まだまだブログは「昨年末」である(皆さんもう忘れている?)。
12月26日(月)、第147回慶應ワグネル男声合唱団定演を聴く
(於東京芸術劇場大ホール)。
開演前に先輩方と軽いディナー(縄文時代の話等々)。
大学合唱団の定演とあって、やはり若い聴衆が多い。
開演前に名古屋から上京のK夫妻とバッタリ。
IさんからN響の録画をいただく。
プログラムメンバー数は以下のとおり。
Top | Sec. | Bari. | Bass | 計 | |
4年 | 3 | 7 | 5 | 4 | 19 |
3年 | 4 | 1 | 3 | 2 | 10 |
2年 | 3 | 2 | 5 | 4 | 14 |
1年 | 3 | 4 | 2 | 2 | 11 |
計 | 13 | 14 | 15 | 12 | 54 |
<プログラム>
塾歌 指揮:南 朔(学生)
1.『三つの時刻』
作詩:丸山薫 作曲:三善 晃 指揮:佐藤正浩 ピアノ:前田勝則
2.『6 Choral Folksongs Op.36b』より
作曲:G. Holst 指揮:辻 裕久
3.『真夜中』
作詩:清岡卓行 作曲:木下牧子 指揮:南 朔(学生) ピアノ:和田太郎
--休憩--
4.『Concento di voci』より「Sunt Lacrimae rerum」
『Carmina Burana』より「In taberna quando sumus」
作曲:C. Orff 指揮:佐藤正浩 ピアノ:前田勝則、和田太郎
5.『路標のうた』
作詩:木嶋始 作曲:三善 晃 指揮:佐藤正浩 ピアノ:前田勝則
(アンコール)
・「ふるさとの夜に寄す」
作詩:立原道造 作曲:三善 晃 指揮:佐藤正浩 ピアノ:前田勝則
・「The Salley Gardens」
作詩:W.B. イェーツ アイルランド民謡 編曲:なかにしあかね 指揮:辻 裕久
・「Garnet」
作詩:寺山修司 作曲:土田豊貴 指揮:南 朔(学生) ピアノ:和田太郎
以下は「私が聴いた」演奏に対するつたないコメントを・・・・・・。
18時35分、5分遅れの開演。影アナは男性だ。
緞帳はなく、下手より入場。
塾歌 指揮:南 朔(学生)
南さんは右手に指揮棒を持って登場。左手に持ち替えての指揮
(左利きかな?)。
人数は50人強。ややゆっくり目の塾歌。いつもながらアンサンブ
ルが安定している。
南さんは(緊張か?)ニコリともせず、無表情におじぎ。
余談)私が入学した時の塾長は、仏文学者の佐藤「朔」先生だった。
1.『三つの時刻』
作詩:丸山薫 作曲:三善 晃 指揮:佐藤正浩 ピアノ:前田勝則
ここでも人数は50人強。出だしのア・カペラは音とりなし(?)
の開始。曲は、ピアノと一体(前田さんのピアノはいつもと等し
く、すばらしい。)、まさしく「三善晃の世界」だ(--ドイツ
3Bではなく、フランス音楽の系統)。dim.がまことに美しい。
再び余談だが、佐藤先生は少しふっくらされた?
(概算演奏時間6分)
2.『6 Choral Folksongs Op.36b』より
作曲:G. Holst 指揮:辻 裕久
客演辻裕久さんが畑中先生のお弟子さんであることは知っていた
が。
プログラムより「学生時代、恩師畑中良輔先生や、北村協一先生の指揮される
ワグネルの演奏会を毎年聴いていた。・・・・・・恩師が手塩に掛けて育てた合唱団
の大切な定期演奏会の舞台に、その指揮台に私が立つ日が来ようとは、夢にも
思わなかった。・・・・・・ワグネルトーンとホルストの音楽が合わないはずがない
のだ!!」
人数は45人強?ホルストの無伴奏合唱(5曲)は初めて聴いた
が、なんというか英国的な無伴奏合唱作品と辻さんの音楽性が
マッチした演奏だった。英語の発音も上手い。
最初の4曲は緩急、fとpが混じり、飽きさせない。次々登場の
ソリストも立派だ(とくに責任者の髙﨑さんの「声」にしびれ
る)。
辻さんの指揮ぶりは、指揮棒を使わず、合唱団と同じ目線で音楽
を作っていく様だ。
5曲目「Swansea Town」もマーチの中にテンポの変化やfからp
など変化のある、一味違った演奏だった。
辻さんは演奏を終えると大きく両手をあげ、合唱団に拍手を送
った。(同16分)
3.『真夜中』
作詩:清岡卓行 作曲:木下牧子 指揮:南 朔(学生) ピアノ:和田太郎
人数は50人弱(ステージによって異なっている)。木下牧子さん
には合唱作品が多く、合唱演奏会でしばしば耳にする。
この曲は初めて聴いたが、「言葉」が多く、ピアノ伴奏も含め演
奏するのがやや難しそう。無声音も含め、指揮の意図が細部まで
徹底されていた。(同15分)
--休憩--
4.(1)『Concento di voci』より「Sunt Lacrimae rerum」
(2)『Carmina Burana』より「In taberna quando sumus」
作曲:C. Orff 指揮:佐藤正浩 ピアノ:前田勝則、和田太郎 (2)連弾
人数は約50人。
(1)は多少『Carmina Burana』を彷彿とさせるオルフらしい曲。歌
詩はラテン語?と思いながら聴く。fとp(pp)、hardな音と
softな音が出現するおもしろい演奏だ(どこで見つけたのかしら
ん)。
ここでも5人のソリストが見事に歌い上げる。それぞれが立派な、
5人のソリストを出せるとはすばらしい。(同15分)
(2)は「単独での演奏が<最終的に>許可が出た」(佐藤先生)と
いう。下手側の連弾と一体となった演奏。
佐藤先生は緩急を駆使。難しい歌詩を一糸乱れぬ暗譜で歌い上げ
た。(同3分20秒)
5.『路標のうた』
作詩:木嶋始 作曲:三善 晃 指揮:佐藤正浩 ピアノ:前田勝則
2群の合唱(ダブルコーラス)のステージ、左右から登場。
再び「三善晃」。これは他のステージにも増して、圧倒的な「声」
と「アンサンブル」で、パトスあふれるガッシリした音楽を聴か
せてくれた。pからppのdim.がまことに美しい!(同7分)
(アンコール)
佐藤先生がひと言:苦しいコロナ禍の中、頑張っている全国の合
唱団にエールを・・・・・・(大拍手)。三善作品は初めてでしたが、
とても難しいですネ。アンコールには、これをはずせない曲を。
・「ふるさとの夜に寄す」
作詩:立原道造 作曲:三善 晃 指揮:佐藤正浩 ピアノ:前田勝則
一転してリリカルに抒情を歌い上げた。男声版編曲は福永先生?
この曲は、たしか、『三つの抒情』のうち、最初にできたもので、木下保先生の
勧めによって書かれたのではなかったかしらん。初演は日本女子大学合唱団。
・「The Salley Gardens」
作詩:W.B. イェーツ アイルランド民謡 編曲:なかにしあかね
指揮:辻 裕久 ピアノ:和田太郎
こちらはsoftな声を駆使した、いささかの「泣き節」。ピアノ間
奏が上手い。最後のrit.にグッと来た。
・「Garnet」
作詩:寺山修司 作曲:土田豊貴 指揮:南 朔(学生) ピアノ:和田太郎
2年前の組曲初演『5つのジュエル』より。ピアノはその時と同じ
く和田さんだ。アンコールらしくしっとりと歌い回す。
ステージストームは、恒例、
・「若き血」
・「我ぞ覇者」
・「丘の上」
最前列の4年生が、久しぶりに、やや距離を取って肩を組んで歌
っている姿にすっかりステージがにじんでしまった。
最後は足早に退場する現役一人ひとりに温かい拍手が送られてい
た。
学生団体に限らず、全5ステージ(むろん全員暗譜)、これだけ
の水準で聴かせる演奏会はそうそうはないのではないかしらん。
すべてのステージが録音に耐えうる演奏に、早速CDを申し込む。
14:35 ようやく年賀状を投函
14:36 年末の伐採
14:42 Ashがたまプラーザ店と統合
14:42 クリーニング店からヘアートリートメント店へ
14:48
14:48 あざみ野
15:15 渋谷
15:18 ハチ公前
15:27 埼京線へ
15:39 池袋に
15:41
15:42
15:45 池袋駅西口
15:46
15:47 ホテル・メトロポリタン
15:47
15:48
15:49
15:54 ロビー
15:56 クロス・ダイン
16:33
16:57
17:49
17:50
17:51 東京芸術劇場大ホール
17:52
17:52 役員さんへ「お疲れさまです」
17:53
17:54 プログラムを熱心に読む。
17:56
19:34 休憩中
「赤ワイン、お願いします」
「どちらになさいますかッ?」
「安い方で」
19:39
19:40 皆さんとワインを
19:49 後半へ
21:00 お開き
21:02
21:04
21:13
21:33 田園都市線へ
22:02 あざみ野に戻る。
22:11
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