NHKの1チャンネルを見ている時には、気象情報目当てでデータ放送も表示させることが多い私。今夜、とても珍しい状況になっている。要は、安倍首相は新国立競技場建設計画を白紙にすると決めた、というニュースを延々と目立たせているのだ。
データ放送のトップ画面には、「首都圏のニュース」と「全国のニュース」の各々1つずつ記事の見出しが表示される(a)。これらの記事は、「首都圏のニュース」と「全国のニュース」の各々のページのいちばん上(つまり最も新しく加わった記事)(b)と同じ。いつもなら、新しい記事がどんどん追加され、古いものから消されていく。
今夜は、19時前に見た時から今(21時過ぎ)まで、(a)も(b)も、ずっと首相が新国立競技場建設計画を白紙にする記事のままだ。
(22時に再確認。「首都圏のニュース」は鉄道の運転見合わせ2件が入ったので3件目に表示されている。が、「全国のニュース」ではまだ最新記事の欄のままになっている。少なくとも3時間以上、というわけです)
詳しく書けば、(a)にも(b)にも、新しい記事が一瞬だけ表示される。だが、すぐに新国立競技場の記事が戻ってきている。また、(a)も(b)の下の記事(本来は2番目に新しい記事が表示される)も、ザハ氏・下村文科省・舛添知事などの関連記事が何度も戻ってきている。
ちょうど今日、先週あたりから政権批判報道がいきなり減った「週刊ポスト」は、編集長を更迭していた、と知った(kojitakenの日記 http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/)。
テレビ局・新聞社・他の週刊誌に統制されている感がある中で、週刊ポストと週刊現代はきっちり報道していた。ひやひやして新聞に載る広告を見守ってきた(読みたい記事の数が多ければ買った)が。ついにやられた、と私は思う。
新国立競技場建設の見直しを安保法制の衆院「通過」の直後にぶつけてきたのは見え見えだなあ、と思っていたが。ここにきてマスコミをこんなに露骨にコントロールするというのは、安倍政権の異様さが一気に3段階くらい上がったようだ。最近は、海外のマスコミからの批判が相次いだこと・「文化芸術懇話会」のことで、ちょっと控えめになっていたかと思うのだが。今、ここまでやるのは、「なりふりかまわずにやる」という政府の意思表示ではないか?
今朝、「モーニングバード」が安保法制を本格的に(第2次安倍政権前のレベルで、という意味です)扱った。とても心配だ。
「マスゴミ」などと言ってきた「右な」(私基準で)人達なら、こういう状態を「正常だ」と評価するのだろうか。それなら、私とはずいぶん基準が違う。