カタスミ

『みかんとひよどり』近藤史恵著

ジビエ料理にこだわる料理人と猟師のお話。
以下ネタバレあり。























ジビエって別にあんまり興味は無いけど
読んでたら美味しそうでさぁ…
狩猟ってのは動物の命を奪う訳だから
嫌う人もいるだろうけど
我々お肉を食べる限りは
動物の命を頂いている訳で
そこは意識しないといけないなぁ…と思います。

私はネットで狩猟してる人の動画とか見てたので
解体シーンとかも見た事あるけど
やっぱ自分では無理だよねぇ…
魚でも無理だもの…
なので解体して下さっている職人様方には
感謝しないといけないと思うの…

もちろん遊び半分で動物の命を奪うのは良くないけど
食べる為なら仕方ないのかなぁ…と。
可哀想かもしれないが、他の動物を見ていると
ライオンだってトラだって
弱い動物を捕って食べてるんだから…
そう思うと弱肉強食なのかもしれない。
駆除ってのも仕方ないのかもなぁ。
猪だとか熊だとかは人間襲ったりするし。
しかしそれは動物が悪い訳ではないんだけど。
難しい問題だねぇ…
一概にこれが良いって言えないテーマだと思う。
本当は完全棲み分けが一番ベストだと思うけど。
結局は生物の頂点に人間が立ってしまっている現在
どうしようもないって事になるのかねぇ…
いずれ人間より強大な種族が現れた時
間引きされても文句言えなくなるのかもな…(;´Д`)

ジビエ料理を通して命を頂いている
という事を意識させられるお話でしたが、
猟師の大高のまわりで起こる不可解な事は
ちょっとストーリーとしては無理があるような。
熱狂的信者のごとく自分の良くないと思う事を
排除しようと思う人はいない訳では無いが
自然な流れではない気がする。
この人の作品では味方側の話はすごく良いんだけど
敵側が出てくるとちょっと違和感が芽生えるような気がする。
ふんわり感じてるだけなので、どこがどうと具体的な事は言えないんだけど…

後この人、セクシャルマイノリティの人出すの好きだよねぇ。
今回はオーナーがバイだったのですが
それは最初から明かしてくれてたので
前作よりはすんなり受け入れられたかな?
まぁ、キャラ付けとしては有りなのかもしれないけど。

ジビエ料理って衛生面的にどうなの?寄生虫は?など
個人的にはちょっと抵抗があるのだけど
この本読んでると美味しそうに感じてしまうから不思議w
全世界的に食料危機が迫ってきている感もあるので
いずれは鹿だって猪だって下手したら虫だって
食べないと生きていけない時代が来るのかなぁ…
虫は無理だなあ…(;´Д`)

全然関係ないけど、狩猟って事で
先日読んだ『盤上の敵』を思い出したのであった…
章一郎…(T^T)

星は4つです。
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