MONO 第36回公演 「床下のほら吹き男」

（2009年2月28日 テレピアホール 14時開演 H列3番）
作・演出：土田英生
出演：水沼健・奥村泰彦・尾方宣久・金替康博・土田英生
亀井妙子・ぼくもとさきこ・松田青子・山岡徳貴子

床の上の四姉妹と床の下のリフォーム会社の人たち、そして謎の人物を交えて繰り広げられる滑稽話。

ずっと長久手で公演があった時期から、いつかは行きたいと思っててやっと名古屋で観る事ができました。元ヨーロッパ企画の松田青子(松田暢子)さんが客演されてるのも行きたかった要因。

面白かった！

床上部分は通気口から少し足が見えるぐらい。舞台の大部分を占める床下部分のセットがよく出来ていて感心。コンクリのけばけばになってる感じもちゃんと再現されていました。

こういう設定だと、かならずどちらかのチームの方のキャラが弱くなりそうですが、9人の登場人物の描き分けが上手くて、反応が異常に遅かったり、目で人を殺せそうだったり、それぞれ登場シーンで全員印象付けできるのは凄いと思う。

前半は爆笑に次ぐ爆笑で、しまいにゃ滑稽な展開になるかと思いきや、ひとりの「ほら吹き男」のでまかせによって意外な事実が明らかになり、姉妹、リフォーム業者の関係がこじれていく様がシリアスで、舞台の床下も、本音や陰の部分の比ゆなのだなとハッとさせられました。

2時間弱を全く飽きさせずに楽しめましたが、知りたかった部分が明らかにならなかったり、知らなくても良かった部分が明らかになっちゃうのにはちょっとモヤモヤしました。