韓国雑記帳~韓国草の根塾&日韓環境情報センター&ジャパンフィルムプロジェクトブログ

韓国に暮らして30年。なぜか韓国、いまだに韓国、明日も韓国。2022年もよろしくお願いします。

シニア留学

2008-03-20 06:39:35 | ソウル・メモリーズ~7080
 かつて日本語教師をやっていた頃の話です。
 突然、北海道のAさんという方から、連絡を受けました。一番最初は、電話だったか手紙だったか、今でははっきり覚えていませんが、とにかく韓国で1年間留学したいので、いろいろ教えてほしいという内容でした。
 聞いてみると、50歳代の女性で、韓国語を勉強したいということでした。その後いろいろ連絡を取り、S大学の語学研修施設で勉強をはじめ、韓国にいたときも何度か会いました。まあ、いろいろ生活の面でトラブルがあったり、なかなか韓国語が上手にならなくて、大変だったみたいですが。
 
 このAさんのように、シニアの韓国留学をときどき見かけます。もっと、多くのシニアが韓国に来て、韓国語をマスターしたり、韓国に関連のある学問や技術を学ぶといいなと、考えています。
 もちろん、韓国も物価高なので、少しのお金で贅沢な暮らしをしたい人には向いていません。いろいろ似ているところはたくさんありますが、やはり外国。文化の違いや考え方の違いは、はっきりとあります。そのうえ、過去の歴史的な問題があるため、日本に対してこだわりを持っている韓国人がいることも事実です。
 でも、韓国に魅力を感じる人はいますよね。韓国に何らかの係りを持ちたいという人はいますよね。
 ぜひ、そんな人に<シニア留学>をすすめたいです。今までの経験で、私がお手伝いできることはあると思います。どんな学校で、何を勉強できるか、だいたいのところならすぐ分かりますし、入学の手続きや費用なども、調べれば分かります。興味のある方は、ぜひコメントを書いて下さい。お願いします。

 写真は独立門の近くのヨンチョン市場の入り口。昔ながらの庶民的な市場です。

語学堂の思い出

2008-03-13 20:35:21 | ソウル・メモリーズ~7080
 今から、ン年前、延世大学の語学堂で韓国語を勉強しました。
 まだ、韓流ブームなどまったくない時代でしたが、オリンピックなどの影響で、韓国留学が少し増えていったときでした。
 語学堂は、1級から6級まであり、日本で少しかじっていったので、2級からスタート。媒介語を使わず、韓国語だけで韓国語を勉強するという、なかなか素敵な体験でした。でも、伝聞の言い方は苦労したな。
 そろそろ、あの時一緒に勉強した仲間と連絡を取り合い、いっしょにソジュでも飲みたいですね。みんな、どうしているかな?

日本の新聞

2008-03-10 02:01:26 | ソウル・メモリーズ~7080
 韓国に来て間もない頃、日本の新聞を読むのに苦労した。
 当時はインターネットがない時代。NHKの衛星放送も大きなパラボラアンテナを立てないと見られない時代だった。
 その上、日本の大衆文化が禁止されていたため、日本の新聞も自由に見ることが出来ない時代だった。あの頃、僕たち留学生が日本の新聞を見るためには、日本大使館の広報文化院、プレスセンターの中の日本人会、新羅ホテルの免税店、ぐらいだった。日文科のある高麗大学の図書館も、僕が大学院に入学した当初はまだなかったと思う。
 こんな時代だったので、日本から友人が来るといつも週刊誌や新聞を頼んだものだった。僕の場合、日本の食べ物より、こっちのほうが嬉しかった。自分が読み終わったものを、回りの人たちに譲ったりもしたことがある。
 ネットもケータイもなかった90年代。
 今と比べれば、ものすごく不便な時代だったのだが、まったくそんなことはなかった。知りたいことを調べる楽しさがあった時代だった。見つけるための努力を大切にした時代だった。

地下鉄の中で

2008-02-27 10:59:45 | ソウル・メモリーズ~7080
 ソウルの地下鉄の<名物>のひとつがいろいろなモノを売りに来る人たちだ。もちろん、地下鉄の中でモノを売るのは違法行為。長く住んでいるので、モノ売りのおじさんが車掌や駅員に摘発される場面を見たこともある。それでも、2~3日に1回はお目にかかる。
 売っているモノはいろいろある。
 バンドエイド、綿棒、水虫の薬から、名刺入れ、CDケース、乾電池、電気かみそり、おもちゃ、かさ、ガムなど種類はさまざま。僕も名刺入れなかんかを買った記憶がある。
 日本のモノ売りもそうだが、売る前の口上が魅力的で聞き入ってしまうときがある。韓国語のなんともいえないリズムで語りだす。工場から直接持ってきたのでとても格安だとか、海外に輸出していたが取引先がつぶれたので助けてほしいとか、実用新案特許がありASもちゃんとやるとか、いろいろ面白い話を聞かせてくれる。
一度、ビデオにでもとりたいのだが、迷惑になるので出来ないでいる。
 これとはちょっと違って、ガム売りや雑貨売りは、見ていて複雑な気持ちになった。ガム売りは、赤ちゃんを背負ったおばさんやおばあさん、時々子供が売っているのを見た。これは、定価より高く買うもので、けっこう買う人がいる。
 最近は見なくなったが、障がい者の雑貨売りも電車の中で見たことがある。これは、強制労働に近い、元締めがいてピンはねされていると聞いたことがあるが、本当かどうか分からない。
 そういえば、昔は電車の中で新聞も売っていたな。これは、地下鉄が許可をしていて、10代から20代の若い男性が多かった。朝晩の満員電車の中でも売っていて、またそれを買う人も多かった。当時は、携帯電話もなくインターネットもない時代だから、新聞はイチバンの情報源で、みんなよく読んでいた。この地下鉄の新聞売りも、いつのまにかなくなってしまった。
 これも、いまでは見ることのできないソウルの風景のひとつだ。
 

バス・トークン

2008-02-17 12:26:09 | ソウル・メモリーズ~7080
 韓国に着たばかりの頃、バスに関連して驚いたことがたくさんある。
 停留所の前に止まらない、停留所のまえに止まらない、運転が乱暴だ、バスに物売りが乗ってくる、など、いろいろありました。
 売店で、バスの路線図の案内書を買って、乗り換えの研究をしたこともあった。この路線案内図、停留所の名前だけ書いてあり、乗り換えの停留所に印があって、後ろにはその乗り換えの停留所にとまるバスの番号が書いてあった。ソウルの地理に詳しくないと、使いこなせないものだった。
 バスに乗るときは、トークンというものを使った。停留所の売店で売っていたが、まとめて買うと割引になった。
 このトークン一枚で普通の市内バスなら終点まで行けたので、ソウル市内の<バス旅行>によく利用した。乗り換えると、もう一枚トークンを使うので、回り道になっても1回でいけるコースを選んで乗ったりしていた。
 いま、ソウルのバスはカードになり、乗り換えも追加料金無しになった。ホントに、時代が変わってしまった。