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人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
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新日本フィル第522回定期 紐育男声東京合唱団第21回定演 週間フォト日誌

2014-03-17 05:00:00 | 音楽

3月14日(金)
新日本フィル
新日本フィル(NJP)トリフォニー・シリーズ定期第1日(於すみだトリフォ
ニーホール)。第2日(3/15)からの振り替えをお願いした結果、1F-27
-38という通路側をもらった。定期会員の席と同様、通路側でよかった!

準・メルクルは、NJP初登場である。コンマスは久しぶりに西江さん。

<プログラム>
1.R.シューマン 「ゲーテの『ファウストからの情景」序曲 (約10分)
2.シュエーンベルク 浄められた夜(弦楽合奏版) (約30分)
3.L.v.ベートーヴェン 交響曲第7番 イ長調 (約40分)
指揮;準・メルクル
コンサートマスター;西江辰郎

1.R.シューマン 「ゲーテの『ファウスト』からの情景」序曲
 このステージを聴くまでまったく知らなかったが、「ゲーテの『ファウスト』
 からの情景」は、2時間を超えるオラトリオの大作である。序曲はニ短調
 から始まり、最後は明るくニ長調で結ばれる。準・メルクルは軽く膝を曲
 げ、左右に重心移動しつつ、やや熱演スタイル。第1ステージからブラボ
 ーが飛び出した。
 いつか全曲を生で聴いてみたい。

2.シェーンベルク 浄められた夜(弦楽合奏版)
 シェーンベルク(1874~1951)初期の作品である。昔、N響で聴いた
 かしらん。初期の作品(「グレの歌」など)は後期ロマン派であって、けし
 て無調の世界ではない。

 R.デーメル(1863~1920)の、5節の詩を音楽にしたもので、1899年
 作曲の時点では弦楽六重奏であった(1902年初演)。1917年に弦楽
 合奏版に編曲されている。この日は、その第2稿(ニューヨーク版)によっ
 て演奏された。

 デーメルの詩には多くの作曲家が歌曲を作曲しており、R.シュトラウス
 の「子守歌」もデーメルの詩である。プログラム(青澤隆明)によれば、デ
 ーメルは生の力を謳い、ドイツの若い世代を熱狂させたという。

 フォーメーションは、左から1stヴァイオリン(12)、ヴィオラ、チェロ、2nd
 ヴァイオリンと並び、最後列にコントラバス(6)が配された。この曲は、ブ
 ラームスとワーグナーの融合(!)を目指したということだが、なるほどそ
 んな所があるなどと思いながら聴いていた。

3.L.v.ベートーヴェン 交響曲第7番 イ長調
 このステージも対向配置。詳しく調べたことはないけれど、ベートーヴェン
 の時代は対向配置を前提に作曲していたのだろう。久しぶりに(!)7番
 を聴いて考えたが、この曲はhardな部分とsoftな分、fとpの対比が随
 所に見受けられる。準・メルクルとNJPは、そこを実にうまく表現していた。

 また徐々にクレッシェンドする部分もよかったし、dim.の仕方にハッとさ
 せられる部分もあった。音とリズムに意味がこもっているといおうか、ルー
 ティンさはまったく感じられない。第4楽章は、指揮も渾身の集中力を発
 揮、オーケストラが一体となって、オーボエの古部さんが身体をゆすって
 いた。

 終わるや、案の定、ブラボーの嵐であった。各楽章のタイミングは、概算
 だが、第1楽章14′、第2楽章8′30″、第3楽章8′30″、第4楽章9′という
 ところかしらん。カーテンコールでは、ホルン4、オーボエ、フルート、クラ
 リネット、ファゴットの順に紹介されていた。やはりベートーヴェンはいい
 ですね~。


なお、この日も評論家の東条氏をお見かけした。すれ違うとおじぎをしそう
になる。氏の評論はすぐにネットにアップされる。→こちら



つばめグリルの店内


夕食は帆立貝のクリームコロッケ


すみだトリフォニーホール


休憩中のコーヒーブレイク 眠気ざまし


休憩中 東条さんはいずこ?




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3/14 開店前6時55分にベローチェに着いてしまった。


朝の本郷通り




虎の門病院
お昼に虎の門病院で腹部エコー検査と採血検査(試験管11本)。試験管*
にラベルを貼る作業は看護士さん二人によるダブルチェックである。
*専門的には、「真空採血管」というようだ。
血圧128~78、体重66.5kg。

エコー検査にもかかわらず、朝5時頃、うっかり食パンを食べてしまったが、
結果的に検査に影響なく、検査結果も異常もなかった。



今まで気づかなかったが、虎ノ門交差点にこんなものが建っていた。
「虎ノ門遺跡 昭和27年9月建立」


虎ノ門交差点 国道1号、桜田通り


環状2号線 「新虎通り」と名付けられたようだ。


案内標識も設置されている。





愛宕方面 途中からトンネルになる。第一京浜(新橋)へ抜ける。


血圧は自分で測定する。(この日は128~78)。


昼は黄鶴楼の五目そば


杏仁豆腐付


JTビルにも「非喫煙」エリア なぜかおもしろい。






3月15日(土)
紐育男声東京合唱団
2年ぶりに(--前回聴いてからもう2年になる。)紐育(ニューヨーク)男
声東京合唱団第21回定期演奏会を一ツ橋ホールに聴きに行く。昨年は
何かの都合で行けなかったが、今年は半年以上前にH先輩にお声掛け
いただいた。

神保町までは一本で行けるので大変便利だが、一ツ橋ホールに行く道を
一本間違え、遠回りをしてしまった。

<プログラム>
1.懐かしいアメリカの歌
 指揮;三木宏成 ピアノ;田中理史 ハーモニカ;苅田吉夫
(1)By The Waters Of Minnetonka
(2)The Erie Canal
(3)What Shall We Do With The Drunken Sailor
(4)Colorado Trail
(5)Grandfather's Clock
2.「弾厚作 五つの風景」
 編曲・指揮;源田俊一郎 ピアノ;前田勝則
(1)勇気のカタチ 詞;谷村新司
(2)旅人よ 詞;岩谷時子
(3)君は今でも 詞;秋元康
(4)逍遥歌 詞;さだまさし
(5)海、その愛 詞;岩谷時子
3.前田勝則ピアノコレクション
(1)Y.S.バッハ パルティータ第4番より 序曲 
(2)L.v.ベートーヴェン ピアノソナタ第23番 「熱情」より第2、3楽章
4.尾崎喜八作詩、多田武彦作曲 「八ガ岳憧憬」 
(1)早春の山にて
(2)行者小屋(八ガ岳)
(3)山の湖(白駒の池)
(4)人のいない牧歌
(5)冬のこころ
(6)回顧 


1.懐かしいアメリカの歌
 指揮;三木宏成 ピアノ;田中理史 ハーモニカ;苅田吉夫
(1)By The Waters Of Minnetonka
(2)The Erie Canal
(3)What Shall We Do With The Drunken Sailor
(4)Colorado Trail
(5)Grandfather's Clock
 三木さんは立教グリーのご出身で、北村協一先生の薫陶を受けられた
 方である。
 そのせいか、メンバーがニューヨークにおられた方が中心のためか、英
 語の発音がよかった。まったく英語の発音(とくに歌)は難しい。

 (2)は蒲地さん(Sec.)がソロを歌われたが、ベテランの妙、力まずに歌
 っておられた。(3)は北村先生指揮/関学グリーの生に接した、懐かし
 い曲。酔っぱらって歌う部分がおかしかった(おもしろかった、という意
 味)。(4)ゆったりした曲は難しい。哀愁帯びたハーモニカソロが泣かせ
 た。バックはもう少し押さえても?(5)有名な曲をア・カペラで。Bari.ソ
 ロが頑張っていた。

2.「弾厚作 五つの風景」
 編曲・指揮;源田俊一郎 ピアノ;前田勝則
 前田さんが先に登場。源田さんははじめてお姿を拝見した。
(1)勇気のカタチ 詞;谷村新司
 前奏、ピアノ伴奏が音楽的であり、コーラスのバランスもよかった!
(2)旅人よ 詞;岩谷時子
 「え、これが?}というこった前奏。好みとしてはもう少しゆっくりしたテン
 ポでもよかったカナ?酒井和歌子を思い出した。
(3)君は今でも 詞;秋元康
(4)逍遥歌 詞;さだまさし
 難しい言葉を使わない歌詞がす~っと心に入ってくる。--さだまさし
 がそういう書き方をしているのだろう。
(5)海、その愛 詞;岩谷時子
 思い切ったイントロ。前田さんを得ての編曲かしらん。

3.前田勝則ピアノコレクション
(1)Y.S.バッハ パルティータ第4番より 序曲 
(2)L.v.ベートーヴェン ピアノソナタ第23番 「熱情」より第2、3楽章
 前田先生のピアノは本当にすばらしい。会場がどんどん静まり返ってい
 くのが分かる。バッハもいいですね~。背中が離れた。

 近くの70歳過ぎの和服姿の女性が袋の音を立てながら、なにやらムシャ
 ムシャ食べていたが、さすがにしばらくして静かになった。このホールは
 専用の音楽ホールではないのだろう、廊下でなにやら作業する音も気に
 なり、その点は残念だったが。

4.尾崎喜八作詩、多田武彦作曲 「八ガ岳憧憬」  指揮;澤口雅昭
 最初に澤口さんがお一人で登場、曲目解説というかプレトークがあった。
(1)早春の山にて
 澤口さんらしい、丁寧な曲作り、丁寧な歌い方。いい曲。
(2)行者小屋(八ガ岳)
(3)山の湖(白駒の池)
 少々アンサンブルが乱れたというか音に不安がある部分があったかし
 らん。何事も、何よりも、出来不出来は歌っている人が一番分かってい
 ることだろうけれど・・・・・・。
(4)人のいない牧歌
(5)冬のこころ
 Sec.ソロは、ホールのせいか、やや声量が少なく聴こえたが、すばらし
 い美声だった!
(6)回顧 
 澤口さんがプログラムに書かれたものによれば、作曲者は「この曲は
 ミサ曲に例えると、アニュス・デイ(Agnus Dei)」として書いたという。
 なるほど詩も音楽も凝縮されているだけに難しい。私などややもすると
 「感謝」と「郷愁」を言葉としてもっと強調したいところだが、それではむ
 しろ終曲としての位置付けとずれてしまうかもしれない。そこまでされな
 かったのは澤口さんの「見識」だったのではないかしらん。

アンコールは、三木さんの「ある愛の詩」と澤口さんの定番「You'll Never
Walk Alone」(北村協一編曲)。


芽吹く 近所のドウダンツツジ


カリタス短大前も春の兆し


梅が終われば、春が駆け足でやってくる。


神保町 靖国通り


岩波ホール


この日は共立女子大学の卒業式があり、袴姿のお嬢さんが見受けられた。


共立女子大学前


ようやく日本教育会館(一ツ橋ホール)に到着。


日本教育会館1階


和気藹々とした受付風景


ステキなプログラム冊子

多田武彦さんの「急成長を遂げる紐育男声東京合唱団」に書かれた、山
田耕筰の「予期せぬ貴重なご教導」は、勉強になった。

また、「人生の究極の讃歌--『八ガ岳憧憬』の初演にあたり(澤口雅昭)」
は約3,000字という長文。詳しい曲目/歌詩解説である。


約800席、ほぼ満員の一ツ橋ホール

来年は、3月14日(土)に杉並公会堂で開催されるという。音のいいホー
ルなので楽しみ!である。



帰り道に神保町の古書店街をのぞく。

左は岩波の、右は思想関係の古書専門店である。
岩波文庫『ガリア戦記』を買うか迷う。



        *        *        *        *

週間フォト日誌

3月10日(月)
あいかわらず寒い!
新日本フィル定期の振り替え(第2日→第1日)をしてもらう。(事務局に
は)ギリギリでごめんなさい。

虎の門病院で採血11本(50ccかな?)。腕がしびれた。血圧123~74。
GOT、GPTの数値は、ブラインドのため、先生にも分からない。
先生「何か具合が悪くなったら、すぐ言ってください」(ギョッ!)


ネタ帳(帖)


本郷通り


歩道より

      ---------------------------


虎の門病院の通り
右虎の門三井ビル、左金刀比羅宮


病院前の環状2号線もできあがりつつある。


家内が六甲全山縦走(須磨公園~宝塚。全長43km)より「生還」。
--3/9(日)6時~18時の12時間かけて(標準14時間)。
六甲全山縦走は、山好きは知っている、新田次郎『孤高の人』の加藤文
太郎(1905~1936)が始めたといわれている。

3月12日(水)
直属の上司 I さんが転勤すると聞き、私の同期のKさんがお昼に来社。
久しぶりの談論風発。


朝6時過ぎからサラリーマンが電車を待つ。


手帳を取り出し、朝のスケジュール確認。


3月13日(木)
夕方から台風のような雨。神保町のサンコウエン(中華料理)にて、社
長と直属の部長の会社送別会。総勢18名。おいしい中華に、私は烏
龍茶を2杯飲む。最後に全員で記念撮影。帰りは天気も落ち着いて
よかった。

[本稿は書き掛けです]。


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2 コメント

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紐育男声東京合唱団 (sho)
2014-03-18 22:24:27
ニューヨークの同期の友人Y氏もメンバーである。また主催するH氏はロサンゼルス駐在時代の先輩でその後ニューヨークに転勤されたようです。昨年の尾崎喜八はユーチューブで聴きました。なかなか味のある演奏でした。恥ずかしながら老人の境地、段々分かるようになりました。
返信する
Re;紐育男声東京合唱団 (katsura1125)
2014-03-19 20:50:39
shoさん、早速のコメント、有難うございます。

尾崎喜八を、少し調べたのですが、明治25年の生まれ。生まれたのは、明治になって25年しかたっていなかったんですね~。

そして、信州富士見町に住んだのが54歳から60歳まで。いま私たちはそれより歳をとろうとしているんですね~。
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