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人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
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10/27 記者会見&立ち稽古 『ナクソス島のアリアドネ』(東京二期会)

2016-11-02 05:00:00 | 音楽

先月下旬、東京二期会から「緊急号外」が送られてきた。
「10/27、シモーネ・ヤング、カロリーネ・グルーバー来日記者会見・
『ナクソス島のアリアドネ』立ち稽古に、二期会オペラ愛好会のお客
様抽選で5名様ご招待!」という内容だ。

 女流指揮者シモーネ・ヤングは、ワーグナーやブルックナーの演奏
 で有名だ。お名前はヤングだが、すでにベテランだ(くだらないカナ
 ?)。S.ヤングは、女流指揮者で初めてウィーン・フィルを指揮した
 人として知られている。

 10年以上前になるが、車の運転中にFMのスイッチを入れたら、
 「ウィリアム・テル序曲」をやっていた。これが溌剌とした、大変いい
 演奏だった。どこが演奏しているのかしらんと思いながら聴いてい
 たが、演奏が終わると、アナウンサーが「ただいまの演奏は、シモ
 ーネ・ヤング指揮、NHK交響楽団の演奏による『ウィリアム・テル
 序曲』でした」と言った。



「緊急号外」二期会通信

「抽選」は宝くじのようなもの、まず当たらないだろうと思いつつ、FAX
申込書に所定の事項を記入して申し込んだ。

10月25日(火)、ブログを作成していたら、電話が鳴り、1件のFAXを
受信した。印刷してみると上記「記者会見&稽古場見学ご当選(当日
11:00受付開始、11:30記者会見開始)」のお知らせだった。




というわけで、10月27日(木)、シモーネ・ヤング、カロリーネ・グル
ーバー来日記者会見・『ナクソス島のアリアドネ』立ち稽古を末席で
見学させてもらった。

受付を済ませると、男性が
「愛好会の方はこちらのお席にどうぞ」
と記者席の最後列に案内してくれた。
しばらくすると、その男性が、ご丁寧に
「あらためまして私はこういうものでございます。今日は有難うござい
ます」
と名刺をくださった。私は、
「あ、有難うございます。○○と申します。すみません、名刺を持ってお
りませんが・・・・・・」
言うか言うまいか、少し迷ったが,
「実は・・・・・・私、・・・・・・学生時代、畑中良輔先生に(大勢で)合唱を
ご指導いただいた者(の一人)で・・・・・・」
と申し添えると、
「えっ、ワグネルですかっ。私もワグネルのトップで、平成11年卒で
すっ」
「ほんまでっか?ぼくもトップなんですよ。いや~、よろしく~」
「大先輩ですね~」
「ハハハ、そんな、たいそうなモンじゃないですよ」
これこそ「奇遇」というべきか。


11時35分から東京二期会理事長中山欽吾氏のご挨拶。シモーネ・
ヤングさんとカロリーネ・グルーバーさんの記者会見が行われた。
その後、会見には、本公演に出演する清野友香莉さん(Sop.)と近
藤圭さん(Bari.)も加わった。

中山理事長;
「ライプツィヒ歌劇場との提携公演第二弾として、お二人の女性をお
招きしました。お二人は、ライプツィヒやウィーンで、指揮者と演出家
として共演されておられます。
『ナクソス島の~』は今から100年前の初演(於ウィーン)ですが、東
京二期会としては、1971年、2008年につぎ、3回目となります」。

ヤングさん;
「Good Morning, everyone.日本はN響以来13年ぶりになります」
と最初は英語で話していた(ヤングさんはオーストラリア人だ。)が、
グルーバーさんの顔に目をやり、
「失礼しました(笑)。ドイツ語にいたします(と、ここからドイツ語に)。
今回のオペラは、大変楽しく、おもしろいものですが、明るい面をご
提供できるかと存じます。
今回は滞在中に、オペラの他、東響を3回、大フィル2回の演奏会
を予定しております。--私はハンブルク(州立歌劇場)におりまし
たが、ハンブルクゆかりのブラームスを取り上げます。
おととい、来日しましたが、2日間で(このオペラの)全曲を通しまし
た」。

グルーバーさん;
「日本ではすでに3つの演出を手掛けており、東京には二つ目の住
まいがあると思っています。
このオペラの台本は大変多層的です。
一つは(プロローグとして)芸術家が抱える問題、依頼があるとスポ
ンサーと妥協しなければならない苦しみを扱っています。
もう一つは、真面目なオペラへの転換ですが、ツェルビネッタの歌が
重要と考えております。最後はアリアドネだけではなく、すべての人
々が幸せになるということが私のコンセプトであります」。

(注)そもそも「バッカスとアリアドネ」はギリシア神話の物語である。


記者会見場


ポスター


左から、中山欽吾理事長、シモーネ・ヤングさん、通訳、カロリーネ・
グルーバーさん


グル―バーさんの右は、清野友香莉さんと近藤圭さん

清野さん;
「まさか自分がオーディションで選ばれるとは思ってもいませんでした。
お二人と共演できて光栄です」。

近藤さん;
「グル―バーさんとは『ドン・ジョヴァンニ』で共演させていただいてい
ますが、自然と状況に入って行ける演出です」。


司会の方から「では、これからフォト・セッションに移ります」。
メディアの方々にまじって、シャッターを押す。お隣は日経新聞だった。


左から中山さん、ヤングさん、グルーバーさん、清野さん、近藤さん







昼休み後、14:00から15:25まで、立ち稽古を見学した。

「舞台」に向かって、上手側から、ピアニスト(オケはいない)、指揮者
S.ヤング、演出助手太田麻衣子さん(?)、演出家K.グルーバーさ
ん、・・・・・・と並ぶ。

この日の稽古は、第2幕(オペラ)、ツェルビネッタと4人の道化が歌
う場面だ。

演出助手の太田さん(と思われる方)が
「では、124ページ、75番から参ります」
とテキパキ指示。
ヤングさんは、指揮棒なしでテンポよく振っていく。
数分してストップ。そこでヤングさんとグルーバーさんが少々ミーティ
ング--というように進行していく。

14時25分には
「では交代してください」
ツェルビネッタが高橋維さんから清野さんに交代したようだ。

立ち稽古の段階では、歌(暗譜)は完璧、動きも95%、できあがって
いる感じだが、グルーバーさんも、「ここはもっと感情を出して、こん
な感じで」など、かなり細かな点に指示を出していた。皆さん、メモも
取らずに頭に入れていく。

15時25分、15分の休憩に入ったところで、見学は終了した。

「今日は大変勉強になりました。有難うございました」
と稽古場を後にした。


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