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青色鉄道模型運転会

一宮市青色申告会ホールで開催されている、鉄道模型運転会公式ブログです。Xアカウントは@railaoiro138a

決算書を読む(12)

2016-06-21 21:00:00 | 日記
皆様、こんばんは。
事務局です。

21日の一宮市内は、未明から朝まで、強い雨の天気になりました。

雨は9時前には止み、一転して、雲1つない青空になり、気温が一気に上昇して、暑くなりました。

本日の私(寺西)は、午前は現場作業、午後はお休みをいただきました。

前回の続きになります。

「財務諸表」を種類別に1つずつ紹介しています。

寺西も再勉強しています。

(1-9)損益計算書(P/L)―――――――

損益決算書を見ると何が分かるか?

会社がどれだけ儲けたのかが分かります。

前回は、製造原価明細(報告)書について書きました。

今回はその続きで、損益計算書の「売上原価合計」について書いていきます。

(2-4)売上原価合計―――――

「売上原価」のお話を続けますね。

「製造原価明細(報告)書(※)」が完成しましたので、当期製品製造原価の金額が分かりましたね。

※製造原価明細書、製造原価報告書、どちらも同じものです。

この金額を損益計算書の「売上原価」に入れます。

売上原価には以下の項目があります。


(1)期首製品棚卸高―――

期首(※)の時点で売れ残った製品の原価金額になります。

※前期の期末のことです。

(2)当期製品製造原価――

期首から期末の間に製造して、販売された製品の原価合計金額になります。

(3)期末製品棚卸高―――

期末の時点で売れ残った製品の原価金額になります。

(4)売上原価合計――――

当期の売上原価合計金額になります。


売上原価合計は、以下の式で求めることができます。


(1)期首製品棚卸高
 +(プラス)
(2)当期製品製造原価
 ー(マイナス)
(3)期末製品棚卸高
 =(イコール)
(4)売上原価合計


A様の経営する鉄道模型製造・販売会社で、製造した鉄道模型の例で、計算式を作ってみましょう。

A様の会社は実在しません。ファンタジーです。

当期、鉄道模型ファンのリクエストに答えて製作した、名古屋鉄道旧HL車3780形電車2両セット1箱の原価は1,600円でした。

製造個数は1,500箱で、全て出荷しました。


(1)期首製品棚卸高:0円
 +(プラス)
(2)当期製品製造原価:240万円
 ー(マイナス)
(3)期末製品棚卸高:0円
 =(イコール)
(4)売上原価合計:240万円


※当期に製造して、当期で製品を販売部門に、全て引き渡したため、(1)期首製品棚卸高、(3)期末製品棚卸高は、どちらも0円になります。


(2-5)売上総利益――――――

以前書きました「売上高」や「売上原価」、そして「売上原価合計」について分かりましたか?

売上高と売上原価合計が分かりましたので、最後に「売上総利益」について書きます。

売上総利益は以下のような式で計算します。

売上総利益は、「粗利(あらり・そり)」、又は「粗利益(あらりえき)」とも言います。


(1)売上高
 ー(マイナス)
(2)売上原価
 =(イコール)
(3)売上総利益


以下に、売上総利益までの、簡単な決算書を作ってみます。


(1)売上高    〇円
  ー(マイナス)
(2)売上原価
・期首商品棚卸高 〇円
・当期商品仕入高 〇円
・期末商品棚卸高 〇円
―――――――――――
・売上原価合計  〇円
  =(イコール)
(3)売上総利益  〇円


これにより、以前、このブログで書きました、5つの利益のうち1つの利益である、「売上総利益」が分かります。

さて5つの利益を覚えていますか?

忘れていましたら、「決算書を読む(6)〜(7)」(2016年6月10日と14日)をご覧ください。

忘れていてもいいんですよ。


(1)粗利益
(2)本業で得た利益
(3)通常の活動のなかでの利益
(4)特別な利益
(5)最終的な利益


売上総利益は、多ければ多いほどよい、と言われますが、今の時代、なかなか増やすことは難しいようです。

次回に続きます。

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