッピー・エンドとなった。

「家庭の崩壊」、「家族の大切さ」をテーマにした作品だったが、私には分かる部分
と分からない部分があった。分からない部分は、シュールに近いといおうか、音楽で
言えば無調性の現代曲を聴いているようだった。私が40年前の二十歳の時(ついこの
間のような気がする。)に観たらどうだったのかしらんなどと思いながら観ていた。

狭い劇場はほぼ満員。その後はにぎやかな公演打ち上げが行われたでしょう。私は、
悲劇ではないものの、日常性を忘れ、一種のカタルシスを味わった。

外へ出ると、会場の熱気に反して冷え込んでおり、みぞれが降っていた。


「はえぎわ」についてはこちら

<出演>
町田水城 鈴真紀史 滝寛式 竹口龍茶 踊り子あり 川上友里 鳥島明 ノゾエ征爾
新井秀幸 大窪人衛 川口聡 神戸アキコ 鈴木宏侑 寺田未来 富川一人 中筋彩
夏川永聖 成瀬正太郎 星野美穂 宮本愛美 山口航太


階段を上がった2階がザ・スズナリ劇場



「春々」の案内
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