けいた と おちぇの親方日記

わんこと暮らす、のんびり日記

小説「金の角持つ子どもたち」(藤岡陽子著)

2023-01-01 23:00:00 | 書籍(小説)
2022年に読んだ本の話の続き。

今日は、昨年初めて読んで好きになった藤岡陽子さんの小説「金の角持つ子どもたち」。

藤岡さんの作品は、これが2作目。

金の角持つ子どもたち/藤岡 陽子 | 集英社 ― SHUEISHA ―

頑張るあなたへのエール!金の角。それは、未来を指し示す希望の光。突然、中学受験を決意した小6の俊介。その頑張りに周囲も変化していき──。いきなり文庫!「サッカーをや...

集英社 ― SHUEISHA ―

サッカーに夢中であった小学生が、
トレセンに選ばれなかったことをきっかけに
中学受験を決意。目指すは最難関校。
おそらく筑波大附属駒場中学(作中は別名)。

裕福ではない家庭、勉強をしてこなかった過去、自分なりに努力したのち結果が出たときの喜び、結果が出なかったときの悔しさなど、
共感できるところの多い作品であった。

********************
私はいまも思っている。
どうしてあの時、私の両親は『自分たちのことはいいから』って言ってくれなかったのかなって。
自分たちの暮らしより娘の未来を考えてくれなかったのかなって、そう思っているの。

考えろ。限界まで脳みそを使え。
頭から金の角が生えてくるまで考えろ。

限界まで頑張れば、
見たことのない景色に出合うことができる。

努力することの確実さを、小学生の頃に肌で覚えてほしい。
勉強は努力を学ぶのに一番適した分野だ。学力は人生を裏切らない。
到達点はもちろん人それぞれ違うものだが、
勉強に関していえば、努力をすれば必ず結果がついてくる。

勉強は、これといって取り柄のない子どもの拠り所になるんだ。
親から受け継いだ、社会での立ち位置を覆せる。

子どもたちには「勉強をするのは、
大人になって働く時のためだ」と答えている。
難問に出合った時に逃げ出さずに粘る力。どうすれば解決するのかと思考する力。情報を読み取る力。
ひたすら地道な反復練習や暗記。勉強で身につく力は、仕事をしていく上で必ず役に立つ。
決してずば抜けた頭脳になれといっているのではない。努力ごできる人間であってほしい。
たいていの人は、大人になると働かなくてはいけない。外で働くだけではなく家庭や育児、介護といった家の中での仕事もあるだろう。
仕事をもった時、勉強で身につけたあらゆる力は自分の助けになってくれる。人生を支えてくれる。

真剣に勉強をやり込んでいる子どもほど不安げな顔をする。自分に足りないものが見えてくるからだ。
逆にそこまで達していない子どもは、案外平気な顔をしている。
飛び込む水の深さを知っているか知らないか、その違いだろう。

おまえのようになりたくてもなれない人が、世の中にはたくさんいる。いろいろな理由で不本意な生き方しかできない人が、驚くほどてくさんいるんだ。
おれは、美乃里のその恵まれた能力を、自分だけのものにせず、多くの人にわけてあげてほしい。

賢くて他人を思いやれる優しい人。

できなかったことが、できるようになる。知らなかったことを知る。それだけで子どもの顔は眩しくくらいに輝くのだ。

知らなければ、知ればいい。できなければ、できるようになるまでやるんだ。それを努力というんだ。

********************
今回のおまけ。
のびのびと眠るたまこ。




場所を変えて、少ししっかりと寝るたまこ。


晩ごはんのあと、私たちが寝るまで、
再び、のびのびと眠るたまこ。


仮眠のはずが本寝に。


のびのび眠れることはいいことだよ。

おしまい。




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あけましておめでとう!

2023-01-01 00:00:00 | おちぇ(日常)



おしまい。
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