リニューアルオープンした中日劇場で『桂枝雀七回忌追善落語会』を観てきました。
もう6年経つのか・・・と年月の過ぎる速さを実感しつつ観ていたのですが、それは今回の演者も同じことを感じていらしたようでありました。DVDの売れ行きもよく、「七回忌には何かしますか?」という声も多かったので、今回の興行となったようです。
まずは、南光師匠を中心とした枝雀一門の口上。
「枝雀が居ないのに、満員になるとはなんでやろ?とみんなで言うておりました」と、笑わせることも忘れていません。ゲストの鶴瓶師匠についても「何でこんな大事な会に鶴瓶の落語なのか?」とも言ってた(笑)
最初は雀々師匠の『動物園』。これはテレビで何度か見たことがありました。定番ネタなんだろうな。
仕事のために虎の皮をかぶって虎のふりをする男の話なのですが、虎の皮をかぶるところ、飼育係が男に虎の動きの見本をやってみせるところは絶品。
続いてざこば師匠の『阿弥陀池』。落語も面白かったけど、マクラで兄弟子・枝雀をまず「いやな奴」と切り捨て、修行時代のエピソードを語ってました。
枝雀とともに朝7時に起きて掃除をすることになってたのだが、自分はどうしても寝過ごして米朝師匠の奥さんに怒られてしまう。
「自分だけ起きといて、何で起こしてくれへんねん」と聞くと枝雀は「若い者はゆっくり寝たらええねん。」
「でも、ゆっくり寝てたから怒られてん」と言うと枝雀は、「じゃあ、はよ起きればええねん。」
文字でどのくらい面白さが伝わるかわからないですが、枝雀師匠の冷たさとざこば師匠のだらしなさがよく分かります。
前半のシメは米朝師匠のオリジナルでもある『一文笛』。パンフには「お楽しみ」とあったのですが、ご高齢であり人間国宝である師匠の今の状態にあわせて演目を変えるのだそう。
「これが最後になるかもしれへんという気持ちで」といいつつ演じたこれはホロリとさせる良い噺です。
中入を15分はさんで
後半の最初は、朝日放送で放送された「枝雀寄席」からのオープニングトークを上映。
コミカルな動きを交えたトークはまさしく爆笑モノで、スクリーンを通してながら、「枝雀ここに甦り」な空気がありました。
続いて、南光師匠をホストに、枝雀師匠に縁のある3人のゲストを迎えての思い出トーク。
自宅まで出向き、弟子入り志願をしたことのあるキッチュこと松尾貴史さん、「枝雀寄席」にレギュラー出演をしていたイーデス・ハンソンさん、ドラマ「ふたりっ子」などで共演した、自身も大ファンという段田安則さん。
中でも、わざわざ和歌山から来てくださったイーデス・ハンソンさんが面白かったな~。
番組の中で、大好きな野茂のTシャツを着てアピールしたのに、師匠に何も反応してもらえなかったエピソードを語っていらしてました。「自分(枝雀)が呼んでおいて、話す話題は毎回ウチが決めんねんで」と不満をもらしていたのも面白かった。
そして、ゲストの鶴瓶師匠。
南光師匠の「3年前から落語に力を入れてます」という紹介にボヤきながらも「私落語」というジャンルになる、フリートークを下敷きにした落語(ナンチャンが命名したそうな)『青木先生』を披露。
高校時代のエピソードで、高齢の国語教師青木先生が怒って興奮すると入れ歯のすき間から空気が漏れて「ピ~~ッ!」と鳴るのが面白くて、先生が黒板を向いている間に全員で机をつって前進するなどのイタズラばかりしていたことを語っていたのですが、鶴瓶師匠お得意の「こんな小さなことをこんなに大きく」する技術はサスガ。
でも、フリートーク・・・。
最後は「枝雀寄席」から『くっしゃみ講釈』
これは、最後のクシャミの連発につきます。
もう、おかしいのなんのって。志村けんさんがこの落語から「だっふんだ」を自分のギャグに取り入れたほど。
に、しても、ビデオ映像ながら、満員のお客さんが大いに沸くってのは凄いことです。
最後のご挨拶でも南光師匠が言ってましたが、凄い人は永遠に生き続けていくものだと思う。みんなの心の中に。
もう6年経つのか・・・と年月の過ぎる速さを実感しつつ観ていたのですが、それは今回の演者も同じことを感じていらしたようでありました。DVDの売れ行きもよく、「七回忌には何かしますか?」という声も多かったので、今回の興行となったようです。
まずは、南光師匠を中心とした枝雀一門の口上。
「枝雀が居ないのに、満員になるとはなんでやろ?とみんなで言うておりました」と、笑わせることも忘れていません。ゲストの鶴瓶師匠についても「何でこんな大事な会に鶴瓶の落語なのか?」とも言ってた(笑)
最初は雀々師匠の『動物園』。これはテレビで何度か見たことがありました。定番ネタなんだろうな。
仕事のために虎の皮をかぶって虎のふりをする男の話なのですが、虎の皮をかぶるところ、飼育係が男に虎の動きの見本をやってみせるところは絶品。
続いてざこば師匠の『阿弥陀池』。落語も面白かったけど、マクラで兄弟子・枝雀をまず「いやな奴」と切り捨て、修行時代のエピソードを語ってました。
枝雀とともに朝7時に起きて掃除をすることになってたのだが、自分はどうしても寝過ごして米朝師匠の奥さんに怒られてしまう。
「自分だけ起きといて、何で起こしてくれへんねん」と聞くと枝雀は「若い者はゆっくり寝たらええねん。」
「でも、ゆっくり寝てたから怒られてん」と言うと枝雀は、「じゃあ、はよ起きればええねん。」
文字でどのくらい面白さが伝わるかわからないですが、枝雀師匠の冷たさとざこば師匠のだらしなさがよく分かります。
前半のシメは米朝師匠のオリジナルでもある『一文笛』。パンフには「お楽しみ」とあったのですが、ご高齢であり人間国宝である師匠の今の状態にあわせて演目を変えるのだそう。
「これが最後になるかもしれへんという気持ちで」といいつつ演じたこれはホロリとさせる良い噺です。
中入を15分はさんで
後半の最初は、朝日放送で放送された「枝雀寄席」からのオープニングトークを上映。
コミカルな動きを交えたトークはまさしく爆笑モノで、スクリーンを通してながら、「枝雀ここに甦り」な空気がありました。
続いて、南光師匠をホストに、枝雀師匠に縁のある3人のゲストを迎えての思い出トーク。
自宅まで出向き、弟子入り志願をしたことのあるキッチュこと松尾貴史さん、「枝雀寄席」にレギュラー出演をしていたイーデス・ハンソンさん、ドラマ「ふたりっ子」などで共演した、自身も大ファンという段田安則さん。
中でも、わざわざ和歌山から来てくださったイーデス・ハンソンさんが面白かったな~。
番組の中で、大好きな野茂のTシャツを着てアピールしたのに、師匠に何も反応してもらえなかったエピソードを語っていらしてました。「自分(枝雀)が呼んでおいて、話す話題は毎回ウチが決めんねんで」と不満をもらしていたのも面白かった。
そして、ゲストの鶴瓶師匠。
南光師匠の「3年前から落語に力を入れてます」という紹介にボヤきながらも「私落語」というジャンルになる、フリートークを下敷きにした落語(ナンチャンが命名したそうな)『青木先生』を披露。
高校時代のエピソードで、高齢の国語教師青木先生が怒って興奮すると入れ歯のすき間から空気が漏れて「ピ~~ッ!」と鳴るのが面白くて、先生が黒板を向いている間に全員で机をつって前進するなどのイタズラばかりしていたことを語っていたのですが、鶴瓶師匠お得意の「こんな小さなことをこんなに大きく」する技術はサスガ。
でも、フリートーク・・・。
最後は「枝雀寄席」から『くっしゃみ講釈』
これは、最後のクシャミの連発につきます。
もう、おかしいのなんのって。志村けんさんがこの落語から「だっふんだ」を自分のギャグに取り入れたほど。
に、しても、ビデオ映像ながら、満員のお客さんが大いに沸くってのは凄いことです。
最後のご挨拶でも南光師匠が言ってましたが、凄い人は永遠に生き続けていくものだと思う。みんなの心の中に。