トラカリコン!

「虎・借り・コン!」。虎の威を借りた狐。虎の威を借りて吠える狐が私…。虎が何であるかは、本人にもわからない。

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安倍首相は審議中の安保法制のデメリットを考えてもいない(安保法制)

2015-07-03 18:05:28 | 政治や経済
今日の安保法制の委員会中継。長妻議員の質問の最初の方を見た。
長妻議員が、「この法律のデメリット、その部分はどう考えているのか」と質問。安倍首相は、「意味がわからない」と言いつつ自衛隊のリスクとその対応を語った。
(その後、長妻議員は質問を自民党の憲法改正案に切り替えてしまったので、続きはなし。)

・・・えええええ~っ!? なんということでしょう。
野党や国民は法制のデメリットを念頭に置いて反対している。野党議員は国会で質問もしている。なのに、安倍首相にはデメリットが見えていないのだ。噛み合わないわけだよ。せめて、湯川氏と後藤氏の事件を経験した際に、全く考えなかったのかね? ひどすぎて言葉を失う。いくらなんでも程度が低すぎないか?
こんな首相が「抑止力」という概念は頭に入れていて、それにこだわっている。「国民の生命と幸せな平和な暮らし」が失われても、私は驚かない。


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長妻議員「(・・・)週末は、皆さんもそうだと思いますが、地元あるいは全国を巡って皆さんと意見交換いたします。その中で、国民の皆さんからですね、この安保法制についてご懸念などについてですね、総理にお伺いしていきたいと思います。まずはこの法律のメリットとデメリットということなんですけれども、まあ、メリットというのは総理からるるお話をいただきました。この法律のデメリット、その部分っていうのは具体的にどんなようなことが考えられますか」

安倍首相「ま、このデメリットというのが、どういう意味でデメリットということをおっしゃっているのかわかりませんが。そもそも私たちの使命というのは何かと言えばですね、それは国民の生命と、そして幸せな平和な暮らしを守り抜くことでありまして。それを守り抜くために必要な法制を整備をしているところでございます。その中で、もちろん自衛隊の諸君には新たな任務が加わっていくわけでありますが、新たに加わった任務において、その中においてひとつひとつリスクを低減していくために訓練を重ねていく、あるいは情報収集能力を高めていくことは当然のことであろう、とこのように思うわけでございますが。デメリットということにについては、むしろ我々は、我々の使命は何かと考える必要があってですね、この、いつも法律を作るときにですね、その法律のデメリットは何かということを考えることが必要な場合はあるでしょう。しかし、今回の法制はまさになんのためと言われたら、国民の命を守りそして幸せな暮らしをを守り抜くためでありまして。それが新たな法制を必要とする、いわば安全保障環境となっている、とこういう認識のもとに、我々はこの法制を整備しなければならない。こう考えているわけであります」

長妻議員「これは、今の総理の答弁は、法律としてまあメリットデメリットを考えなきゃいけない法律もあるけど、この法律はそうでないかのように私は聞こえたんですが。デメリットはない、まあ、おうかがいしたんですけどお答えがないんでですね。私は、どんな物事でも、特に今回のように大きなですね、自衛隊の任務の変更・安全保障環境の変更、これは当然ですね、やらなきゃいかん、ということもあるかもしれませんけれど。しかし、これにデメリットというのがあって、それを上回るから、政府はですね、この法律を出してきた。しかし、自衛隊のリスクも含めあるいは装備や防衛費もですね、上がらない。人員も増やさない。それでですね、人・物・金、日本の周辺の守りも今と変わらないし、さらに世界に展開をしても、それでも、まあ、日本の周辺の守り手薄にはならない。えー、安全保障のジレンマも考えられない。つまり、そのデメリットについてですね、ほんとに具体的にやっぱりご説明頂いて、メリット、そちらの国益の方が上回るから、この法律を出してきた。こんなような、本来は、私は説明があってしかるべき。それが国民の理解が進まない1つの理由だと私は思います。(・・・)」

(以上、漢字や句読点は甘楽による。それらを含め間違いはあるかも)
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落着にはほど遠くー「文化芸術懇話会」(5)

2015-07-03 18:05:10 | 政治や経済
自民党って、国民をなめているし騙してもいいと考えていないか?


<1.「感じ」だけじゃないよ>

自民党は「文化芸術懇話会」問題の「幕引きを図って」いるそうで。昨日の複数のテレビニュースが、党内各派の集まりでの幹部の発言がいくつか紹介していた。そのうちの石破大臣が言った「なんか自民党感じ悪いよね」がツイッターのハッシュタグになっていた。前後を書くと、石破大臣の発言は、「政策というよりも、なんか自民党感じ悪いよね、とそういう国民の意識がだんだんと高まっていったときに自民党は危機を迎えるというのが私の経験でございます」。

いやー・・・。そうですかね。
「政策」「感じ」の2つの要素だけではない。より根本的な「能力」や「素養」に問題があるのでは?
少なくとも、安保法制の審議関係で起きていることは、その現れだと思いますよ。

(1) 安倍首相は、例によって議論の場で的外れな演説しかしない(できない?)。また、首相・防衛相・外相・法制局長官の答弁が個々にまた互いに食い違ってきた。結果、審議を見ても疑問は解消されず、むしろ疑いが増している。
(2) 与党には、民主主義国の重大要素である立憲主義・報道の自由の尊重が身についていない、と明らかになった。
(3) トラブルが起きても政府には対処能力が低いし責任も取らない。年金データが流出と国立競技場建設問題なんて、解決は政府次第でしょう。目立たせないようにしてるだけじゃん。
(4) 誰のせいなのか、国内向けに(当然日本語で)説明されている内容と、海外向けに英語で説明されている内容が異なっている。「後方支援」と「兵站」。アメリカや中国など外国では「日本は今後は戦争する」と理解されるが、日本人だけは「日本は今まで通りほぼ戦争しない」と理解している。前に書いたカーチス教授の発言からすると、相違点は他にもありそう。
(5) 今日の国会での答弁によると、安倍首相は安保法制のデメリットを検討していない。そもそも、デメリットがあるなんて考えてもいなかった。正直に書けば、首相も与党もここまでレベルが低いとは思わなかった。

「政策」以前の問題であり、「感じ」という主観的なものでもない。自民党に、与党としての能力・民主主義国の政党としての素養があるのか。それが問題だ。
やっぱりなさそうだ、というのが私の感想。少なくとも、日本のあり方を根本から変えることにつり合う能力は、持っていない。

国民って、適切な政策をする自民党を「感じが悪い」という理由で見限りますかね? そんなバカな有権者が相手だなんて、自民党も苦労しますね。 


<2.「報道の自由」を尊重していないのは明らか>

この件に関する先週の国会での寺田議員への安倍首相の答弁は、録画でほとんどを見られたと思う。その後の、谷垣幹事長(第1弾では「品位が必要」と言ってた。そんな認識~)から昨日の各派の集まりでの幹部の発言までは、ニュースでそれぞれ一部を聞いただけ。なので、決めつけるわけにもいかないか、と思っていた。
だが。自民党は問題となった発言をした3人の議員を実は処分していない・・・と読んだので、決めつけることにする。


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http://bylines.news.yahoo.co.jp/watanabeteruhito/20150703-00047198/

YAHOO! ニュース
自民党「言論統制三人組」は本当に処分を受けたのか?(渡辺輝人)

(・・・)つまり「厳重注意」という処分は存在しないのです。党規律規約14条には幹事長が「注意を促す」という措置がありますがこれは処分ではありません。察するに、言論統制三人組は、幹事長に呼び出されて絞られた(注意を促された)だけで、実は自民党の組織上の処分すら受けていない可能性があるのです。(・・・)
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木原議員を青年局長から更迭し1年間の役職停止処分にしたとしても、「文化芸術懇話会」そのものにはほぼ手付かずですよ。そんなの有り? 民主主義国の議員にあるまじき発言が野放しにされたのだ。「文化芸術懇話会」は廃止、出席者特にベテラン議員達も処分するべきでは?
「なんてことを言うんだ!」という怒りが感じられない。安倍首相・谷垣幹事長・その他各派の幹部の皆様、報道の自由なんて重んじていないのでしょう。
今日の委員会では木原議員が質問したようだ。また、ごく最近、都議会の鈴木議員(去年「セクハラ野次」をした人)が自民党に戻った。ジャンルは違うが、小渕議員は事件についての説明がまだだ。自民党の感覚ってひどいもんだわ。

真夏の夜の夢

2015-07-03 18:04:53 | 政治や経済
「真夏」はまだ? でも、強行採決される前に、書くだけ書いとく。


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憲法違反の安保法制は廃案になる。
いや、廃案にする。つまり、「なんとなく」「無関心なまま」ではなく、多くの人の意思による廃案。

それが決まったら、中国大使館をはじめ各国の駐日大使館周辺をデモ行進するのよ。
中国大使館には、「日本は武力行使を国際紛争の手段に使わない。中国にもそれを望む」。
アメリカ大使館には、「憲法の精神を尊重する」。
・・・つたないなあ。でも、じっくり考えても良いせりふは私には思いつかないだろうなあ。
韓国にもロシアにも、エジプトにもヨルダンにも。どの国に対してもテーマがある。

戦後70年だ。
この間、参戦はしなかったが、戦争に全く関わらなかったとは言えない。でも、これからも戦争への関与度を少しでも下げていく。そういう国が増えますように。・・・というようなことを、日本の国として国内外に発信できたら良かったのに。
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