瀬尾まいこさんの小説、
「そして、バトンは渡された」を読んだ。
今年の本屋大賞受賞作品である。
3人の父親と2人の母親をもつ、
森宮優子という高校二年の女の子の話。
瀬尾さんの小説は、
読み手が温かくなるような作品が多く、
これまでも好きでいくつか読んでいる。
本作もほろりとするもののの、
ほっこりする瀬尾さんらしい作品であった。
お散歩後の可愛い寝顔。
おしまい。
◆もしも、優先順位をつけなければいけないのなら、正しい順に並べるべきだ。それなら、たとえ自分の選択に悲しくなることがあったとしても、間違いだったと郊外することはない。
◆勉強は自分のためにするものだと、担任の先生は言っているけど、喜んでくれる人が減ればやる気も減少する。
◆大家さんにお父さん、おばあちゃんにおじいちゃん。思い出の中でしか会えない人が増えていく。(中略)親子だとしても、離れたら終わり。目の前の暮らし、今一緒にそばにいてくれる人を大事にしよう。
◆塞いでいるときも元気なときも、ご飯を作ってくれる人がいる。それは、どんな献立よりも力を与えてくれることかもしれない。
◆何かを真剣に考えたり、誰かと真剣に付き合ったりしたら、ごたごたするはつきものよ。いつでもなんでも平気だなんて、つまらないでしょう。
◆自分じゃない誰かのために毎日を費やすのって、こんなに意味をもたらしてくれるものなんだって知った。"