人生ブンダバー

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11/14 東響第655回定期(川崎定期を振り替えて)

2017-11-18 05:00:00 | 音楽

11月14日(火)、民家園での撮影会を終え、東京交響楽団第655回
定期演奏会へ向かう(サントリーホール)。

私が新日本フィルとともに会員となっている東響川崎定期は、本来11
日(土)のマチネーだったが、ワグネル定期と重なったため、「ちょっと
待ちネ~」とばかり、10月27日(金)10時に東響へ必死に電話し(16
回目でつながった。)、振替チケットを確保した。

<プログラム>
1.レーガー ベックリンによる4つの音詩 OP128
2.ダンディ フランスの山人の唄による交響曲 OP25
--休憩--
3.ドヴォルザーク 交響曲第9番ホ短調 OP95 「新世界より」
指揮;ユベール・スダーン
ピアノ;フランク・ブラレイ
コンサートマスター;グレブ・ニキティン


以下いつもつたないながら少しく(?)コメントを・・・・・・

振替チケットは、2階LA-2-6というほとんどP席の(正面に向かって)
斜め左隣りの席で、指揮者の顔がバッチリ見える(そう言えば、今は
「バッチリ」と言わない?)。たまにはこういう席もおもしろい。

あいもかわらず予備知識なしで演奏会に臨んだが(はたしてそれが
いいのか悪いのか?)、プログラムによれば、それぞれの曲の作曲
(完成)年は、レーガー1913年、ダンディ1886年、ドヴォルザーク
1893年である。


1.レーガー ベックリンによる4つの音詩 OP128
レーガー(1873-1916)はドイツの作曲家だ。たしか木下保先生もワ
グネルでドイツから持ち帰った合唱曲を演奏されていた。
曲は、1「ヴァイオリンを弾く隠者」、2「波間の戯れ」、3.「死の鳥」、4.
「バッカナール」からなる交響曲的作品(交響曲とも言える?)で、象徴
主義的画家A.ベックリンへのオマージュだという。
弦楽は、私の席からコントラバスが8丁見えたので16型ではないかし
らん。

だいたい曲は対比的なものが順番に並ぶのが常識だが、この曲も1
「静」、2「動」、3「静」、4「動」という感じだ。久しぶりに聴くスダーンは、
いつものように指揮棒を持たず、柔らかく、前へ前へと振っていく。1
は精神的な世界を感じる。4は「男女入り乱れての踊り」が賑やかに
演奏された。
東京交響楽団はさすがに上手い(ワグネルOBオケも上手いけれど
・・・・・・)。

演奏が終わると、スダーンは木管席に歩み寄り、オーボエ、フルート、
クラリネットファゴットに「は~い、どうぞ、立ってください」(英語?)。


2.ダンディ フランスの山人の唄による交響曲 OP25
前述のように作曲年は1886年(日本では明治の少し前)。私はダン
ディを知らず、勝手に20世紀の現代曲と思っていたが、とんでもない。
この日の中では一番古い曲で3楽章作品だ。ハープとピアノが中央
に運び込まれる。コントラバスが6丁に減った。
ソリストのフランク・ブラレイ(pf)が登場。プロレスラーのような長髪だ。

第1楽章のイングリッシュホルンのソロ(「民謡主題」というようだ。)
が美しく、泣きそうになるメロディーだ。それを引き継ぐフルートもす
ばらしかった。ピアノはソロと言うより、楽器として全体の中に納まっ
ている。
第2楽章以下は民謡主題の変奏。ノリノリの音楽ではない。第3楽章
ではピアノの美しさにハッとした。

スダーンは9割方楽譜を見ていたが、私の座席からは、ポイントポイ
ントでオーケストラ奏者へアイコンタクトで指示を出すのがよく分かっ
た。何かをこねているような指揮ぶりだ。

ブラレイのアンコール(下の写真参照)は、だいぶ気を持たせたが、
正面の客席へ向かってフランス語(だということは分かる。)で何やら
ペラペラ。
ブラレイは前かがみ、猫背で弾く。水がポタポタとしたたるような、ゆ
っくりした曲で、音がまことに美しかった。

--休憩--
赤ワインで一日の疲れをいやす(別にリクツを付けなくても、飲みたけ
れば飲めばいいのだが・・・・・・)。


3.ドヴォルザーク 交響曲第9番ホ短調 OP95 「新世界より」
東響は、毎年ニューイヤーに秋山和慶で「新世界より」を演奏する(ち
なみにドヴォルザークの交響曲は「新世界より」である。「新世界」[→
こちら]では通天閣になってしまう)。

コントラバスは8の、弦楽は16型だ。スダーンは、ここでは、メリハリ
があり、そういう意味でより男性的になった。指揮棒なしで、一瞬とし
て止まらない指揮ぶりに、ワクワク。スコア(ノートのような小さなもの
だった。見えるのかしらん。)を見ないで、顔を上げている時間が長い。

フルートが乗っている。木管のアンサンブル(お顔が判然としなかった
が、オーボエ荒さん、フルート甲藤さん、クラリネットはヌヴーさん、ファ
ゴット福士さんかしらん。)が終始見事だ。

第2楽章、例の「家路」のイングリッシュホルン(篠崎さんでしょ?)がこ
れまたすばらしかった。ソロを支える弦なども重要で見事だ。続く荒さ
んも上手い。
第3楽章は一転してフォルテの出だしだ。スダーンはトライアングルに
にこやかな顔を向ける。

第4楽章もジージャジージャからトランペットとトロンボーンによるパー
ンパパパーンパパーンの出だし。スダーンは流れに任せるところとア
インザッツを指示するところをはっきり。アインザッツは木管グループ
などに慎重に指示を出していた。
この席はなかなかおもしろい(ただし、声楽物には不向きだろう)。


映画を観るように同じ曲を何回も聴くのもオモシロイ。そこには常に
新しい「発見」がある。まさしく「新世界」?



プログラム


15:37 日本民家園にグッバイ


15:50 向ヶ丘遊園

















溝の口での食事は、食彩館、ノクティー、マルイの選択肢がある。





結局、ノクティーの三宝庵へ(鍋焼きうどんを注文)





大きな表示は税抜きだ。






















ここで一眼レフを取り出して、少々撮影。














18:15

























休憩中の赤ワイン600円











シモーネ・ヤング そうヤングではない。


終演後





アンコール











あざみ野着


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