たまやんの「大きい画像の貼れるブログに引っ越したい」

お久しぶりです。ネタバレあります。

笑福亭瓶太親子会

2013-09-29 19:36:33 | 落語・演芸
(2013年9月29日 西文化小劇場 14時開演)



笑福亭鉄瓶「時うどん」
三遊亭鬼丸「新岸柳島」
笑福亭瓶太「上燗屋」

仲入り

笑福亭鶴二「ハンカチ」
笑福亭鶴瓶「かんしゃく」


が~まるちょば以来、久しぶりの西文化小劇場!
今回の落語会の事を全く知らなかったのですが、なんといい席を譲って頂けました。
本当にありがとうございますー!!


まず、瓶太さんが私服でオープニングトーク。
(昇太さんみたい…鶴瓶さんもやるよね。こういうのは流行りなのでしょうか?)
師匠の鶴瓶から弟子たちに「自分にゆかりのある所で落語会をやりなさい」と言われ、選んだのが名古屋。
本人は名古屋に縁は無く、名古屋に来たのは昨年に続き二度目。じゃあ何故かと言えば、奥さんの実家が名東区にあるそうです。
「えー、○○○○○の裏にあるので、ピンポンダッシュしてってください」

今回のチラシが刷り上がって師匠に「瓶太親子会って、わしは子か?」とツッこまれたとか。


鉄瓶「時うどん」
昨年の「三国落語漫遊記」に続き、瓶太落語会の前座を務める。
「下にまだ五人弟子がいるんですけどねえ…よほど好かれてるのか、他の五人が嫌われてるのか?」
しっかりと「時うどん」を聴いたのは初めて。上方のは単独犯じゃないんですね。
前半は二人で、後半は粗忽者が見様見真似で単独で行う。ひとりなのに相棒がいる体でやるのがおかしい。



鬼丸「新・岸柳島」
モヒカン頭の元気のいい噺家さん。
実は圓歌さんのお弟子さん。じゃあ何故この落語会に呼ばれたかの経緯が面白い。

この方、FMのNACK5の昼の帯でDJもやられている。
「若い子にも凄く人気がある」らしく、1年前に鶴瓶・昇太・談春という三大巨頭が飲みに行った東京のスナックで付いた女の子に、
鶴瓶が「今、一番好きな落語家は誰じゃろ?」といい気分になりたくて聞いたら「好きな噺家は鬼丸さん!ラジオで毎日笑わせて貰ってます!」
と予想外の答えが返って来たので、「誰やそれ?電話したる!」と談春の弟子に電話させる。
代わる代わる出る三人の声を、鬼丸さんはその弟子のイタズラだと思い、「鶴瓶は似てない、昇太はそこそこ、…談春てどんなチョイス?」
と、電話をガチャンと切ったのだとか。
後で本物だと言うのに気が付き、鬼丸さんは後日非礼を詫びに行く。
「今回の事は気にすんな」と許してもらい、そこから交流が始まったのだとか。

「新・岸柳島」は古典落語を小田急線の下北沢から乗ってきた不良との果たし合いという風にアレンジ。
上手いなあ…というか、長いマクラかと思うほど自然な落語でした。


瓶太「上燗屋」
瓶太さんが鬼丸さんに会うのは二度目。この落語会に出てほしいと4月に東京に会って以来だとか。
お礼にごはんをおごろうかと思ったら、逆にタダ券でおごってもらえたとの事。
先週は半沢直樹の最終回、師匠とご飯に行ったら「8時半に帰るわー」と何かと思ったら半沢の最終回をみたいからだと。
「そりゃ視聴率取るわなあ…出てる人が見たい言うからなあ」
瓶太さんが遅れて帰ってテレビをつけたら、師匠が首を吊ってたシーンだった。

「上燗屋」は何度も聴きましたが、いかにも上方らしい噺ですなあ。上手い、安心して聴けます。



鶴二「ハンカチ」
松鶴師匠の最後の弟子で、「若いころは落語界の中井貴一と呼ばれた」とか。確かにちょっと似てる!
「持ち時間が20分で…次があるから早く終わって欲しいんやろ?ではサッサとやりますわ(笑)」

「ハンカチ」は夫婦愛を描いた創作の人情噺。展開もオチも素晴らしい!
後で調べたら、二丁拳銃の小堀さん作で賞も貰ってるらしい。これにはビックリでした。



鶴瓶「かんしゃく」
大トリはもちろんというか意外というか、鶴瓶さん。
やはり、今回のタイトルについて「何で瓶太親子会やねん」とぼやくぼやく。
昨日はスジナシの収録を終えて、スタッフと飲み会。飲み会の会場にタクシーで。
「この場所へ行ってください」と住所を書いた紙を運転手に見せ、「あのー、分かりますか?」と聞いたら、
「分かりますよ、鶴瓶さんですよね?」そうじゃない!なんでやねん!

そんな師匠は最近、半沢直樹の事で声をかけられる事が多く、8月に行ったハワイでも半沢が知られているのに驚き。
サインを書いても「すみません、上に『半沢直樹の父』と書いてください」と言われ「41年も(芸能人)やってるのに!」とぼやく。
あと、「ネジくれ!」とも言われるみたいです。持ってるかい!と、後でネジ見て「何のネジやこれ」と思うやろ!と。

ほんとは「立ち切れ」をやりたかったようですが、鶴二の空気の読めなさをマクラに「かんしゃく」を。
古典の「かんしゃく」を松鶴師匠の話にうまく作り変えた、鶴瓶版かんしゃくでした。


今回の落語会は、みなさんすばらしくて全員当たりでありました。こういうのはそうそうないです。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
詳しくありがとうございます! (のら)
2013-09-29 19:56:04
記事を読んで、改めて「うう、行きたかった!」とも
思いますが(苦笑)たまやんさんに行って頂いて
本当によかったです^^

そうなんだ~鬼丸さん、新鋭の噺家さんなんですね。
知らなかったなぁ。これから気をつけて見ておきます。

二丁拳銃の小堀さんは創作落語もつくっちゃうんですか。多才な人ですね~。びっくり

「時うどん」は私は聞いたことないんだけど・・・そうか
単独犯じゃないんですね。

それにしてもなんで「鶴瓶瓶太親子会」じゃないのかな。
鶴瓶さんの名前が大きすぎるのかなぁ^^;
返信する
こちらこそ、 (たまやん)
2013-09-29 20:29:43
>のらさん
初めにも書きましたが、本当にありがとうございました!
これだけ書いても書き足りない感じでした。
ほんと、行って欲しかったな…と思いました。

「時うどん」は時そばと違って、まず二人でお金を出し合ってうどん屋に行くんですよ。
僕もちゃんとしたのを聴いた事無かったので、へぇと思いました。

どうなんでしょう、鶴瓶師匠が弟子の為に機会を与えたのだから、自分の名前をわざと出さなかったのか、はたまた?
返信する