→(6)からの続き
日本での“成功”を背景に、来るべき凱旋帰国のため盛んにトルコでの知名度を上げようと努めていた節のあるセルカン氏ですが、前々々回のエントリーで取り上げた2008年8月のミリエット紙の記事でも、最初の方でわざわざ、
>セルカン=アヌルル(35歳)はトルコではさほど知られていないが、近年では日本
>で最も人気のあるトルコ人である…。
みたいな前置きが入っていた所を見るに、トルコ社会での“一般的な知名度”は、実は最近でもそんなに高くはなかったようです。
とはいえ、ある特定の分野に関係する人々の間では、氏は紛うこと無き“日本での成功者”であったわけで。 建築や宇宙関係の研究者や学生といった人々はもちろんのこと、ネット上でとりわけ高い関心を示していたのは、現在、トルコの若い層にも増えつつある日本アニメのファンたちでした。
"詐欺師”と”商業カルト”ならまだしもw、“詐欺師”と“アニメ”のどこに接点があるのかと思われるかもしれません。でも、それがあるんですよ。
実はセルカン氏は、その宇宙飛行士候補という(ただし架空の)肩書きや、“宇宙エレベーター”や“インフラ・フリー住宅”といった(今や大部分が他からの剽窃である可能性が高いとされる)先端技術についての研究実績を買われ、未来の世界を舞台とする2本の日本製アニメの監修や科学考証を任されていたのです。
その内の一つが、東京のお台場にある“日本科学未来館”が製作したプラネタリウム用のアニメ作品、“宇宙エレベータ~科学者の夢みる未来~”でした。セルカン氏は東大の他の2人の教授とともに、監修者の中に名を連ねています。
それを報じた、【やじうまRobot Watch】の2007年8月7日付けの記事は、以下↓の通り。
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未来館、夢の宇宙エレベータを描いたアニメ「宇宙エレベータ~科学者の夢みる未来~」を11日から一般公開
http://robot.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/08/07/596.html
● 夢の宇宙エレベータで宇宙ステーションを駆け上る
日本科学未来館は、同館6階のドームシアターガイアにおいて、全天周映画「宇宙エレベータ ~科学者の夢みる未来~」を8月11日より一般公開する 。一般上映に先駆けて、プレス試写会が5日に開催された。
この作品は、「宇宙エレベータ」に関する物語をアニメーションで綴ったもの。企画監修は日本科学未来館、制作は独立行政法人科学技術振興機構、ウォーク、エッグボックス、シブヤテレビジョンが担当している。
宇宙エレベータとは、地球から約3万6千km離れた静止軌道上まで伸びた「新輸送システム」だ。静止軌道上に重心があるため、宙に浮いているよ う見える。ロケットなどよりも安全で、低コストで宇宙ステーションまでの輸送・運搬が可能になるといわれている。現在のところ、この宇宙エレベータは、建 設や運用面などのさまざまな問題から、まだ科学者たちの夢のレベルとして語られている。
とはいえ、このアニメーションの監修として、東京大学のアニリール・セルカン助教(建築学・トルコ人初宇宙飛行士候補)や、青木隆平教授(航空 宇宙工学)、原島博教授(大学院情報学環)が参加しており、細かい部分で専門家の意見も取り入れられている。前述のアニリール・セルカン助教は、NASA において3年間、宇宙エレベータのプロジェクトを担当していたという。
冒頭の挨拶で、セルカン助教は「宇宙エレベータについては、現実不可能なものと思われるかもしれない。しかし研究によって分かったことは、お金 は掛かるけれど現実可能であるということ。もし世界の国々が1年間だけ戦争を止めて、そのお金を建設費用にまわせば、2018年には最初の宇宙エレベータ が作れるかもしれない」と語った。
さて、今回公開 される新コンテンツについてだが、その時代設定は21世紀後半を想定している。主人公の女子中学生(朝永ミク)が手作り弁当を作り、地上4,000kmの 宇宙ステーションで働く父親(朝永秀樹)に会うために、この宇宙エレベータに乗って宇宙へ初めて旅立つというストーリーだ。
物語では宇宙エレベータのほかに、科学者たちが研究を続けている未来の世界も表現されている。
たとえば、1つの生命体のように機能する知能都市 やインテリジェントハウス、家庭用万能ロボットの「エジソン」、未来型バイクの「インテリジェントツーホイール」、3Dホログラムを備えたマネキン人形 「アクションドール」なども登場する
【まだまだ解決しなければならない課題も多く、その実現は先の話になるだろうが、もし軌道上の宇宙ステーションと地球を宇宙エレベータで結べるようになれば、宇宙空間への観光や生活も「夢の夢」ではなくなるかもしれない。
● 科学者たちが研究を続けている未来の世界
配給元となるウォークの小池裕志氏(映像事業部チーフプロデューサー)は、「2年ほど前から、このプロジェクトをス タートした。実際の製作は今年初めになってから。それまで科学的な検証などの前準備に時間が掛かった。技術的なブレークスルー後の世界を描くことで、子供 たちに頑張ってもらいたいという思いを込めて作った」と語る。
とはいえ、このコンテンツはいわゆる解説調の難しい科学アニメーションではく、未来の夢の科学について親子で語れる楽しい内容になっている。半球スクリーンのドームシアターで繰り広げられる映像は、サウンドと相まってライド感にあふれ迫力満点だ。
本コンテンツの一般公開は8月11日から。平日は1回(12:30開始)、土日祝日は2回(12:30および15:00開始)ほど上映される。 上映時間は約30分間。なお未来館で公開後、国内や世界の大型映像館、科学館、プラネタリウム館などにも配給し、順次、上映を開始する予定だ。
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このアニメの公式サイト(http://www.space-elevator.jp/cast/index.html)によれば、主要なキャラクターの一人である宇宙エレベーターの設計者の名前が“へディエ博士”で、トルコ人という設定だったりするのですが、これは監修者であるセルカン氏への配慮らしい。
もう一つは士郎正宗+プロダクションIG共同原作で“攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX”の姉妹編とも言われる“RD(Real Drive) 潜脳調査室”。
2008年の4月から9月にかけて、日本テレビ系各局の地上波で放映されたアニメ作品ですが、セルカン氏はこれの“フューチャースーパーバイザー”と言われても何だかよく分からないのですが、要するに未来社会(2061年)における諸々の設定の科学考証のようなことをやっていたのだとか。
このアニメとセルカン氏の関わりについては、2008年3月8日に東京大学で開かれた“東京大学創立130周年記念事業 公開シンポジウム”でも話題になっています。
アニメ関係のポータルサイト“アニメ!アニメ”に、それについての記事がありました。
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東大シンポジウム 「アニメがみる未来」:「RD 潜脳調査室」も登場
2008年03月15日
http://animeanime.jp/report/archives/2008/03/rd.html
2008年3月8日、東京大学経済学研究科棟で「東京大学創立130周年記念事業 公開シンポジウム」が開催された。テーマは「アニメがみる未来~コンテンツが切り拓く将来~」である。
開会の挨拶は、本シンポジウム全体のコーディネーターであるプロダクションI.Gの石川光久社長が行った。挨拶の中で石川氏はプロデューサーの資質とし て「3つのS」を挙げた。それは「Spirits,Skill,Study」の3点である。石川氏はその中で特に「Spirits」について、「教えて身 に付くものとは違うので、この講演を聞いて持ち帰って欲しい」と、参加者に檄を飛ばした。
「アニメは子供に未来を見せる」セルカン氏
記念講演を行ったのは、東京大学大学院工学系研究科建築学専攻助教アニリール・セルカン氏。「インフラフリーが拓く未来の社会と技術」と題した講演を行った。
「インフラフリー」とは、インフラに依存しないで暮せる空間技術(INFRA-FREE LIFE)のことである。具体的には天変地異などでエネルギー・食料・水が遮断された場合に自給自足できるシステムのことを指す。太陽エネルギーや風力発 電とも違う、ゴミとして出されたものを「社会インフラ」と利用し、循環してエネルギーを作り出すことについての研究を行っている。
未来像における具体例としてロボット技術は多くの国で挙がるが、本田技研の2足歩行ロボット“ASIMO”のように、人間との調和を連想するのは日本独 特の世界観であるという。そこで過去に科学技術が戦争に使われた例を挙げ、「科学者は開発だけが目的ではなく、何のために使うのかというビジョンを持って 研究しなくてはならない」と強調した。
アニリール氏は2008年4月から放送されるアニメ『RD 潜脳調査室』で、未来考証のスーパーバイザーを担当している。アニメは子どもに未来を見せる側面と教育を行う側面から、学者として非常に興味深い経験であったと語った。
「RD 潜脳調査室」アニメと科学のコラボを実現
続いて行われたパネルディスカッションはアニメと科学技術が交錯する未来」をテーマに行われた。司会は東京大学大学院情報学環准教授の七丈直弘氏、パネリ ストはアニリール氏、科学技術振興機構さきがけ研究員の渡邊淳司氏、評論家の東浩紀氏、『RD 潜脳調査室』の古橋一浩監督、同作のシリーズ構成を務める藤咲淳一氏、ウィルコム執行役員副社長の近義起氏という顔ぶれである。
パネルは80分という十分な時間を取って行われ、『RD 潜脳調査室』を軸に未来技術全般に話が及んだ。 この中で、アニリール氏は「大学では近未来しか研究できないので、50年後の世界をアニメスタッフたちと一緒に考える機会が得られて、大変勉強になった」と語る。 シナリオ担当の藤咲氏は「未来を描くのに環境というテーマは外せないので、人工島という舞台で新たなネットワーク社会での探偵物語を進めていく」という 見所を語った。また80歳と15歳のコミュニケーションをもう一つの軸に据えているという。また、環境と技術のバランスが崩れ始めたところで、社会の揺り 戻しが起きたり、人間の根元的なところを描く意図があるようだ。
古橋監督は「演出とは人間の価値観をどう捉えるか」という作品作りの肝に触れる。世界観も人間観も大事なものはバランス感覚で、未来技術を描くにしても人が健全に生きられる「気持ちの良い」ものが何なのかを考えるのが重要だという。
今回は、もう一つ「水」がキーになっており、シンプルで根元的な物質をテーマに描く。表面的には人間ドラマを描くが、裏のテーマとしてはシンプルで永遠不滅なものを盛り込んで、確実に「気持ちの良い」作品にするとと自信を覗かせた。
『RD 潜脳調査室』は2008年4月8日(火)24時59分から日本テレビ系(一部地域除く)で放送開始される。【日詰明嘉】
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とまあ、こんな感じで、急速に増加しつつあるトルコの日本アニメ・ファンにしてみれば、セルカン氏はいわばアニメの“本場”で“作り手”の側に立った初のトルコ人なわけですよ。野球で言えば野茂、サッカーで言えば中田英、医学で言えば北里柴三郎、国際共産主義運動で言ったら片山潜みたいなものです。
注目されないわけが無い。
トルコ語でのアニメ関係サイトの中では最も大きなものの一つ、“アニメ・漫画・トルコ(Anime Manga Türkıye)”にはセルカン氏の紹介ページまでありました。
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「セルカン=アヌルル」
http://www.anime.gen.tr/kisi.php?id=3454
セルカン=アヌルル氏とは:
その研究や著書が日本でアニメ化されている、トルコ人の科学者。アニメの監督も務めている。
(中略)
監督作品:“宇宙エレベータ”
脚本提供:“宇宙エレベータ”
デザイン提供:“RD 潜脳調査室”
原作提供:“宇宙エレベータ”
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あれ???何故かセルカン氏は“宇宙エレベータ”を監修ではなく、監督したことになっています。そればかりか、原作も脚本も書いたことになっている。
また、“RD 潜脳調査室”では、キャラクターのデザインまでやったことになっていますね。何かの間違いか?
念のため、同じサイトの“宇宙エレベータ”についての記事を見てみました。
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「Space Elevator(宇宙エレベータ)」
http://www.anime.gen.tr/animetanitim.php?id=1542
監督:セルカン=アヌルル
脚本:セルカン=アヌルル、マサノリ=イウチ(井内雅倫)
音楽:ススム=ウエダ(上田 益)
キャラクターデザイン:ヨシユキ=モモセ(百瀬ヨシユキ)
原作:セルカン=アヌルル
簡解:21世紀の後半、ミクという名の少女が初めて宇宙エレベーターを使い、地上4000mの位置にある宇宙ステーションで働く父親に弁当を届けようとしていた。彼女はこの興味深い旅行の途中で様々な冒険をしながら、多くのことを学んでいく。
追伸:トルコ人の科学者セルカン=アヌルル氏がJAXAで研究中の“ATA(アタ)宇宙エレベーター”計画と、同名の著作が基になっている。
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監督、脚本、原作の箇所にはっきりとセルカン氏の名前があります。どうも、表記の間違いではなさそうですね。
ちなみに、日本語による“宇宙エレベータ”の公式サイトでは以下↓の通り。
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企画監修:日本科学未来館
脚本:井内雅倫
音楽:上田 益
キャラクターデザイン:百瀬ヨシユキ
製作・著作:日本科学未来館/ウォーク/エッグボックス/シブヤテレビジョン
監修:アニリール・セルカン(東京大学助教 建築学/宇宙飛行士候補)
青木隆平(東京大学教授 航空宇宙工学)
原島博(東京大学教授 大学院情報学環)
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監督は存在せず、企画監修は“日本科学未来館”となっています。脚本は井内雅倫氏の名前だけ。セルカン氏の名は、三人居る監修者の内の一人として記されているのみですね。
また、セルカン氏がその一年ほど前に出した著作である“宇宙エレベーター”が原作になっているか否かについてですが、公式サイトの方にそういった記述は一切ありません。
そういえば、“日本宇宙エレベーター協会”のサイトにはセルカン氏の著書である件の“宇宙エレベーター”と、監修作品であるアニメ“宇宙エレベータ”双方のレビューが載っているのですが、それによると、
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3.宇宙エレベータ ~科学者の夢みる未来~ ほか
http://jsea.jp/Review03-Foreseen-by-Scientists
NASAの宇宙飛行士候補と称するアニリール・セルカン氏による、宇宙エレベーター (アニメのタイトルは「エレベータ」。以下SE)を取り上げた書籍と、監修したアニメーション作品。アニメは日本科学未来館をはじめ、全国で上映館を増やしている。
書籍については、「宇宙エレベーター」と題してはいるものの、実際にSEについて割かれているのはほんの数ページで、ほかはセルカン氏の半生やこれ以外の研究などについて述べており、全体としてセルカン氏のエッセイの趣が強い。
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何でも著書の方は、その題名にも拘わらず“宇宙エレベーター”についての具体的な記述は僅かなものらしい。
アニメの方では、そこに登場する宇宙エレベーターの構造には確かにセルカン氏の“ATA宇宙エレベーター”計画の影響が見られたり、また、登場人物の一人がトルコ人という設定になっていたりはするものの、それをもって“原作”を担当した、なんて普通は言わないでしょう。
→(8)に続く
→(5)からの続き
ただ、その“健康イデオロギー”も、しばしば“食べれば健康に良い”から“食べないと健康になれない”へと先鋭化しがちであり、ほとんど宗教的ともいえる三基製品への絶対的な信仰をもたらしたり、
↓例
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http://www.sos-file.com/sossos/m_mikip1.htm
先日、友人に誘われ、ミキプルーンの東京セミナーというのに参加しました。ミキはTVのCMでもよく見るし、それほど危ない商品ではないと思うのですが、自社の商品に対する、熱狂的な思い入れを目の当たりにし背筋の寒くなる思いをしたのです。
ミキの人々は健康補助食品であるはずの「プルーン」や「プロティン」などを、あたかも癌にもアトピーにも効く「万能薬」のように奉っているのです。
中でも一番気持ち悪かったのはミキの商品で健康になった人たちの「体験談」です。いかにして自分が、家族が、健康を取り戻したのか、末期癌から生還したのか、アトピーの子どもを治したのかゥイ覆匹覆鼻」病院の治療や薬を拒否して「プルーンだけで難病を治した」という話をみんな涙ながらに聞くのです。
その話によれば、貧血も便秘も低血圧もアトピーも腎臓病も癌も膠原病もうそのように治ってしまうのです。
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http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20081018#p1
気功で癌を「治した」症例はまだ診たことはないが、ミキプルーンで脳梗塞を「治した」症例なら経験がある(■ミキプルーン、代替療法、善意の素人)。通常の経過での回復を、家族はミキプルーンのお陰だと誤認したが、いちいち指摘しなかった。もちろん、回復がミキプルーンによるものかどうか、医学的な見解を聞かれたら正直に答えただろうが、実際には「びっくりされたでしょう?」としか聞かれなかった。
私は、びっくりしたと答えた。許可なくミキプルーンを勝手に食べさせた行動にびっくりしたのは事実だからだ。今頃、家族は、ミキプルーンのお陰で医師もびっくりするほど回復した「体験談」を話しているかもしれない。
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その絶対的な信仰に、販路を切り開いて大量の在庫を捌かないといけないという経済的な切迫感、さらに時には“善意”なども綯い交ぜになって、親族や友人との間の人間関係を破壊するほどの強引な販売活動に走る人もいるようなのです。
↓例
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http://www.jineko.net/forum/%e3%81%99%e3%81%b9%e3%81%a6%e3%81%ae%e5%ba%83%e5%a0%b4/25748/
ミキプルーンを勧められて困っています。 はじめまして。双子ママといいます。自宅の隣にミキプルーンの代理店をやっている方がおられ、毎日の様にゼリーやお菓子、サンプル品をもってこられます。セミナーにも参加しないか(12000円必要)とかいわれます。双子育児中だというと、預かってあげるといいます。近所つきあいと思い、「プルーン一個かいます。」」というと、双子なんだから栄養がいってないから、子供のためにいろいろ買いなさいとまた、きりかえされました。インターホンは無く、ベルだけなので、どうしてもでてしまいます。
私の家の食費は4万円ぐらいなので、それを考えても、高額な商品は買えません。確かに栄養は重要で、未熟児でうんでしまったのも私の貧血にあるのでは?とも思っています。目上の方なので、断りにくいし、声をかけてもらうことはうれしいんです。どう思われますか?
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親戚の押し売りで困っています
http://dospara.okwave.jp/qa3409726.html
親戚がミキプルーンや健康食品を信じているらしく勧めてこられて困っています。その人は代理店をしていて毎年海外旅行に招待され、研修だからと言っていました。だいたいどれくらいの商品を販売すればそれくらいのランクになるのか、どんなマニュアルで勧誘するのか教えてください!近いうちに会うのでそれまでに断りかたを考えたいです。お願いします。
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http://www.sos-file.com/sossos/m_mikip1.htm
私は病気を患っています。食生活面で悩んでいたので、販売員に説得されてつい栄養補助食品を購入してしまいました。その後、痒み、腹痛、頭痛が続くのでこのことを販売員に報告しました。
すると、販売員はこう言うのです。「この製品は自然の食品でできているから頭が痛くなるはずはありません。」「あなたの体が病気になる前に戻ろうとしている証拠ですよ。今は苦しいけど大きな山を乗り越えて頑張りましょう。」根拠の無い言い訳に開いた口がふさがりません。
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皆が皆こんな具合ではないのでしょうが….傍から見たらマルチと言うよりも、何だか新興宗教みたいな感じですね。三基の製品自体は、“適度に使っていれば”それなりに良いものだ、というコメントも結構見かけたのですが。
で、その“キャンペーン=研修”旅行の話に戻ると、基本的にその参加者は、三基製品への“信仰心”の強い人々ばかりなわけで、カルト的な雰囲気が濃厚らしく….。
たとえば、こんな↓風に。
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http://okwave.jp/qa/q488654.html
販売方法はとても疑問のあるものときいています。
販売成績優秀な人は会社持ちで豪華海外旅行に連れて行ってもらいます。その旅行(ヨーロッパのとある都市です)の現地のガイドさんを知っているのですが、その方曰く「バスの中でもシュプレヒコールを全員でやったり、全員涙を流しながらの表彰会など、まるで宗教団体のようだった」と。ま、この話イコールマルチという訳ではありませんが、ちょっと普通じゃないですよね。
(後略)
参考URL:http://www.makani.to/akutoku/bbs/qa/pslg69647.html
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イスタンブルでのそれも何となく想像がつきますね。前述の2chのミキ・スレッドによれば、この旅行では、組織の一大イベントとしての旅行自体にハクを付け、かつ参加者らが今後も販路拡大に邁進するためのモチベーションを高めるためか、毎年、著名人が講演に呼ばれるのが常なのだとか。セルカン氏の講演もその一環だったのでしょう。
セルカン氏がそこで何を話したか、また、氏と三基商事との間に、そもそもいかなる関係があったのかは分かりませんが、
こういう↓常日頃からのカルト的なるものとの相性の良さを見る限り、
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類はカモを呼ぶ - セルカンカレッジ静岡に集まった人々とは
http://neta.ywcafe.net/001034.html
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実は,案外深いのかもしれない。
まあ、それはともかく、
“営業所”の人々が、捌けるかどうか分からないほど大量の三基製品を一括購入、しばしば周囲との人間関係を悪化させてまでその旅行に参加した見返りが、現地での勝手な“セルカン氏の追っかけ”認定だとしたら、それはあまりにもひどい話ですね。
心から同情いたします。合掌。
話が本題から大分反れましたが、
さて、このミリエット紙が報じた若きトルコ人“科学者”の“壮挙”について、トルコの人々はどのように反応したのでしょうか?
記事のコメント欄の部分には、結構コメントがついていました。
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<ハルクのコメント>
http://yorum.milliyet.com.tr/Yorumlar.aspx?SayfaNo=1&&HaberKod=G_434986#Yorumlar
論評ハルク1号
大したもんだよ、おめでとう。としか言いようが無いな、本当に。
論評ハルク2号
一言で言って、完璧だ。我が国の誇りだよ。個人的に日本人にはすごく興味があるんで。彼には感謝してます。
論評ハルク3号
大したものだ!この人はそれほどハンサムではないけど…要するに日本ではカリスマだということだな(90%が女性!)。セルカンさん、もしこのコメントを読んでるんだったら、俺は言いたい。貴方のように流出した頭脳は、もはやトルコに戻るべきだと※。
※カリスマ云々の件はともかく、この点には心の底から同意するw
論評ハルク4号
ブラボー!ブラボー!….しかし、うちらで国家級の勲章該当者って、二流のテュルキュ歌手(テュルキュ=民謡風の歌謡曲)みたいな連中だよな。アラベスク歌手(アラベスク=日本で言えば演歌に該当するような歌謡曲)がいればそいつに国家勲章が与えられる、みたいな…..。※
※いずれにしても、詐欺師にやるよりは良いと思う。
論評ハルク5号
一言で言えば“ブラボー!”だな。これは誇るべきことだ。“セルカン=アヌルル”には観光省から感状が贈られるべきだと思うよ。いや本当に!
願わくば、こういう起業精神に富んだ若者がもっと世に出でんことを※、インシャッラー。ただ、政府はこの種のプロジェクトにもっと報奨する必要があるな……。
※観光省って…wあと、セルカン氏流の起業精神は全然いらないと思うw。
論評ハルク6号
うちらにもこの種の人物がいないと駄目だな。わが国にとっては凄く大事なことだ。
論評ハルク7号
偉いな。こういう知識人がいるのは実に素晴らしい。海外でトルコのことを紹介したり、観光客をトルコに呼び寄せたりするのは国威の発揚に役立つだろう。今トルコで悪いことばかりが起きているだけに、このニュースはとても良い知らせだと思う。
論評ハルク8号
セルカンさんに感謝の意を表します。 みんな、もう俺たちにもこういう人たちが必要なんじゃないか?世界は今やこんな形で発展と成功を求めている。先進国でこういうのはよく目にするわけだが、言わば俺たちでもやれるってことだ。そういうわけで、みんな、よろしくw
論評ハルク9号
おお、こんなトルコ人がいたとは….立派なもんだ。アッラーの御加護あれかし。
論評ハルク10号
JASA(←JAXAの間違いか?)…日本のNASAで働く唯一のトルコ人であるどころか、唯一の外国人とは※。おめでとう、そして有難う、セルカン=アヌルル。
※くどいようだが、セルカン氏のJAXAでの任期は2005年で既に終わっている。
論評ハルク11号
凄えよ….俺はあんたのファンであり、あんたのことを誇りに思っている….成功を祈るよ、兄弟….
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まさに大絶賛ですね。しかし、まさかこの一年後に破局が待っていようとは……。
→(7)に続く
“Yahoo知恵袋”で、ミキプルーンのマルチ商法の仕組みと“キャンペーン旅行”について、より具体的に分かる書込みがありました。
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「ミキプルーンを食べて1年あまりですが12セット20セット40セット40セット...」
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1211588872
ミキプルーンを食べて1年あまりですが12セット20セット40セット40セットと買いました営業所になりとやすくなりますからということから買いましたがまだなりません。どうなってるんでしょうか?
三木商事の製品はとても体に良いからと勧められ1年あまり食べました。
※この人は知人と同じくらいの量のミキ製品を購入したにも拘わらず、その知人のみが組織の中で“会員”から“営業所”へと昇格し、自分自身はヒラ“会員”のままなのが不満で仕方が無いらしい。とりあえず、読点が無くて非常に読みにくい文章なので、途中は省略。
製品については良いとは思いますけれども良い製品なら消費者がみな同じ価格でなければとおもいます。いかがですか? おかしいとおもいませんか?これではネズミ講と変わりがないように思います。
良い製品ならば本当に消費者にきもち良く食べられるよう会社は方針を見直す必要があると思います
・ベストアンサーに選ばれた回答
ミキプルーンは「連鎖販売取引」(いわゆる『マルチ商法』です)で販売されています。仕組みは「ねずみ講」と似ていますが、法的には別物になります。
一般人→会員→営業所→代理店というランクがあり、それぞれ商品の購入代金が違います。
会社が代理店に商品を卸す時は定価の40%くらい。代理店が営業所に販売する時は定価の50%前後。営業所が会員に販売する時は定価の60~70%・・・だったと思います。
会社が取引するのは代理店のみで、それ以降の商品販売については全てを代理店が仕切り、会社は全く関与しません。
少し前の話ですが、一定期間に規定数以上の商品を買えば営業所になれると聞きました。詳しい数字はそのお知り合い(たぶん代理店でしょう)に訊くのが早いと思います。
代理店を対象にしたキャンペーンというものがあります。一定期間(3ヶ月程度)に500セットとか700セット以上を売り上げれば、海外旅行に行けるんです。そのために代理店は必死で売り込むわけです。あなたは単に「カモ」にされているとも思えるんですけど、どうでしょうか?
会社が販売方法を変えることは無いでしょう。この方が儲かりますから。代理店のみが取引相手で、商品さえ代理店に回せばあとは勝手に売ってくれるんです。会員や営業所の返品も代理店が処理します。代理店は代理店資格との絡みもあり返品することがほとんどないため、会社は損をすることがありません。
それにキャンペーンなどがあれば、一つの代理店で短期間に多数の(少なくても1,000セット、多ければ1万単位のセット数)商品を買い込むことがあるんですから、方針転換などするわけがありません。
末端の消費者のことを考えている姿勢に見えますか?
同じレベルの品質で、妥当な価格で買える商品はドラッグストアでも通販でも数多く揃っています。一度に何十セットも買わなければ安く買えない商品より、最初から納得できる販売方法と価格の商品を買った方がいいと思いますけど。
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“会員”に商品を売ることのできる“代理店”やその下の“営業所”は三基商事の一部というわけではなく、法的には独立した“個人事業主”という扱いになるようです。つまり、“代理店”から一般会員に至る現行のマルチ商法ネットワークは、三基商事からしてみれば“卸値”を市場の動向とは関係なく高めに設定でき、かつ何らかの不具合があった場合はそのリスクも回避できるという点で、実に都合の良いシステムらしい。
でもって、Wikiの“三基商事”の項の説明によれば、そのネットワークの中でビジネスとして儲かるのは“代理店”のみで、“営業所”のままだといくら頑張っても採算が取れないようです。
Wikiの“三基商事”の項より引用↓
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その為、ビジネスとして成り立つ収入レベルである「代理店」になるまでに、現在ではだいたい加入して5~10年かかるのが普通である。また、当然のことながら、代理店を目指した者が、全て代理店になれるわけではなく、仕事とするには採算が取れないことを承知の上で何年も活動し続ける者が多いのも他の連鎖販売取引企業とは一線を画する現象である。
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そして、“営業所”から“代理店”に昇格するためには、規定の数の商品を売り上げることもさることながら、直属の“代理店”の推薦に左右される部分が大きく、非常に難しいのだとか。
諸々の問題企業への苦情を集めたサイト”苦情の坩堝”より↓。
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http://www.sos-file.com/sossos/m_mikip2.htm
三基のシステムでは、ビジネスとしてやる場合、まず一般会員から営業所になり、最終的に代理店になることを目指します。営業所には、一定期間に規定の数の商品を買えば誰でもなれますが、代理店になるにはいくつかの規定があります。三基では、代理店しか商品を仕入れることができませんし、商品出荷の権限も代理店にしかないので、代理店にならなければ儲からないのです。
で、その代理店になるにはどうしたらいいのかということなのですが、まずどこかの代理店の下で営業所の資格を得、一定の売上を上げたら、その上位代理店が会社に推薦状を書き、代理店昇格試験(これは名目上のものらしいです)に受かってはじめて代理店になるのです。
ただし、この売上実績というのが非常に曖昧で、一応のガイドラインはあるものの、それ以下では絶対にダメというわけでもなければ、それ以上あったら自動的に代理店なれるわけでないのです。一番のポイントは、自分の親代理店に推薦状を書いてもらえるかどうかにかかっているのです。これを書くか書かないかは全て代理店の胸三寸で決まります。
これが、一種の徒弟制度に近いもので、一度付いた代理店と合わないからといって、他の代理店につくことは禁止されています(これはものもと代理店同士が有力営業所を取り合うようなトラブルを避けるための決まりみたいです)ので、代理店に昇格したい営業所は、親代理店のどんな無理難題も聞き入れなければなりません。無理難題とは、言わずとしれた商品の大量購入(代理店への多額の金銭の受け渡し)です。
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それはともかく、上述の“Yahoo知恵袋”の書込みで気になったのは、この↓部分でした。
>代理店を対象にしたキャンペーンというものがあります。一定期間(3ヶ月程度)
>に500セットとか700セット以上を売り上げれば、海外旅行に行けるんです。その
>ために代理店は必死で売り込むわけです。
例の“キャンペーン=研修”旅行というのは、そのマルチ商法ネットワークを束ねる各地の“代理店”に勤労意欲を高めさせるための“報奨旅行”みたいなものなのか?
それについては、同じく“Yahoo知恵袋”にさらに詳しい書込み↓がありました。
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ミキプルーンの海外研修について
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1223307212
代理店や営業所ではないただのミキ会員でも海外研修に参加することは可能なのでしょうか??去年義理の母がヨーロッパの海外研修に参加してきました。
2chで海外研修に行けるキャンペーンは2・3・4月で最低でも480セット(230万円相当)を購入すればいけると書いてありましたが、それって代理店や営業所がそれをクリアすれは、その自分の下の人たちを連れて行くことができるようになるのか、個人個人で最低480セット購入した人のみが行けるのかが知りたいです。
(以下略)
ベストアンサーに選ばれた回答
海外研修旅行は、営業所を対象にしたものですので、ミキ会員では参加できません。キャンペーンに乗るには、その前に営業所の資格を取得しておくことが必要です。現在の取得基準は3ヶ月で60セットです。
昨年のヨーロッパ(ドイツ)旅行は、一昨年の春のキャンペーンの通年型(600セット)だと思います。通常の、2、3、4月の3ヶ月で480、540セットではなく、2月~翌年1月までの12ヶ月間に600セット分、金額にして297万円です。
600セット分を毎月コンスタントに出荷すると、月平均50セットとなり、金額にして247500円です。毎月50セットを自分で消費するか、傘下の会員に販売してさばければ特に大きな問題はないでしょう。ただし、売れないと、代金だけ支払い済みにし、実績を維持し、商品は未出荷のまま預け在庫にしておく場合が多いのです。
参加者は、各自がそれぞれ営業所になり、それぞれが480以上の実績が必要です。 けっして、上の人の実績で下も参加可能などと甘いものではありません。しかも、これだけ購入させておきながら、招待旅行ではなく、きちんと十数万円の普通の旅行代金を参加費として支払って行くのです。
お義母様は、自分は営業所ではなく、ミキ会員で、しかもそんなに大量に買ったわけではないと仰っているのですか?キャンペーン旅行に参加する人の中には、健康食品を何百万円分も買ったことを家族に言えず、営業所になったことも隠したい人がいます。
ミキは、購入した在庫を全て自宅に引き取る必要のないシステムなため、手元に少ない(山積みされていない)為、家族もまさかそのようなことになっていると最後まで気づかない場合が多いのです。
このままずるずる続けていけば、また今年もキャンペーンに誘われることになり、お義母さんか亡くなる時は、あるはずと思っていた預貯金が全部ないということも考えられます。ご主人と相談して、早く手を打つことをお勧めします
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また、前述のサイト“苦情の坩堝”ではこんな↓ことが.......
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http://www.sos-file.com/top.htm
>私の知り合いは、たぶんミキの関係で海外に行ったらしいのですが、
これは720セットのキャンペーンにのった、と考えてよさそうですね。 旅行代金の負担金額が多くなるそうですが、540セットというコースもあるそうです。一人100万円相当(と三基は言っている)の旅行が720セットだと10万円、540セットだと20万円だそうです。 2~4月までの三ヶ月間でこのセット数を達成した人が上記の金額を負担して研修旅行に参加する権利を得られるとのことです。
各代理店は、自分のダウン※を何人このキャンペーンに参加させることができるかを競うわけですから、必死になって買わせます。
※傘下にある“営業所”のことらしい。
お金を持っている気の弱い老人をターゲットに、家に上がりこみ、相手が根負けするまで決して動きません。最後には、通帳を持たせて一緒に銀行まで行き、代理店の口座へ入金するところまで面倒を見るので逃げられません。
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なるほど。 件の“研修=キャンペーン”旅行の直接の対象となるのは、“代理店”よりもむしろ、“営業所”の方らしい。それも、“売り上げ”というより“買い上げ”に対する報奨といった感じですね。もし彼らに傘下の“会員”がいなければ、何百万円か分の在庫を自分らで消費するしかないという….。
一方で、その上にある“代理店”は旅行に参加させた“営業所”の数だけ組織内での株が上がり、かつその分のマージンも入ってくるというわけです。
しかもその上で、(一般のツアー旅行に比べれば多少安いとはいえ)旅行の参加費まで払わねばならないとしたら、“営業所”の人たちは本当に損ばかりではないか、と第三者の目には見えてくるわけですが、彼・彼女らがそれほど熱心に“研修=キャンペーン”旅行に参加したがる理由は何なのか?
“代理店”の意に沿わないと将来昇格できないというビジネス上の理由もあるんでしょうが、それだけでもないらしい。
というのも、前述のwikiの記述にもありましたが、“三基商事”の商法が“アムウェイ”など他のマルチ企業のそれと違うのは、その“健康イデオロギー”にあるようなのです。
三基商事が扱っている商品は主に“ミキプルーン”等の健康食品であり、その販売活動は当初から“健康増進活動”と絡めて展開されていたとのこと。会社側はその手の啓蒙セミナーを頻繁に開いており、ビジネス云々に関心のある人よりも、自らや家族の健康に問題を抱える人々が取り込まれることが多いのだとか。
それ故に、末端の“営業所”とか“会員”とかいった人々の中には、自分らがマルチ商法の一端を担っているという自覚は無く、日本人をもっと健康にするための社会活動か何かをやっているような感覚で、周囲に三基製品を売っていたりもするらしい。そうした人々にとっては、“キャンペーン=研修”旅行への参加というのは、一種のステイタスなのでしょう。
→(6)に続く
セルカン氏の“凱旋準備報道”の中にはこんな↓凄まじいものもありました。2008年8月22日付けのミリエット(Milliyet)紙の記事です。
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「日本で働くトルコの若き知識人、セルカン=アヌルルが企画した“セルカンの国を知ろう”プロジェクトの一環で、日本人の団体がイスタンブルを観光」
原題:Japonya’da çalışan genç Türk bilim adamı Serkan Anılır’ın yürüttüğü “Serkan’ın ülkesini tanıyalım” projesi kapsamında Japon kafileleri İstanbul’u geziyor
http://www.milliyet.com.tr/default.aspx?aType=HaberDetay&ArticleID=981279
ミリエット紙 2008年8月22日
日本で9年間暮らしている若きトルコの知識人セルカン=アヌルルが、“セルカンの国を知ろう”と題したプロジェクトを企画。一度に3468人もの日本人をイスタンブルへと連れてきた。
セルカン=アヌルル(35歳)はトルコではさほど知られていないが、近年では日本で最も人気のあるトルコ人である…。9年間東京で生活しており、東京大学では准教授※の職にある。
※実際には“助教”
また同時に、日本宇宙航空開発機構(JAXA)の技術開発部長※も務めている。
※実際には任期付き研究員で、2005年に任期満了。
8つの言語を話し、これまでに訪れた国の数は101ヶ国。短い睡眠時間で人一倍思考し、常人なら考えも及ばないような発想を現実のものとする科学者なのだ。現在では、インフラ・フリー建築や、環境によって自ら思考する“ロボット住宅”のプロジェクトについて研究を続けている。
また、日本の国営テレビ局NHKにてラジオ番組を制作※。日本においては科学や芸術、文化的な活動においてその名を知られている。
※ 37%の視聴率を叩き出したとされるセルカン氏プロデュースの怪物教育番組(但し、その存在は未確認)のことか?しかし、実際にそういうラジオ番組が存在するのか、あるいは全てセルカン氏の住むパラレル・ワールドでの出来事なのか、はたまた例の如くトルコの新聞記者の適当な脳内変換なのかは、アッラーのみぞ知る。
そのアヌルルが最近関わった大きな仕事が、2007年の6月に日本航空(JAL)の雑誌でトルコについて説明した15ページの記事の編集と、JALが企画した“セルカンの国を知ろう”プロジェクトだ。JALは、そのトルコのページに人々が感じる興味・関心とアヌルルの人気を組み合わせたわけだが、インターネットを通じて募集をかけた所、1年半の間にほぼ3500人の日本人が“セルカンの国を知り”たがっていることが判明したのだった。
アヌルルの言によれば、“プロジェクトは1年半前に始まりました。<セルカンの国へ行こう!>の名でこのプロジェクトを公表したところ、3568人の応募があったのです。今は、皆イスタンブルを団体で観光していますね。私たちは毎日講演活動を行っており、その主任講師が私なのですよ。 この旅行における我々の目的は、トルコと日本の間の関係を強化することにあります。講演では、私の日本における研究について説明しました。私は、二国間の友好を完璧なものにしようと努めているのです。”とのこと。
<90%が女性>
アヌルルは、8月10日から22日にかけての“セルカンの国を知ろう”プロジェクトの一環で、団体でイスタンブルにやってきた日本人の90%が女性であると説明。“6つのホテルに滞在中の日本人の団体中、22~50歳のグループでは女性が90%を占めますね”と言う。
イスタンブルに3500もの日本人を連れてくるという、このプロジェクトから何ら実利的な見返りは得ていないと説明するアヌルルは、“我々は一年半の間に何度も集まりました。絨毯を買うためにここに来た人など誰もいない。彼らはトルコの人々を知り、イスタンブルを見るためにやってきたのです。この組織によって2つの国をまた一歩近づけ、東と西のアジアの間に架けられた橋を僅かながらでも補強することができれば、それは我々にとって何よりも嬉しいことなのです。”と語った。
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<セルカンの国へ行こう!>か。2002年のワールドカップの後、日本女性の間でトルコのサッカー選手イルハン=マンススの人気がピークにあった頃、その母国における勇姿を一目見たいというファンを狙って、どこかの旅行会社が“イルハン観戦ツアー”を組んだとか組まなかったとかいう話がありましたが、まさかそれのセルカン版があったとは。“セルカン王子”かよw。それも主催がJALという…...。
いや、セルカン氏の言うことだからといって、何でもかんでも嘘だと決めてかかるのはよくないですねw。現在の“私塾”の方の盛況ぶりを見る限り、本当にそういうこともあったのかもしれない。
とりあえず、ネット上で検索してみたところ、記事の中にあった“2007年の6月に日本航空(JAL)の雑誌でトルコについて説明した15ページの記事”というのは、どうやら実在するらしきことが分かりました。
この↓サイトで概要が紹介されています。
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2007年12月10日アニリール・セルカン トルコ 400年前の手紙
JALの機内誌より。トルコ人初の宇宙飛行士候補にして、小説『タイムマシン』等の著作もある東京大学助教アニリール・セルカンによるオスマン帝国の建築家シナンの物語。
http://blog.livedoor.jp/chokusuna0210/archives/51223184.html
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オスマン帝国の最盛期に活躍した天才建築家シナンが、自らが手がけたイスタンブルのあるモスクが何百年後かに改築されることを見越して、その土台の部分に設計図や改築要領を予め隠していたという話らしい。
原文を読んでないので何とも言えませんが、以前のエントリで紹介した“オスマン帝国で発明された世界初のロボット”と非常によく似た匂いがするのは気のせいか。
しかし、このコラムとセルカン氏の人気wのみで三千数百人(9割が女性)も動員できるのか?日本語のネット上だとそのJALの記事の方はともかく、ツアーの痕跡がまったく見当たらないのです。
ではトルコ語の方はどうかというと、上記のミリエット紙の記事から一ヶ月ほど後の2008年9月23日、技術系ポータルサイト“テクサトゥル(Teksatır)”にセルカン氏への長いインタビュー記事が掲載されていました。
その中に、こんな↓一節が。
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「アタ※の名を天空に大書しよう!」 テクサトゥル 2008年9月23日
原文:Ata'nın adını gökyüzüne yazacağız!
http://www.teksatir.com.tr/soylesi/1046/1/04-12-2009/atanin-adini-gokyuzune-yazacagiz.aspx
※ このインタビューでは、セルカン氏が進めているとされる“ATA(アタ)・宇宙エレベーター”計画の話題が詳しく語られているため、このような題名になっている。なお、“アタ”はトルコ共和国建国の父アタテュルクから取っているが、その“アタ”とはテュルク系固有の語彙で“父親”の意(現代トルコ語だと父親はアタではなくアラビア語起源の“ババ”)。
(前略)
テクサトゥル:現在は、トルコと日本の間の架け橋を強化する目的で企画されたプロジェクトのために、イスタンブルにおられるんですよね。このプロジェクトの内訳について、またそこでの貴方の役割について、お話いただけますか?
セルカン=アヌルル:日本のミキ社が、その社員研修プログラムの一環として、3000人もの団体によるイスタンブル旅行を企画しました。この旅行の目的の一つが、トルコのことを知ってもらうことだったのです。やってきた彼らのために、私も一週間もの間毎朝、講演を行いました。我々の研究について話す一方、日土関係の発展に貢献できるよう努めたのです。
彼らは我が国について多くの知識を得て、とても満足して帰っていきましたよ。あちらでも、周囲に対しトルコのことをずっと好意的に伝えているということです。
(後略)
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その一ヶ月前に、ミリエット紙で語っていた内容とはまったく違いますね。どちらもセルカン氏の口から出ている言葉ではありますが、現実の氏の日本における知名度や人気を考えると、こちらの方がより事実に近そうです。
つまり、実際には、日本のある企業がイスタンブルへの研修旅行を行った際に、セルカン氏が現地で講演を依頼されたというだけの話なのでしょう。
セルカン氏は社会への影響力の強い全国紙・ミリエット紙の取材ということで、自らの日本における存在感の大きさをアピールしたかったのか?その講演の件に、かつてJALの機内誌に寄稿したコラムを絡めて話を膨らませている内に、いつの間にかJAL主催の<“セルカンの国を知ろう”ツアー>などという、9割以上がウソみたいな話が出来上がっていたのではないかと思われます。
それにしても、3500人で一斉に海外に社員旅行。しかも9割が女性なんて、“ミキ”とは一体いかなる会社なのか?これまた全てセルカン氏の脳内設定ではないかとも思ったのですが、一応、“セルカン トルコ ミキ 2008年 研修 旅行”みたいなキーワードで検索したら、 こういう↓のが出てきました。
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<イスタンブール研修旅行 >アニリール・セルカンさんの講演. スライドを使って様々な話がありました。ロボットと人間はどのように共存してゆくのか、宇宙 ... 鰯のように飛び跳 >ねる、鰯踊り. 満月の夜空に、盛大に花火が上がりました。 最後の花火は >MIKIの花火. ホテルのロビーで ...
http://mikiprune.com/4.htm
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既にリンクが切れていて、続きは読めないのですが、どうやら“ミキ”とはあの“ミキプルーン”で有名な“三基商事”のことらしい。
上述のキーワードに“ミキプルーン”と“三基商事”を加えてさらに検索にかけると、 今度は、こういうもの↓が出てきたのでした。2ch内での三基商事絡みのスレッドを保存したものらしい。以下、件のトルコ旅行に関わる書込みを抜粋。
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ミキプルーンはどうなの? 三基商事②
http://park.geocities.jp/antiprune/2ch2.html
827 名前: 名無しさん 投稿日:2008/08/06 22:17
海外キャンペーンのトルコ旅行、外務省から危険情報が継続中なのに、旅行は中止にならないらしい。こんな危ない状況でも、中止に出来ない理由って何なのでしょうか?
(後略)
829 名前: 名無しさん 投稿日:2008/08/06 22:55
>827
キャンペーン旅行は、参加負担金として、通常のツアー代金並みの金額を支払っています。今回のトルコ旅行は、480セットコースで11万円、540セットで16万円です。キャンペーン期間中、下に営業所を一人作れば1万円引きになりますが、いずれにしろ、一人10万円以上の金額を取っています。参加者は、4000人とも5000人とも言われていますので、金額にして5億円以上の金額です。これだけの人数なら原価などたかが知れていますので、利益は莫大です。旅行を中止すればこの金額を返金しなければなりません。旅行会社は、三基商事の子会社でこのキャンペーン専門です。何よりも金集めが優先のミキが、中止などするわけがありません。
971 名前: 名無しさん 投稿日:2008/08/22 00:02
通常のツアーのような観光をするか、セミナーのようなことが多いかは、その年によります。
(中略)
必ず共通しているのは、最後に全員集合して、大集会になることです。ベルサイユ宮殿を借りて晩餐会とか、国連の会議室に集まって、何とかさんの演説を聞くとかその年によって違います。
今回のトルコ旅行6日間は、
1日目 出発
2日目 イスタンブール観光
3日目 イスタンブール観光
4日目 ミキオリジナルセミナー&パーティー
5日目 空路で帰国の途へ
6日目 日本着
です。 2、3日目の観光は、トプカプ宮殿とか、ボスポラスクルーズとかの普通のトルコツアーの定番の内容です。宿泊は、5つ星ホテルのツインルームですが、日本人がトルコを旅行する場合は特に珍しくありません。
(後略)
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書き込みの日付はみな2008年8月となっていますから、その時期に三基商事がイスタンブルへの研修旅行を行ったのは事実なのでしょう。また、参加者が3500人以上というのも、その中でセルカン氏が講演に呼ばれたのも本当のようです。 ただし、セルカン氏が講演を行ったのは恐らく、
>4日目 ミキオリジナルセミナー&パーティー
の際のみで、本人が言っていたように“毎朝やってた”というのは多分嘘であると思われます。
あと、上述のミリエット紙の記事にあった、“イスタンブルに3500もの日本人を連れてくるという、このプロジェクトから何ら実利的な見返りは得ていない”というのも疑わしい。
そもそも、旅行の参加者を当人らの預かり知らない所で勝手に自分のファンに仕立て上げた挙句、散々売名に使っている癖に何を言ってるんだお前は、おい?といったツッコミはさて置き、三基商事の側からそれ相応の講演料が支払われていたと考えるのが妥当でしょう。
それはそうと、スレッド内の書き込みは三基商事とこの旅行に対し妙に批判的というか、辛辣ですね。どうやら普通の社員旅行という雰囲気ではなさそうです。文中に盛んに登場する、“キャンペーン旅行”、“~セット”、“代理店”、“営業所”とは一体なんなのか?
Wikiの“三基商事”の説明にはこう↓ありました。
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(前略)
三基商事自体は、「特定利益」「特定負担」がないことを根拠に、自社の販売システムを連鎖販売取引とは認めていない。 しかし、実際には、ポジションの維持条件や、昇格条件などは存在し、それを満たす為に勧誘した人を販売員にしなければならないといった連鎖販売独特のシステムは厳然として存在するので、三基商事としては、社外的にも社内的にも自社が連鎖販売取引の会社であるか否かということについては、微妙に明言を避けている。
(中略)
三基の会員は「ミキ会員」と呼ばれ、「営業所」「代理店」の順で格上げされていく。なお、三基の会員は女性が多く、加入のきっかけは、幼稚園のママコミュニティであったり、友人・知人を介して広がることが多いが、他の連鎖販売取引と大きく違う点は、当初の目的が、「健康運動」であり、他社のように、最初からビジネスが目的で会員になる人は極めて珍しい。誰もが大なり小なり抱えている自身や家族の健康不安を三基の商品で解決しようとするのが、殆どの会員の加入動機となっている。
(後略)
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要するに“三基商事=ミキプルーン”というのは、実質的に“アムウェイ”等と同じようなマルチ(連鎖販売取引)商法の会社のようですね。親会社を頂点としたピラミッド上の販売組織があり、その個々の末端が人脈を利用して販路を広げれば広げるほど、組織の上の方にいる連中は中間マージンの発生で潤うというアレです。
“営業所”とか“代理店”とかいうのは部署の名ではなく、その組織の中での個人の位置に応じて与えられる階級名らしい。会員の多くは主婦みたいなので、ミリエット紙の記事にあった“参加者の9割が女性”というのも大方事実なのでしょう。ただ、それがセルカン氏のファンではないというだけでw。
それと、気になるのがセルカン氏がNHKで製作に関わり、視聴率記録を塗り変えたTV番組という奴なのですが、視聴率37%というのは確かに物凄い記録ですよ。
どれぐらい凄いかというと、例えば、2008年度のNHK紅白歌合戦(2008年12月31日)が42.1%、昨年の3月、WBCの第1ラウンドで、日本代表が韓国をコールドで破った試合は37.8%でした。
ちなみに、日本のTV史上で最高の視聴率は1963年の12月31日に放映された第14回NHK紅白歌合戦(81.4%)ですが、セルカン氏の指す記録というのはそういうことではないでしょう。“教育番組”の枠内での記録かと思われます。
何しろ、紅白に匹敵する視聴率を稼ぎ出したお化け番組です。ネット上に何らかの記録が残っていないわけがない。ということで検索したら、
セルカン氏のブログのこんな↓記事が出てきました。
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2007年3月8日
えいごでしゃべらないと Jr.
http://blog.anilir.net/?day=20070308
今度、「えいごでしゃべらないとJr.」に出演します。NHK教育の人気番組「えいごでしゃべらないと」を見たことがある人はたくさんいますよね。その ジュニア版が4月からスタートするのですが、第一回目の先生に僕が選ばれたのです!光栄なお話しです。新宿の小学校へお邪魔し、宇宙の話しやインフラがな い環境での暮らし「Infra-Free Kids]を創造し、コミュニケーションをしました。
特に番組の最後に注目! 放送は、4月2日(月)午後19時から15分間。何度も再放送もあるそうです。是非、ご覧ください!
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この番組なのか?いや、2007年3月で一回目ということは、上記の記事が新聞に出てから3ヶ月以上後の話です。時期的に合わないし、文面から判断するに、セルカン氏は作り手の一人ではなく、単なる出演者として関わっているらしい。これじゃないでしょう。
トルコ語の新聞記事には、この“番組”について多少触れたものがありました。2007年11月18日付けのミリエット(milliyet)紙の記事です。
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「ヘディエ女史※、日本の子供たちに宇宙エレベーターについて説明」
ミリエット紙 2007年11月18日
原文:Hediye Hanım Japon çocuklarına uzay asansörünü anlatıyor
http://www.hurriyet.com.tr/pazar/7708843.asp?top=1
※日本未来科学館が製作したアニメ「宇宙エレベーター」の主要な登場人物の一人。セルカン氏はこれに“監修者の一人”として参加しているが、トルコのメディアに対しては話を膨らませて“自分が監督した”と話していた。これについては後述。なお、このヘディエ女史というキャラはトルコ人の女性科学者という設定で、その容貌は今は亡きセルカン氏の祖母がモデルらしい。
(前略)
<“早熟な小さきものたち”という番組>
セルダール(←ママ)=アヌルルは、子供たちと良い関係を築くのに成功している。彼は東京のJ-Wave(Japan Wave)というラジオ局でBlue Planet(蒼い惑星)というラジオ番組をやっていた際に、日本の国営テレビ局であるNHKから依頼を受け、子供向けの番組を作り始めたのだ。バルシュ=マンチョ※の“7から77へ”という名の番組に閃きを得た、その番組の名をトルコ語に訳するとしたら、“早熟な小さきものたち”に近いと彼は言う。
※ バルシュ=マンチョ(1943~1999):トルコの人気歌手。十何年前に日本の某宗教団体の後援により日本でコンサートを開いたことがあるのだが、そのために彼が日本でも人気があるものと勘違いしているトルコ人は、今でも結構多かったりする。
↓cf.
http://plaza.rakuten.co.jp/elmachai/diary/200509020000/
そして、応接間に飾ってある日本の品の数々を見せてくれました。
信楽焼きか、なにか、とっても高そうなお皿なんかもたくさん飾ってました。有田焼かな?よくわかりません。
ある方々からのプレゼントだそうです。
よくよく聞いて見ると、池田大作先生だとか!!
そう、彼は創価学会の信者だったのです。
仏壇がどーんとあるわけではなかったですが・・・。
創価学会の催しで呼ばれて、コンサートもしたことがあるんだそうです。
このアニメ映画(←セルカン氏が監修者の一人として関与し、日本未来科学館が製作したもの)を、観客たちとともに何度となく鑑賞したというセルダール(←ママ)=アヌルルは、会場で彼らと話をしている。
“日本の子供たちはちょっと内気ですね。学校の教育が厳しいものだから、人見知りになっているのです。映画の最後では私の顔も出てきて、とても短い話をするんですけどね。彼らは、<この人の日本語うまいじゃない!>と言って、勇気を出して話しかけてきますよ。特に、小さな女の子たちは<どうして髪を後ろになでつけてるの?>とか<どうして髭を生やしてるの?>みたいなことを尋ねてきます。“
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セルカン氏が参考にしたバルシュ=マンチョの“7から77へ”という番組は、トルコ語版wikiによれば,TRT(トルコの国営放送)で1988年から長きに渡って放映された子供番組らしい。
その番組では子供が大人を演じるようなコーナーがあったようで、セルカン氏プロデュースの“早熟な小さきものたち”もどうやらそれっぽいのですが、結局、ネット上ではその存在を確認することはできませんでした。
まあ、NASAでの宇宙飛行士訓練歴からスイスでの架空の学生生活まで何でも捏造してきた人物ですから、ちょっとくらい自己プロデュースの子供番組について騙っていたとしても、なんら驚くべきことではないかもしれない。
ただ少し気になるのは、それが完全に0からの捏造なのか、それとも捏造のきっかけになるような何かがNHKとの間であったかということです。
→(4)に続く