平野啓一郎さんの「ある男」を読んだ。
平野さんといえば、映画化もされた
「マチネの終わりに」が有名らしいが、初めて詠む。
内容はというと、帯にあるように、
「愛したはずの夫は、まったくの別人であった。」
という話。
城戸章良という在日三世の弁護士が、
“ある男”が本当は誰なのかを調べていく。
単行本で350頁もある大作であったが、
あっという間に読み終えてしまうほど、
のめり込む作品であった。
「私は、彼と話しているのが心地よかった。
こちらの言うことが、良く通じ、
相手の言っていることがまた、
よくわかったからである。そういう人には、
なかなか出会えないものではあるまいか。」
「今では、自分という人間を、
それらの過去の結果と捉えている。」
「誰も、他人の本当の過去など、
知ることは出来ない。」
今度、マチネも読んでみようと思う。
さてさて、休日の夕方のお散歩。
おとんは、明日からまたお仕事ね。