今日の安保法制の委員会中継。長妻議員の質問の最初の方を見た。
長妻議員が、「この法律のデメリット、その部分はどう考えているのか」と質問。安倍首相は、「意味がわからない」と言いつつ自衛隊のリスクとその対応を語った。
(その後、長妻議員は質問を自民党の憲法改正案に切り替えてしまったので、続きはなし。)
・・・えええええ~っ!? なんということでしょう。
野党や国民は法制のデメリットを念頭に置いて反対している。野党議員は国会で質問もしている。なのに、安倍首相にはデメリットが見えていないのだ。噛み合わないわけだよ。せめて、湯川氏と後藤氏の事件を経験した際に、全く考えなかったのかね? ひどすぎて言葉を失う。いくらなんでも程度が低すぎないか?
こんな首相が「抑止力」という概念は頭に入れていて、それにこだわっている。「国民の生命と幸せな平和な暮らし」が失われても、私は驚かない。
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長妻議員「(・・・)週末は、皆さんもそうだと思いますが、地元あるいは全国を巡って皆さんと意見交換いたします。その中で、国民の皆さんからですね、この安保法制についてご懸念などについてですね、総理にお伺いしていきたいと思います。まずはこの法律のメリットとデメリットということなんですけれども、まあ、メリットというのは総理からるるお話をいただきました。この法律のデメリット、その部分っていうのは具体的にどんなようなことが考えられますか」
安倍首相「ま、このデメリットというのが、どういう意味でデメリットということをおっしゃっているのかわかりませんが。そもそも私たちの使命というのは何かと言えばですね、それは国民の生命と、そして幸せな平和な暮らしを守り抜くことでありまして。それを守り抜くために必要な法制を整備をしているところでございます。その中で、もちろん自衛隊の諸君には新たな任務が加わっていくわけでありますが、新たに加わった任務において、その中においてひとつひとつリスクを低減していくために訓練を重ねていく、あるいは情報収集能力を高めていくことは当然のことであろう、とこのように思うわけでございますが。デメリットということにについては、むしろ我々は、我々の使命は何かと考える必要があってですね、この、いつも法律を作るときにですね、その法律のデメリットは何かということを考えることが必要な場合はあるでしょう。しかし、今回の法制はまさになんのためと言われたら、国民の命を守りそして幸せな暮らしをを守り抜くためでありまして。それが新たな法制を必要とする、いわば安全保障環境となっている、とこういう認識のもとに、我々はこの法制を整備しなければならない。こう考えているわけであります」
長妻議員「これは、今の総理の答弁は、法律としてまあメリットデメリットを考えなきゃいけない法律もあるけど、この法律はそうでないかのように私は聞こえたんですが。デメリットはない、まあ、おうかがいしたんですけどお答えがないんでですね。私は、どんな物事でも、特に今回のように大きなですね、自衛隊の任務の変更・安全保障環境の変更、これは当然ですね、やらなきゃいかん、ということもあるかもしれませんけれど。しかし、これにデメリットというのがあって、それを上回るから、政府はですね、この法律を出してきた。しかし、自衛隊のリスクも含めあるいは装備や防衛費もですね、上がらない。人員も増やさない。それでですね、人・物・金、日本の周辺の守りも今と変わらないし、さらに世界に展開をしても、それでも、まあ、日本の周辺の守り手薄にはならない。えー、安全保障のジレンマも考えられない。つまり、そのデメリットについてですね、ほんとに具体的にやっぱりご説明頂いて、メリット、そちらの国益の方が上回るから、この法律を出してきた。こんなような、本来は、私は説明があってしかるべき。それが国民の理解が進まない1つの理由だと私は思います。(・・・)」
(以上、漢字や句読点は甘楽による。それらを含め間違いはあるかも)
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