2月17日(日)、横浜みなとみらいホールでのヨコハマ・コラール・フェ
ストを聴いた後は、あわただしく渋谷のオーチャード・ホールへ。
andy-papaさんとは別々にホールへ。席も別々。
チョン・ミョンフン指揮東フィルのマーラー交響曲第9番だ。当日は若
い韓国人のファン(本国から海外ツアー?)も多く、ホール前で記念撮
影していた。
<プログラム>
G.マーラー 交響曲第9番
1.アンダンテ・コモード
2.ゆるやかなレントラーのテンポで
3.ロンド・ブルレスケ:アレグロ・アッサイ、きわめて大胆に
4.アダージョ:きわめてゆっくりと、抑制して
指揮;チョン・ミョンフン
管弦楽;東京フィルハーモニー交響楽団
コンサート・マスター;三浦章宏
マーラーは「第9番」という名前を嫌っていた(というかおびえていた
?)ベートーヴェンやブルックナーなどが「第9番」を最後に亡くなっ
たからだ。マーラーは9番目の交響曲を『大地の歌』と命名した。しか
るにマーラーの交響曲は(完成形としては)「第9番」が最後となって
しまった。
「チョン・ミョンフン/マーラーとオーチャード・ホール」には、忘れ
られない思い出がある。
平成14(2002)年6月20日(木)、Aさんから「都合が悪くなったの
で行ってください」と頂戴した「チョン・ミョンフン指揮東フィルのマ
ーラー第5番」を聴きに、わくわくしながらオーチャード・ホールへ向
かった。
ところが、会場に着くと、チョン・ミョンフンは「家族の急病のため、
帰国せざるを得なくなり」、キャンセル。スロヴァキアのオンドレイ・
レナルト(1942年生)が代役となっていた。
がっかりしたが、モーツァルトのクラリネット協奏曲(クラリネット;
ポール・メイエ)の後に演奏されたマーラーの交響曲第5番がメリハリ
のきいた演奏で、大変すばらしった。
その後、O.レナルトは聴いていないが、「レナルト恐るべし」と思った
ものだ。
チョン・ミョンフン/東フィルは何回か聴いた(例えば、ベートーヴェ
ンの「第九」[東京オペラシンガーズ]など)。
印象としては、オーケストラの「把握性」というか「グリップ力」と
いうか「徹底性」が強いと思ったものだ。
マーラーの「第9番」LIVEは、この15年で何回聴いただろう(ほとん
ど聴いていないのではないかしらん)。
今回、集中して、じっくり聴いて、改めて認識したことは、4楽章の両
端が長く、間の二つの楽章が短い、構造だ(--そんなこと?、と笑
われそうだが・・・・・・[笑])。
当日の座席は、3階R11-1(A席)。オーチャードホールは、1階より
2階、3階がいい(--仮説だが)。
さて、マーラーの「第9番」、一本勝負となったこの日の演奏は、結論
的には悪かろうはずもなく、大変よかった。
弦楽五部の編成は、1st16、2nd16、チェロ12、ヴィオラ14、コントラ
バス10というビックリするほどの大編成。その他木管20、金管12、パ
ーカッション5、ハープ2で、総計107人になろうか(普門館のカラヤン
がコントラバス10だった?)。
Memo的につたないコメントを記録しておこう。
( )内は当日の概算演奏時間。
1.アンダンテ・コモード(26分30秒)
チョン・ミョンフンは、ゆっくりした足取りで登場。盛大な拍手にも、
にべもなく、おじぎをする。指揮者の譜面台はない。さほど長くない指
揮棒。終始ほとんど棒立ちで、やや下を向いて振っていく。止まらず、
前進力のある指揮。fになると(当然)激しく振る。コントラバスがき
いている。
音楽は違うが、左手でキューは出さない、カラヤンスタイル。私の座席
は、はたしていい音だ。
2.ゆるやかなレントラーのテンポで(15分10秒)
3拍空振りをして第2楽章へ。何人かの死神が踊っている?
どなたか名前を存じ上げないが、オーボエが上手い。
3.ロンド・ブルレスケ:アレグロ・アッサイ、きわめて大胆に(13分)
すぐにシャキッと入る。2/2、「諧謔」に満ちたアレグロ行進曲風で、
音楽が引き締まる。中間部でゆっくりとなるが、あまり神経質にならな
い。ラストは、両足を踏ん張り、全速力だ。
4.アダージョ:きわめてゆっくりと、抑制して(25分)
「締め」は弦をたっぷり使った、マーラーらしい長いフレージングで、
legatoはバーンスタイン風。途中、第1ヴァイオリンのピッチが薄く、
すばらしい。主和音へ解決しないフレーズが続く。途中、「光」も見え
るが、「死」は離れない。最後は徐々に、消え入るようにデクレッシェ
ンド。
C.ミョンフンさんは10秒ほど固まって、穏やかな表情で振り返った。
早速、鼻腔共鳴で(?)ブラボーを叫ぶ。大拍手の中、オケを立たせて
すぐ退場。再登場したら、また全員を立たせて、すぐに退場。その後、
トランペット、ホルン、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴッ
ト、トロンボーン、ティンパニ、コンマスと立たせていった。最後は、
ステージの客席寄りからオケに向かって拍手!終始、肩の力の抜けた、
ドヤ顔をしないC.ミョンフンさんだった。
ドヤ顔をしないことに「徹底」すると、それも一種のドヤ顔?(笑)。
C.ミョンフンは、私の3歳年少(学年では2年差)だが、ここへ来て、
「巨匠」への道を歩んでいるのではないかしらん。目が離せない。
今回のプログラム
思い出の2002(H14)年6月東フィル定期のプログラム
13:38
13:38
19:39 みなとみらい線へ
13:40 みなとみらい線改札口
13:45 45分発
14:22 渋谷着
14:23
14:28
14:31 渋谷 地上へ出る。
14:32 文化村通り
14:33
14:35 東急百貨店本店
14:35 ハチ公方向を振り返る。
14:36
14:38 Bunkamura 平成元(1989)年開業
14:39 30周年!
14:40
14:42
14:43 オーチャードホール入口 開演15分前に到着!
14:44
14:45
15:07 演奏開始
16:35 お開き 座席より
16:40
16:44 東急百貨店本店4階のカフェへ
16:50 andy~さんと「反省会」
17:16
17:22
17:22
17:49 長い一日、あざみ野へ戻る。
最新の画像[もっと見る]
-
4/30 越中紀行(1) 一路、砺波へ 17時間前
-
4/30 越中紀行(1) 一路、砺波へ 17時間前
-
4/30 越中紀行(1) 一路、砺波へ 17時間前
-
4/30 越中紀行(1) 一路、砺波へ 17時間前
-
4/30 越中紀行(1) 一路、砺波へ 17時間前
-
4/30 越中紀行(1) 一路、砺波へ 17時間前
-
4/30 越中紀行(1) 一路、砺波へ 17時間前
-
4/30 越中紀行(1) 一路、砺波へ 17時間前
-
4/30 越中紀行(1) 一路、砺波へ 17時間前
-
4/30 越中紀行(1) 一路、砺波へ 17時間前
チョン・ミュンフンの「幻想交響曲」が発売されたのが、1990年代後半でしょうか。SIRANOさんが「激賞」されていたのを覚えています。
当該チケットは、たしか、ヤフーオークションで入手されたと言っておられた?