カタスミ

『ずうのめ人形』澤村伊智著

前回読んだ『ぼぎわんが来る』がめっちゃ面白かったので
シリーズの文庫全部買ってきましたw
こちらはシリーズ第二弾のお話。
以下ネタバレあり。
























それを読むと4日後に死ぬという原稿を
読んでしまった青年の話に
比嘉真琴と野崎がからんでくるお話。
今回は琴子さんはほんと最後の最後にちらっと出てくるだけで
物語の本筋に関わって来ないのでちょっと残念でした。

さて、その原稿はずうのめ人形のお話で
それを読むとずうのめ人形が見え始め
最後には間近まで迫り、悲惨な死を遂げるという。
文章なので、この本を読んでいると自分もやばいんじゃないかという
錯覚に陥らせるあたりなかなか巧妙である…
(ちょっと怖かったw)

前回のぼぎわんが来るのようなめちゃくちゃな面白さはないものの
前回の前半と後半のとんでもないギャップもないので
ホラーとしてはこっちの方がまとまってるのかなぁ…と。
ただ真琴出てくるものの大して役になってないという。
解決するのもサブキャラだったりするし
解決方法もめちゃくちゃ乱暴なので
なんかちょっと残念な感じである。

今回は男性だと思わせといて女性だったとか
叙述トリック要素がちょろっとありました。
後死んだ真琴の姉も登場したりで、興味引く内容ではあったけど
それでも前回の1話2話の面白さは越えられないわ。
後、自分はなんとか命が助かって、自分の大切な人を亡くしてしまっているのに
最終的にまた呪いを増やそうとする藤間の行為にはあんまり納得できなかった。
また自分に大切な人が出来た時にその呪いのせいで亡くすかもとか思わんのかなぁ…?
そう思うと前回のはちゃめちゃ展開の方がスカッとするかも…
ホラーと言えども胸糞な終わり方はやっぱ好きじゃないなぁ…

でもまぁ面白いのは面白かった。
もうちょっと真琴が活躍すればもっと良かったなぁ…
星は4つ。
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